大学時代に体感した「うまくなる」ということ。 | DAG DANCE studio.

一言で「うまい」といっても、色々な視点があるとは思いますが。

 

今日、メンバーの皆と振り入れをしていて、

自分が大学生の頃、ダンスで衝撃を受けたことを思い出しました。

 

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私はジャズダンスを始めたのは大学からだけれど、その前にバレエを習っていたので、その頃、サークル内の練習ではあまり苦労することがなかったのですが、

 

 

当時ダンススタジオにも通い始め、ジャズダンスって面白いなあとダンスライフを満喫していたある日。

スタジオのダンスステージがあるとのことで、初めて参加したら、そこには違うスタジオで普段レッスンされている方も参加されていて、衝撃を受けました。

 

 

そこで見た方が、うまいのだけれど。

うまいのレベル(ニュアンス??)が違いすぎて、どうしたら自分がいつものダンスが好き!!の気持ちを発揮できるのか分からなくなったんです。足が上がるとか体が柔らかいとか、何回転回っていてすごい、とかではなく、なんだかスゴイという印象。

 

 

その時はニュアンスが違いすぎて「もっとレッスンしなきゃ!!><」ではなく、「どうしたらあんな風になるのか分からない。」と、今までの自分を支えてくれた練習時間の全てが消えてしまったかのような感覚になったのを覚えています。

 

その時は"もっとレッスンしなきゃ"ってなってなかった気がする。もともとレッスンには通っていたし、だからってレッスンを休むこともなかったけれど、その人との差は技術じゃなくて、人生経験だとか人柄だとか、そういうものがあのダンスをさせているんだと思い、悶々としていた気がします。

 

 

今思うのは、人生経験や人柄がその時の人をうまく見せていたのではない、と思います。

 

もちろん、そういったことがプラスにはたらくことは大いにあると思うけれど、うまい人っていうのは、そうなるための練習をしている。練習の視点が周りの人と違うんだと思います。

 

 

ちょうどこの頃、親身に自主練を見てくれるダンスの先輩ができて、その方の指摘が『毎回通るべきところを通らなかったらやり直す』というものでした。レッスン前に1-2h早めに来て付き合ってくださるのだけれど1エイト終えられるかどうかなときもザラにある日々を本番まで続け。

 

(←それぐらい、毎回同じところに同じ手足を伸ばすことができなかった、ということですが)

 

 

その時の舞台で、初めて「すっっごいうまくなったね!!どうしたの?」といろんな方から言っていただくことを体験し。

 

「ああ、うまくなっていく練習ってこういことなのか」と知った、という経験。

 

 

バレエ時代も、ジャズダンスのレッスンをがんばっていた時も、先生の言うことを無視しようなんて思ってはいなかったけれど、やはり自分なりに解釈し直して結果スルーしていたのだなと思います。

 

 

ダンスの練習する時は「これもアリ」のグレーゾーンを作らないで、『これ』と言われたらそれそのものを再現するように練習する。毎回同じところに同じ手足が出るようになるまでやる。

 

 

できるようになったら、

重さとか、動いた時に出る音とか、シュッとかザク、スパンッみたいな質感も同じになるようにする。

 

 

今日は皆と練習していて初心に戻った感覚になりました。

 

「あの人と自分が違うのは、経験ではない。今、見ている視点が違うのだ」そう思うと、自分にできることが増えていくような気がします。