「ここに来るのは久しぶりだな~。」
「うん。懐かしいね♪」
三人はリュウとマイが初めて出会った場所に来ていた。
環奈 「確か・・・ママがハンカチを落としてそのハンカチをパパが拾ってママに話しかけたんだよね?そうでしょ?」
「そうだよ。っていうか何で環奈、俺たちが初めて出会った話を知ってるの?」
環奈 「未来のパパとママに聞いたから。(本当は10歳の時に会ってるけどね。)」
「未来の私も結構喋るの好きなんだ・・・・ところで未来の私は何の仕事をしてるの?」
環奈 「ママは・・・歌手になってる。」
「えっ!本当に!?やったー!!私、夢を叶えて歌手になってるんだ!」
環奈 「(その前に胃ガンで倒れたことは絶対にママには言えない・・・・言ったら絶対ママとパパは悲しむから。)」
「じゃあ俺はどうなってんの?」
環奈 「パパは・・・・早稲田大学に合格して脚本家になってる。」
「マジで!?俺、早稲田受かってんの!そんで夢を叶えて脚本家になってんだ!」
環奈 「(パパは三年生になる前に早稲田大学をやめたことは絶対に言えない・・・・歴史が変わるから。)」
「ついでにさゆりん達がどうなってるのか教えて!お願い!みんなには言わないから!」
環奈 「ショウさんは慶応大学卒業後は教師になっててサユリさんは看護士になって結婚して男女の双子が生まれてるの。」
「ショウとサユリちゃんは双子の親か・・・・ヒロトとナナミちゃんは?」
環奈 「ヒロトさんはプロ野球選手になっててナナミさんは明治大学卒業後はQVCのOLになってる。結婚して子供は男の子と女の子がいるよ。」
「ヒロトくんはやっぱりプロ入りしてるんだ~なぁちゃんとハルトくんは?」
環奈 「ハルトさんはバイクレーサーになっててナナセさんはイラストレーターになってる。結婚して子供は男の子が2人で女の子が1人いる。」
「ハルト、ナナセちゃんは三人の子供の親かよ!カズヤとリナちゃんは?」
環奈 「カズヤさんはバーテンダーになってて自分の店を持ってる。リナさんは声優になってる。結婚して子供は女の子と男の子がいるよ。」
「みんな夢を叶えてるんだ・・・・よかった♪」
ショウ 「さっきからリュウ達は何の話をしているんだろう?」
ヒロト 「知らねーよ。ここから聞こえないんだから!」
ショウ達は離れた所から三人が話しているのを見ていた。
サユリ 「どうでもいいけど環奈ちゃんはまいやんに似てない?」
ナナミ 「確かに美人だし、肌も白いし、性格も明るいし・・・しーちゃんと共通点が多いね。」
ショウ 「でも笑顔と几帳面でしっかりしている所はリュウに似てる。僕の勘かもしれないけどもしかしたら環奈ちゃんはリュウとマイちゃんと何か関係があるんじゃないのかな?例えば未来から来た娘とか?」
ヒロト 「いやいやいやいや!そんな非現実的なことは起こるわけないだろ!」
サユリ 「そうそう!ショウちゃんも考えすぎだって!」
ナナミ 「そもそもショウくんはあんまり非現実的な出来事は信用しないじゃん!ほら早くご飯食べに行こうよ!」
ショウ 「僕の考えすぎだったかな?じゃあ行こっか!」
ショウ、お前の勘は見事的中してるぞ・・・・
「そろそろ腹減ったから帰ろっか。」
「うん。リュウくん、環奈お昼何食べたい?」
環奈 「私、ママのオムライス食べたい!」
「じゃあ俺も。環奈と同じで!」
「わかった!帰りにスーパーでお買い物して帰ろ♪」
つづく
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