A Day in Our Life #183 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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第65話 「夏の甲子園開幕!!!」


夏の大会開幕の日


市川総合のベンチ入りメンバーは甲子園の室内練習場で入場行進が始まるのを他校の野球部員達と待っていた。

「い・・・・いよいよ夏の大会が始まるな・・・・・・。」

リュウは千葉大会の優勝旗を持ってガチガチに震えていた。

ショウ  「リュウ、何震えているんだよ・・・・す・・・・少しは落ち着けよ!」

ヒロト  「そ・・・・そういうお・・・お前こそ緊張してるじゃないか!」

カズヤ  「そ・・・・そりゃそうだろ!だって夢にまで見てた甲子園で野球が出来るんだから緊張するだろ!」

タクヤ  「ま・・・・まあな。」

ユウヤ  「あ・・・・あのタクヤもすごく緊張してるじゃん。」

コウタ  「め・・・・め・・珍しすぎる!」

ユウキ  「た・・・確か俺たちの試合は今日の二試合目だろ!大丈夫かな・・・・?」

タツヤ  「だ・・・・大丈夫だ!多分・・・・・。」

その他ベンチ入りした後輩8人も緊張していたが・・・・この男は違っていた。

ハルト  「お前ら何ビビってんだよ!こんなんじゃ甲子園に潜む魔物と全国のライバルにやられちまうぞ!堂々と胸を張れ!」

「おお・・・・さすがハルト。お前はこの大舞台でも緊張しないなんて尊敬するよ。」

トウマ  「あの~リュウさん。村上さんの足、見てください。」

「えっ?」

ガクガクガクガクプルプルプルプル!!

リュウがハルトの足を見てみると異常なくらいに足が震えていた。

「お前、足がめちゃくちゃ震えてるじゃないか!上半身と下半身が連動してないぞ!」

ハルト  「仕方ないだろ~!!今まで夢に見た甲子園で戦えるからさ~!!」

ショウ  「僕たち本当に大丈夫なのかな・・・・?」

ヒロト  「とにかく頑張るしかないよ。」

トモヤ  「リュウ、ショウ、ヒロト!」

リュウ・ショウ・ヒロト  「「「トモヤ!!」」」

トモヤ  「お前達も甲子園に出場出来たんだな!」

「おう!お前こそ!今大会No1投手って言われてるじゃん。」

トモヤ  「まあな。でもそう言われと緊張するんだよな。」

ショウ  「なんだ・・・・天下の早実野球部のエースのトモヤも緊張するんだ。」

トモヤ  「ところでリュウ。」

「何だ?トモヤ。」

トモヤ  「ケンはお前を打ち崩すためにものすごい特訓をしてきたから用心しろよ。」

「おう!」

ヒロト  「トモヤ、俺たちと当たるまで絶対に負けるんじゃないぞ!俺たちも絶対負けないからさ!」

トモヤ  「わかった!お前達と戦うのを楽しみにしてるよ!」

トモヤは早稲田実業の所に戻っていった。

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一方アルプススタンドではマイ達は入場行進が始まるのを今か今かと待っていた。

「もうすぐ入場行進が始まるね!ななみん、リュウくん達は何番目に出てくるの?」

ナナミ  「13番目だよ。ヒロトくん達は埼玉県代表花咲徳栄の次に入場するよ。」

サユリ  「そうなんだ。それにしても昨日会った時ショウちゃん達めっちゃ緊張してたね。」

ナナセ  「うん。ハルトは強がってたけど体が小刻みに震えてたし。」

リナ  「それにカズヤくんは掌に人の字を書いて何回も飲んでたし。」

カズミ  「何だろ・・・・カズヤくんがやってた行動が生駒ちゃんもやってた気が・・・・・・」

ミサ  「ユウキくんもド緊張していたけどまさかタクヤくんがもっと緊張していてびっくりしたよね!」

レイカ  「そうそう!タクヤくんが緊張しているところなんて今まで見たことがなかったもん!それでまいまいが必死にタクヤくんを励ましてたね。」

ユミ  「うん。まいまいがタクヤくんを優しく抱き締めて「大丈夫。タクヤくんならきっと大丈夫だよ。」って頭を撫でながら励ましてるの見た時に私、一瞬まいまいが聖母の姿をしているように見えた!」

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マイ達から少し離れた席には岡田家と白石家が隣り合わせで座っていた。

雄輔  「いよいよ夏の甲子園が開幕しますね。公助さん。」

公助  「はい。私も高校球児だったのですが・・・・残念ながら甲子園に行けませんでした。」

雄輔  「私も同じです。ですが息子のリュウが甲子園に出場することが決まった時は本当に嬉しかったです。」

公助  「リュウくんは本当にいい子ですね。優しいし、かっこいいし、野球も上手ですし、これならうちのマイを安心して嫁に出せます。雄輔さん、マイのことをよろしくお願いします。」

雄輔に向かって頭を下げる公助。

雄輔  「ありがとうございます!」

雄輔も頭を下げた。

アスカ  「お母さん、みなみちゃんと一緒にお姉ちゃん達のところに行ってきてもいい?」

優香  「いいわよ!」

アスカ  「じゃあみなみちゃん行こっ♪」

みなみ  「うん!」

涼子  「二人とも迷子になっちゃダメよー。」

みなみ・アスカ  「「はーい!!!」」

二人はマイ達のところに向かった。

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そして甲子園球場の時計が9時となった。

司会  「ただいまより第93回全国高等学校野球選手権大会を開催いたします!」

司会の開式の辞が終了した後、関西吹奏楽連盟のファンファーレ演奏が始まる。

それと同時に代表校49校の入場行進が始まった。

最初に関西吹奏楽連盟が演奏し、関西合唱連盟が歌う栄冠は君に輝くが流れ始めた。

次に先導者、国旗を持った女子生徒、大会旗を持った女子生徒が入場した。

続いて前年度優勝校の興南高等学校のキャプテンが夏の大会の優勝旗を持って入場した。

そしていよいよ本大会出場校の入場が始まった。

司会  「北北海道代表白樺学園高等学校。」

白樺学園野球部員達は北北海道大会の優勝旗を持ったキャプテンの後ろに三列で行進している。

司会  「南北海道代表北海高等学校。」

北海高等学校野球部員達も同じように行進している。

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そして埼玉県代表の花咲徳栄が入場行進を始めた後、市川総合野球部も準備に入った。

「いよいよだな!みんな行くぞ!」

みんな  「おう!!!」

最初に市川総合と書かれたプラカードを持った女子生徒が入場し、それに続いて千葉大会の優勝旗を持ったリュウを先頭に三列で市川総合野球部が入場した。

司会  「千葉県代表市川総合高等学校。」

「あっ!リュウくん達だ!!見て!リュウくんが優勝旗を持って歩いてる!」

アスカ  「本当だ!でもリュウさんすごい真顔で歩いてるwww」

みなみ  「アスカちゃん、普通こういう大会は真顔で歩かなければならないからね・・・・。」

サユリ  「あっ!ショウちゃん右端の列の一番前にいる!写真とらなきゃ!」

ナナミ  「ヒロトくんは真ん中の列の一番前にいる!」

まいまい  「タクヤくんも左端の列の一番前にいる!」

ナナセ  「ハルト、めっちゃ緊張の汗流してるやん・・・・・」

リナ  「カズヤくーん!こっち向いてー!」

リナはメガホンでカズヤに呼び掛ける。

ミサ  「生駒ちゃん、早速メガホンを使ってる・・・・・・」

レイカ  「たっくーん!!」

ユミ  「コウター!しっかりやんなさいよ!」

カズミ  「ユウヤくーん!!」

セイラ  「トウマくーん!」

かりん  「ダイスケくーん!」  

ユウリ  「タイガくーん!」

みんなはそれぞれの彼氏に声援を送っていた。

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その頃、マイの親友の翼とトモヤの彼女のミオナもアルプススタンドの席に座って彼氏達に声援を送っていた。

翼  「ケンー!!」

ミオナ  「トモヤくーん!!こっち見てー!」

その後、代表校49校の入場行進が終了し、国旗・大会旗掲揚と東日本大震災の黙祷、大会会長の開会の挨拶、優勝旗返還、御祝の言葉、励ましの言葉が終わった後は選手宣誓である。

今回選手宣誓を行うのは金沢高等学校野球部主将の石田翔太くんである。

石田  「宣誓!!春から夏にかけて、どれだけの時が経っても忘れることのない、さまざまなことが起きました。それでも、失うばかりではありません。日本中のみんなが仲間です。支え合い、助け合い、頑張ろう。私たちは精一杯の笑顔で、全国の高校球児と、思いを白球に込め、この甲子園から消えることのない深い絆と勇気を日本中の仲間に届けられるよう、全力でプレーすることを誓います。金沢高等学校野球部主将!石田翔太!」

パチパチパチパチパチパチ!!!

選手達や観客達、そして来賓の方々は大きな拍手を送った。

その後、関西吹奏楽連盟の大会歌吹奏が終わり、選手達が退場し、閉会の辞が読ませれ開会式は終了した。

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10時半に第1試合の健大高崎と今治西の試合が始まり、結果は7ー6と健大高崎の勝利となった。

同じ頃リュウ達市川総合野球部は選手控え室に設けられたテレビで先程の試合を観ていた。

「すげー接戦だったな。」

ショウ  「さすが地方大会を勝ち抜いてきた実力はあるな・・・・・」

ヒロト  「一回戦からすごい戦いを繰り広げてたな。」

ナナミ  「うん!ヒロトくん達も頑張らないと!」

カズヤ  「とにかく俺たちも一回戦を突破しようぜ!」

ハルト  「よし!お前ら俺たちも行くぞー!」

みんな  「おお―――――!!!!!!」


こうして市川総合野球部の選抜18名と山口先生、内村部長、そしてマネージャーのナナミは甲子園球場の三塁側ベンチに向かった。


次回市川総合、夏の甲子園初戦試合開始!!




つづく





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