A Day in Our Life #133 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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両チームとも得点が入らないまま試合は進み、ショウは150kmを越える直球と多彩な変化球で木更津総合を抑え、もし打たれたとしてもバックも懸命に守り抜いた。


リュウはフェンスによじ登ってホームランボールをキャッチし、ユウキも足からのスライディングキャッチをみせ、タツヤはフェンスに激突しながらもボールをキャッチした。


ヒロトは強烈なゴロを横飛びでキャッチし、内野ゴロに。ハルトはヒット性の当たりを逆シングルで裁いてアウトにし、タクヤは後方への打球を、体操選手のようにキレイな回転を見せてスーパーキャッチした。


そして8回裏、市川総合は2アウトながらランナー2.3塁の一打出れば勝ち越しのチャンスを迎えていた。

このチャンスで迎えるバッターは・・・・・・・

ウグイス嬢  「2番ライトユウキくん。」

タクヤ 「行けー!!ユウキ!」

カズミ  「絶対打ってー!」

ミサ  「ファイトー!」

観客席とベンチからの声援を背に受けてバッターボックスに入り、バットを構えるユウキ。

審判  「プレイ!!」

相手投手の第1球目は外角ギリギリのストレートでユウキは見送りストライク。

「あれは打ったら絶対凡打になる。よく選んだなユウキ。」

第2球目はカーブでストライクゾーンから外れボール。

ショウ  「ユウキ、集中してるな。」

3球目・4球目は140kmのストレートでユウキはカットしファウルで逃れた。


まいまい  「す・・・すごい。昔のユウキくんだったらさっきの球は空振りしてたけど今のユウキくんは付いていってる!」

「これも柴田さんの特訓のおかげだよ!ユウキくんはいつも練習の時に150km越えの球を打つ特訓をしてたからね。」


5球目は明らかな低めのボール球をユウキは食らいついて、ファールでカットした。

ハルト  「バカ野郎!振ってなかったらボールだろ!!」

ミサ  「ハルトくん、黙ってて!ユウキくんは今集中してるから!」

ミサはベンチでスコアブックをつけながらユウキを応援する。


6球目は高めのボールでユウキはバットに当てファウルにする。

タクヤ  「相手バッテリーはいい球も際どい球もボールも全てカットされるとヒットにされると思い始めている頃だな。」

コウタ  「頼む!ユウキ!」


7球目はストライクゾーンからボールゾーンへの球をユウキは見逃し、判定はボールとなった。

「みんな、このあとユウキが何かデカイことをやってのけるからちゃんと見ておけ!」

トウマ  「はい!」


そして運命の8球目、木更津総合のバッテリーはど真ん中へ150kmを超えるストレートを投げてきた!

カキーン!

ユウキの打球は左中間を抜けていった。

ミサ  「やったー!!!ユウキくん!!!」

山口先生  「まわれまわれまわれー!!!」

ホームにユウヤとカズヤが帰ってきて2点が入り、これで4-2と市川総合が勝ち越しを決めた。

ハルト  「よっしゃー!この2点で勝った!!」

「ユウキ、よくやった!!」

ユウキは二塁ベース上でリュウ達の声援に笑顔で応えていた。


その後、ショウが9回を三人で斬り市川総合が木更津総合に初勝利を挙げた。

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試合終了後


ミサ  「ユウキくん、今日の試合かっこよかったよ♪」

ユウキ  「あ・・・ありがとう!」

ミサ  「ユウキくんに私からご褒美あげるラブラブ

ユウキ  「ご褒美って?」

ミサ  「目を閉じて。」

ユウキ  「こう?」

・・・・・チュッ

ミサ  「試合のご褒美あげたからね////」

ユウキ  「ありがとう////」


「今日は本当に疲れたな・・・・。俺一安打しか打てなかったし・・・・」

「でもリュウくんは頑張ってたじゃん。あのホームランキャッチはすごかったよ。」

「ありがとうマイちゃん。とりあえず今日の木更津総合との練習試合はユウキとハルトのおかげで勝てたな。」

「そうだね。ハルトくんのホームランとユウキくんの2点タイムリーがなかったら負けてたね。」

今日の勝利は夢にまた一歩近づいた証だな。」

「うん!リュウくん、頑張って甲子園に行ってね❤」


つづく

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