君が生きた証 第5章 #56 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 5月下旬のある平日、リュウは10月にスタートする新作連ドラの脚本を執筆していた。



 「はぁ・・・・中々良いアイデアが浮かばないな〜。」


 仕事部屋の椅子に座りながら屈伸運動をするリュウ。


 「今回のドラマは救急救命士が主役だから医者みたいに手術を行うシーンや医局内の人間模様が描けないし、看護師みたいに患者や医者と話すシーンも少ないからな・・・」


 今回リュウが脚本を手掛けるのは救急救命士が主役のドラマで、放送枠は日テレの日曜22時半「日曜ドラマ」枠である。


 「脚本を書く前に消防署や救急隊に取材をして救急救命士がどんな仕事をするのかはわかったけどどんなストーリーにしようかな・・・。」


 リュウが背もたれにもたれながら目を瞑って考えていると・・・・。


 コンコン!


 環奈 「パパ!ママが夕飯出来たから早くリビングに来てみんなで食べよって言ってるよ。」


 ドア越しからリュウに話しかける環奈。


 「わかった。今から行くよ。」


 リュウはとりあえずデータを上書き保存して、パソコンの電源を切って環奈と一緒にリビングに向かった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「ねぇリュウくん、新作ドラマの脚本はどこまで書けたの?」


 夕食を食べながらリュウに話しかけるマイ。

 

 「全然書けてないよ。俺、医者や看護師が主役のドラマは良く書くけど救急救命士のドラマは書いたことがないからさ・・・」


 「あ〜〜確か救急救命士を主役にしたドラマって結構少ないもんね・・・。」


 日奈子 「ねぇお父さん、救急救命士って何のお仕事をするの?」


 「取材に行った救急隊の人に聞いたところによると病院への搬送途上中に救急車にて救急救命処置を行いながら、速やかに病院に搬送するのが救急救命士の仕事らしい。」


 日奈子 「結構大変なお仕事なんだね。」


 「まあな。あーマジでどんな話にしようかなぁ・・・。医者みたいに手術シーンも描けないからな・・・。」


 「じゃあ家族の話を入れたらいいんじゃない?」


 「えっ?」


 「救急救命士って結構大変なお仕事だから家族との触れ合いのシーンを入れてみたらドラマの雰囲気が明るくなると思うし、それにリュウくんは家族の触れ合いを書くのが上手でしょ?」


 「そうか!その手があったか!晩御飯食べ終わった後にそのアイデアを参考にして書いてみるよ!ありがとうマイちゃん!」


 急いで晩御飯を食べ始めるリュウ。


 「リュウくん!そんなに急いで食べたら喉に詰まっちゃうよ!落ち着いてゆっくり食べて!」


 「あっ・・・ごめん!」


 環奈 「パパって昔から慌てん坊なところがあるよね(笑)」


 「環奈、うるさいぞ!」



 その後、リュウは晩御飯を食べ終わり、仕事部屋のパソコンで救急救命士が主役のドラマの第一話の脚本を書き終えた。




 つづく




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