11月下旬のある日、誠は私服姿で女性と共に茨城県水戸市東野町に来ていた。
誠 「・・・・・・・。」
自作した探知機を使用し、調査をする誠。
ピーッ!ピーッ!ピーッ!
すると探知機は通行人から宇宙人反応をキャッチした。
誠 「マジかよ・・・!?」
ふつうの人から宇宙人反応が出て驚く誠。
女性 「どうしたの?」
この女性は川原菜緒。誠の大学時代の2年後輩で元彼女である。
同じ頃GUDM作戦司令室では・・・・
哲也 「誠さん、振られた女の人に会いに行ったんですか?」
聖司 「健気だろ〜誠さん。」
健一 「おいおい!誠隊員は調査に向かったんだ!」
美波「調査ですか・・・。」
玲奈 「水戸市金谷町で宇宙人が集会を開いているって通報があったのよ。」
哲也 「またそんな・・・その通報者が元彼女で・・・。」
美咲 「もしかしたら誠さん、その元彼女さんとより戻してキスしまくってるかもしれませんね!」
美波 「ありえるかも!」
司令室で女子校のような会話をする美波と美咲。
高志 「バカ!どんな小さな情報でも市民からの通報には全力で答えるのが俺たちGUDMの使命だ!」
高志隊長の言葉にうんうんと頷く隊員達。
健一 「しかしあの通報以外金谷町では異常は見られていない。」
高志 「そこでだ。今回は誠にとってはいい休暇になるだろう。あとあいつが大発明した機械のテストも出来るし!」
哲也 「小型宇宙人探知機「A.D.」のことですね。」
美波 「まあ誠さんの作る機械や兵器はよく前線で役に立ってるから今回も大丈夫だと思うよ。」
哲也 「そうだな。」
誠 「菜緒、この小型宇宙人探知機「A.D.」は宇宙人を見つけるとピピピって反応するんだよ。さっきみたいに。なんてったってこいつにはね。地球起源の水分波導の共鳴原料を応用して、その差異から・・・。」
菜緒 「ちょっと待ってください!本当にそれ信用できるんですね?」
誠 「もちろん!俺はTDMの中で5本指に入るほどの天才だから!失敗なんかしないよ!」
菜緒 「相変わらず頑張ってるんですね、藤川さん。」
誠 「藤川さんって随分よそよそしいな・・・。それに敬語って・・・。菜緒、俺は今でも・・・。」
菜緒 「大学時代も研究、研究で何度もデートをすっぽかしてましたね。私達、進む道が違いすぎるんですよね。」
誠 「はぁ〜これがジャギラの樹か〜。」
菜緒と一緒にジャギラの樹が生えている場所にやってきた誠。
菜緒 「ここにしか生えてない学問的にも貴重な木らしいです。」
誠 「ふーん。で、ここで集会が行われてるのか・・・。」
? 「菜緒!」
菜緒 「お父さん!」
菜緒の父 「こんなところにいたのか。」
菜緒 「この人は私の大学の先輩だった藤川さん。」
誠 「はじめまして!藤川誠と申します!」
? 「菜緒さん、また花が大きくなりましたね。」
菜緒に話しかける眼鏡をかけた研究者風の男性。
菜緒 「そうですね♪藤川さん、こちらの人は植物学を研究されている畑山さんです。」
誠 「あっ・・・どうも。」
畑山 「ほら菜緒さん、あちらの花も綺麗ですよ。」
菜緒 「本当だ〜♪」
誠 「・・・・・・。」
元カノが男性と一緒に歩いていく姿を見て呆然とする誠。
菜緒の父 「藤川さんもこの花を見にこられたんですか?」
誠 「い・・・いえ!私はそういうわけでは・・・。」
菜緒の父 「とにかくこの花は珍しい花でして、代々この木を守ってきた我が家に言い伝えがあるんです。」
誠 「言い伝え?あのその言い伝えを私に聞かせてくれませんか?」
菜緒の父 「いいですよ!」
誠は菜緒と菜緒の父と一緒に川原家に向かった。
To be continued...
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