今日は二人だけの大阪旅行最終日である。
「マイちゃん、最後の日はどこ行く?」
「USJと大阪城と吉本新喜劇は見に行ったから今日は通天閣に行こうよ!」
「通天閣か~!いいね!行こうぜ!」
リュウとマイは服を着替えてホテルから電車に乗り、通天閣に向かった。
「マイちゃん、やっぱりその白いワンピースと赤のリボンカチューシャ似合ってるよ。」
「ありがとう❤リュウくんもそのポケットTシャツとジーンズ似合ってるよ。」
電車の椅子に座り、手を繋ぎながらはなしをする二人。
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通天閣展望台
「スゲー!!!マイちゃん、大阪城が見えるよ!ほら!」
リュウはテレビ望遠鏡で大阪市を展望している。
「本当だ!あっ!海遊館も見えるよ!」
「マジで!見せて!」
「リュウくんの心が完全に子供に戻ってる・・・・・・」
そういう自分はよく心が子供に戻ってるくせに・・・・・・。
二人は大阪市の展望を終えた後、ビリケン像を観に行くことにした。
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「これが本物のビリケン像か~。」
「リュウくん、見てみて!足裏の部分が磨り減って窪んでるよ。」
「本当だ!足を掻きすぎて窪んでいるんだ。」
「じゃあ私たちも足裏を掻いてみよ♪」
「うん!」
二人は早速ビリケン像の足裏を掻いた。
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「そろそろお腹すいてきたよね。」
「うん。せっかく大阪まで来たんだから最後は串カツでも食べようよ。」
「さんせーい♪」
串カツ店
「うま!やっぱ本場は違う!」
「ちょっとリュウくん、少し落ち着いて食べようよ!」
「ごめん!ごめん!だって串カツがめちゃめちゃ上手くてさあ・・・・・・・」
リュウはそう言いながら食べ掛けの串カツをソースにつけようとした。
「リュウくん!ソースを二度付けしたらダメだよ!他のお客さんに迷惑になるから!」
「えっ?そうなんだ!知らなかった・・・・・・。俺、大阪あんま行ったことないから。」
「あのさリュウくんは今まで何回大阪に来たことがあるの?」
「えっと・・・・小1の時の家族旅行で一回だけ来たことがある。」
「1回だけ!?結構少ないんだね・・・・・・。」
「まあな(笑)」
食事を終えた後、二人は新大阪駅で新幹線に乗った。
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「そういえばマイちゃんはビリケンさんの足裏を掻いた時になんてお願いしたんだ?」
「私は歌手になることとそして・・・・」
「そして?」
「リュウくんと結婚することをお願いしたの❤」
「マジで!」
「リュウくんは何をお願いしたの?」
「俺は脚本家になることとマイちゃんと結婚することをお願いした。」
「本当に!?私たちお願い事も一緒だね♪」
「ああ。俺達の夢が叶うといいな・・・・・・。」
「大丈夫!信じていればきっと叶うよ!」
「そうか・・・・・そうだよな!」
もしかすると4年後に二人の夢が叶い、結婚出来たのもビリケンさんのおかげなのかもしれない。
「マイちゃん、東京駅までまだ時間があるから寝る?」
「うん。寝よっか❤」
二人は手を繋いだ後、他のお客さんに見えないようにおやすみのキスをして眠りについた。
2時間33分後、新幹線が東京駅に到着してすぐ二人は目覚めて駅の外に迎えに来ていた雄輔の車に乗り、市川市に帰っていった。
こうしていろいろあった二人だけの大阪旅行は終わった。
つづく
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