君が生きた証 第4章 #81 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 5月下旬のある日の夜、村上家は仲良くテレビを見ていた。


 ハルト 「やっぱキンプリの平野はおもしれーな(笑)」

 ナナセ 「ホンマやな!平野くんはカッコええけど天然なのがおもろいな!」

 村上家が観ているテレビ番組にはKing&Princeのエース・平野紫耀が出演しており、お馴染みの天然発言を連発していた。


 ちなみに生まれたばかりの長女・七奈と次女・美久はベビーベッドでスヤスヤ寝ている。


 豊 「ねぇかあちゃん!」

 ナナセ 「どうしたん豊?」

 豊 「おれ、ジャニーズにはいりたい!」

 ナナセ 「いきなり何ゆうてんの!?豊は何でジャニーズに入りたいん?」

 豊 「だって〜ジャニーズにはいったらおんなのこにモテモテになるし、うたっておどるだけでおかねがたくさんもらえるから!」

 ナナセ 「豊、それ誰から聞いたん?」

 豊 「とうちゃんからきいた!」

 ハルト 「ギクッ!(;゚Д゚)」

 豊の言葉を聞いて驚くハルト。

 ナナセ 「ハルトー!何、変なこと豊に教えこんでんねん!」

 ハルト 「別に変なことじゃねーだろ!ジャニーズに入ったら女にモテることや歌って踊るだけで金をがっぽり儲かることは事実だろ!」

 ナナセ 「そんなことないわ!ジャニーズの中にはモテない人もおるし、それに歌って踊るだけでお金をたくさん稼げるのはCDデビューしてる人達だけやろ!」

 ハルト 「いやいや今の時代はな、デビューしてないJrでも稼いでるぞ!あいつらは単独で舞台とかコンサートを開催してるし、脇役だけどドラマに出てるやつもいるし!つーか女はジャニーズ好きが多いからジャニーズjrの肩書を持ってるだけでモテるんだよ!」

 ナナセ 「今、ヤバイ発言したな・・・この事をジャニーズファンの人達やジャニーズJrの子達が聞いていたらハルトがその人達に殴られるな。」

 ハルト 「別にいいじゃねーかよ!俺の仕事は一歩間違えたら命を落とす危険性があるオートバイレーサーだろ!逆にジャニーズJrは命を落とす危険性が全くない仕事なんだからそれぐらい言っていいだろ!」

 ナナセ 「せやけど・・・・。」

 豊 「ねぇとうちゃん!かあちゃん!どうやったらジャニーズに入れるの?」

 ナナセ 「ジャニーズ事務所に履歴書を送ってオーディションに受からな入れへんで。」

 ハルト 「あとコネ入所もあるぞ!父ちゃんと母ちゃんの友達のリュウはジャニーズの副社長のタッキーと仲良いから父ちゃんがリュウに豊をジャニーズに入れるようにタッキーに頼んでやる!」

 豊 「ほんとうに!?」

 ナナセ 「無理やって!リュウくんと滝沢さんは豊がジャニーズに入りたい理由が女にモテたいってすぐ勘付くし、運良く入れたとしても豊が女の子絡みのスキャンダルばっか起こしてジュリーさんにクビにされると思うで。」

 正論を言うナナセ。

 ハルト 「チッ!そっかー。あいつら洞察力たけーもんなー。じゃあ陽貴、お前はジャニーズに入りたいか?」

 陽貴 「ぼく、はいりたくない。」

 すぐ断る次男・陽貴。

 ハルト 「はえーな。断るの!」

 ナナセ 「陽貴は目立つのが好きじゃないから断るのは当たり前やで。」

 豊 「ねぇかあちゃん、おれがおおきくなったらジャニーズにおうぼしてよ!」

 ナナセ 「せやな。豊が小学生になったら応募してあげるな。まあ受かるかどうかはわからんけど。」



 つづく

 


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