とりあえず板垣家は食事をしながら愛海と会話をすることにした。
賢太 「あの〜愛海さんはいつから父と付き合っているんですか?」
愛海 「賢ちゃんと付き合い始めたのは去年の4月だから一年七ヶ月になるよ。」
七瀬 「意外と付き合いが長いですね。」
潤一 「なるほどだから最近家に帰る時間が遅くなっていたのか・・・・。」
七瀬 「ちなみに愛海さんは何のお仕事をしているんですか?」
愛海 「今は賢ちゃんの事務所で事務員として働いています。」
七瀬 「今はって・・・前は何の仕事をやっていたんですか?」
愛海 「・・・風俗嬢です。」
潤一 「はっ!?風俗嬢!?」
賢一 「そうだ。まなちゃんの前職は風俗嬢なんだ。俺とまなちゃんの最初の出会いは2年前に客と風俗嬢だった。それで何度か身体を重ねていくうちにお互いに恋愛感情が生まれていったんだ・・・。」
潤一 「美談のように言ってるけど・・・俺たちにこそこそと何やってんだよ父さん。」
七瀬 「・・・・・・・。」
父・賢一の話を聞いてツッコむ潤一と引いている七瀬。
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愛海 「実は私のお腹の中には賢ちゃんの子供がいるんです。」
賢太・七瀬・潤一 「「「はっ!?」」」
賢太 「じゃあ二人はできちゃった結婚ってことかよ!?」
七瀬 「お父さん、何考えてんの!?」
潤一 「元風俗嬢とできちゃった再婚なんて俺たちが認めるわけないだろ!」
賢一 「みんなまなちゃんのことを知らないだろ!まなちゃんはな・・・天涯孤独なんだぞ!」
賢太 「えっ・・・・。」
賢一 「まなちゃんが10歳の時に両親が借金を苦に自殺してずっと養護施設で暮らしていて家族の温かさを知らないんだ!行くあてもない、親もない、お金もないまなちゃんが生きていくためには風俗嬢になるしかなったんだよ!そうだよねまなちゃん(涙)」
愛海 「・・・うん(涙)賢ちゃんが私に初めて愛を教えてくれたの(涙)この子のお母さんになれて私も嬉しいし・・・(涙)」
賢太 「うっ・・・・うっ(涙)」
七瀬 「グスンッ(涙)」
潤一 「うう・・・・(涙)」
賢一の話を聞いて涙を流す三人。
賢一 「みんな父さんとまなちゃんの結婚を認めてくれるか?」
賢太 「ああ・・・認めるよ(涙)」
七瀬 「お父さん、愛海さんを幸せにしてあげてね(涙)」
潤一 「俺、お兄ちゃんになるのか。嬉しいな・・・(涙)」
泣きながら父の再婚を認める三人。
この食事会の一週間後、賢一と愛海は入籍したとさ。
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