君が生きた証 第2章 #100 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 8月27日、この日はリュウとマイの結婚記念日である。 


 この日、リュウとマイは環奈とマリーをリュウの実家に預けて二人きりでデートに出掛けていた。


 「ん~おいしい!リュウくん、ここのパスタ最高だね!」

 パスタを食べながら喋るマイ。

 「そうだね。ここのお店選んで正解だったな。」

 「うん!こうして結婚記念日を二人きりで過ごすなんて久しぶりだよね。」

 「そうだな。4年前はマイちゃんが全国ツアー中だったし、三年前に環奈が産まれて子育ても大変だったからね。今もだけど・・・・・・。」

 「それにしても私とリュウくんが結婚してもう5年が経つのか~早いものだよね。」

 「うん。早いもんだよ。俺達あと3年で30代だよ!時間ってもんは本当残酷だな。」

 「そうだね・・・・・・。私、ライブが終った後めっちゃ息切れするようになったし・・・・・・・・」

 「俺もランニングが終った後ベンチに座り込むようになった。野球部の時は余裕だったのに・・・・・。」

 改めて自分達が年を取ったことを自覚する岡田夫妻。

 「それにしても私たちは結婚するのすごく早かったよね。」

 「うん。22才の時に結婚したからね。俺、実は早く結婚することがちょっと不安だったんだよね。」

 「どうして?」

 「だって22才はまだ結婚に早すぎる年齢だからマイちゃんの両親と俺の両親に反対されると思ってた。」

 「でも実際は大歓迎だったじゃん!お父さんとお母さんとお義母さんは「お互いの夢が叶ったんだから一日も早く結婚しなさい」って言ってたし、お義父さんからも「今を逃したらお互いの仕事が忙しくなるしタイミングがなくなる。今すぐ結婚しろよ。」って言われたからね。」

 「そうだね。それに父さんや母さん、お義父さんとお義母さんは俺達が高校二年生の時から同棲することを許すほどだからね(笑)」

 「私達、本当話がわかる両親の元に生まれてよかったね。」

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 「そういえば俺達が結婚してからいろんなカップル達が結婚していったな。」

 「そうだね。私達が結婚して2年後にナナミとヒロトくん、次の年にさゆりんとショウくん、なぁちゃんとハルトくん、生駒ちゃんとカズヤくん、そして今年はタクヤくんとまいまい、みなみちゃんとユウゴくんが結婚したよね。」

 「まあハルトとナナセちゃんだけはデキ婚だけどね・・・・・・。」

 「リュウくん!そんなこと言っちゃダメ!世の中にはできちゃった結婚で幸せになった人もいるんだから!木村拓哉さんと工藤静香さんとか・・・・・。」

 「マイちゃん!わかったからそれ以上は言わないで!」

 「私達が結婚して三年目に環奈が生まれた時は本当に嬉かったね~。」

 「うん!本当嬉かった。」

 「私、リュウくんとの子供が欲しかったから早く産みたかったけど三年もかかちゃったし・・・・・」

 「でもそのおかげで環奈はマイちゃんみたいな可愛い子になったんだから!今思えばよかったと思うよ。」

 「リュウくん、もう一人子供欲しい?」

 「子供は環奈だけで十分だよ。俺はマイちゃんと環奈がいてくれるだけで幸せだよ。」

 「ありがとうリュウくん❤」

 恒例のラブラブムードを出す二人・・・・・・・・。

 「ところで次に結婚するカップルは誰なんだろうな?」

 「リュウくんはどのカップルが結婚すると思ってるの?」

 「やっぱり織人くんとエリカちゃんじゃない?すごく仲良いし、結婚の準備も始めてるらしいから。」

 「なるほどね~確かに織人くんと生ちゃんは早く結婚しそうだね。」

 「マイちゃんは誰と誰が結婚すると思ってるの?」

 「私はミサとユウキくんかな。こないだミサはフランスに行ってユウキくんと復縁したらしいから。」

 「えっ?あの二人復縁出来たんだ!よかったな!」

 「それで復縁した日の夜にミサがワインの飲み過ぎて酔っぱらってユウキくんの家でユウキくんとシちゃったらしいの。しかも生で」

 「あっ・・・・・・・そうなんだ。」

 「もしかしたら次はミサとユウキくんが結婚するかもしれないね!」

 「そうだね。」

 ミサとユウキがした行為は後に二人の人生に大きな影響を与えるとはまだ誰も思ってはいなかった。

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 夕食を食べ終った後、二人は家に帰ることにした。

 「今日は楽しかったね。リュウくん。」

 「ああ。」

 手を繋ぎながら駐車場に向かう岡田夫妻。

 「来年は環奈も連れてきて三人で過ごそうね。」

 「そうだね。マイちゃん、これからもよろしくね!」

 「うん❤」


 ・・・・・・・チュッ




 つづく




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