井上尚弥 vs スティーブン・フルトン | R I N G C H E C K !

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今回ばかりは さすがに簡単には勝てないだろうと、 ボクシングジム関係者やボクシングマスコミ関係者が口を揃えて予想していた井上尚弥選手のスーパーバンタム級初戦にして、 いきなり同級のラスボス、 フルトン とのWBC/WBO二冠戦 ! ! !




▼ 井上尚弥 vs スティーブン・フルトン







… フタを開けたらこれですよ … なんなんでしょうね … ボクシングの神様は不公平だ …





この試合の後 「 ボクシングに対するモチベーションが無くなった 」 とSNSで発信する日本人選手達を散見しましたが … それも仕方が無いよなぁ … と言いたくなるような … 俄かに信じ難いレベルでの圧勝。 井上尚弥選手、 スーパーバンタム級初戦にして、 綺麗な顔のままで、 ラスボスを完全KOです。





これまで試合本番の戦術では見せた事の無いL字ブロック、 ロー&ワイドの構えから中間距離を設定、 駆け引き展開からスタートし、 ボディジャブを起点に初回からフルトンを委縮させる展開作りに成功、 以降Rで完璧なリングジェネラルシップを掌握しながらフルトンを削り、 ボディジャブの布石を撒きながら目線を散らし、 ラストは見事に右ストレートに繋いでみせました … その後の追撃ジャンピングフックの当て勘も含めて … もう天才を超えて “ ボクシングの神 ” にしか見えません … ^





中間距離の駆け引きが世界トップレベルに上手いフルトンに対し、 同じ土俵で勝負して圧勝 … こちらの予想の超え方というか … 超える幅が異常でしょ … このボクシングスキルの幅、 パンチの質、 当て勘、 クレバネス、 インスピレーション … これでも井上選手は 「 練習では基本的な事しかやってない 」 っておっしゃるのですよね … ( ただ、 おそらく近い内容の練習を幼少期から一緒に行なっている兄弟でも これだけの差が出てしまうのですから、 やはり天賦の才というものは無視出来ないと思います。)





今後もしばらくスーパーバンタム級でキャリアを進めるとの事ですが … タパレス、 アフマダリエフ、 カシメロ、 ネリ、 グッドマン、 亀田和毅 … いずれも勝負論は薄く … ウズベク ~ カザフ ~ 旧共産圏のトップアマ所が一気にプロ転向してくれる事にも期待しつつ … もう井上尚弥選手には3階級以上での4団体統一という所のみを目標に、 パッキャオに比肩、 或いは超えるようなアジア人ボクサーになって ( 当然ながら現時点で日本史上最強最高のボクサーである事に関しては誰も異論は無いと思います。) 日本人に更に大きな夢を見せて欲しいですね。





PFP NO.1 の最右翼に日本人が上がっている … 古くからのファンにとっては本当に信じられないような状況です … 我々 日本人は今 究極のボクサーを同国/同時代に見る事が出来ている … これがどれだけ凄い事か … 今こそ多くのボクシングを知らない方にもボクシングを見て欲しいと本気で思う … 。















◎ 結果:井上尚弥選手 8R KO 勝利