デビン・ヘイニー vs ワシル・ロマチェンコ | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
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ウクライナのゼレンスキー大統領がG7サミットの為 来日中 … その状況下、 ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナではライト級4団体統一王者ヘイニーに挑むウクライナの英雄ロマチェンコの姿が …





▼ デビン・ヘイニー vs ワシル・ロマチェンコ







この試合 … 既に3回観戦しましたが … 当ブログとしての採点は3回とも ↓ 115-113でロマチェンコの判定勝利 でした。













ロマチェンコ、 序盤の距離合わせ → 軸変え、 ラテラルステップ、 アングルチェンジ、 パッシング、 スリッピング・ステップイン、 利き手ジャブ、 ガードずらし、 etc ... 序盤は捨ててでも測定作業に費やし、 後半に連れて更にエンジンをふかすという … 展開的には毎度の必勝パターンで、 5Rにはロマチェンコの展開になっていたし、 リングジェネラルシップも移り変わっていたと思います。





ただ、 これまでの相手と比べてヘイニーは さすがにレンジキープ能力が高く、 ラテラルでもアタック → アングルチェンジし辛い場面は多々あり、 更に其処からヘイニーの方がジャブジャブ → 右ボディフックなど少ないパターンながらロマチェンコの出足を止めるシーンを度々作っており、 ロマチェンコがマクロ的ペースは握っていても結果ノーマスまで持っていく事は適わなかった。 しかしながらインターバル中のヘイニー陣営の態度/発言を聞いていてもリングジェネラルシップがロマチェンコ側にあった事は明白 … 特にロマチェンコの二軸の左は再三に渡りヘイニーの顔を跳ね上げており、 10Rには其処から決定的な まとめシーン/勝負所 も きっちり魅せ、 誰もが試合の流れは完全に決まったかと … 。













ちなみに スタッツ を見ても手数/有効打共にロマチェンコの方が上、 僅差であった事は認めますが、 リングジェネラルシップも掌握していてスタッツでも上回っている選手が負ける理由は一体何なのでしょうか。





判定に納得出来ず、 試合後に涙を流していたロマチェンコ が不憫でなりません。 戦争中のウクライナ国民を勇気付ける為にも絶対に勝ちたかった4団体統一戦だと思います。 ボブ・アラムが言及したジャッジの人種の件も そうだし、 試合後リングに上がって発言したシャクール・スティーブンソン( と ロベイシ・ラミレス )の言葉 ↓ は本当に真実だと思いますよ ! ! !





▼ シャクール・スティーブンソン 「 ロマチェンコが勝っていた ! 彼が比類なき王者だ ! 」







判定に関しては 「 敵地だから仕方が無い 」 とか 「 判定が出てから文句を言うな 」 とか、 そういった意見も ( 特に日本では ) 根強いのですが、 ふざけるな ! と言いたい。 綺麗事だけしか言わない偽善者には絶対になりたくないし、 ならない。 命を懸けてリングに上がってる選手からしたら、 正式な判定基準に乗っ取った判定以外での、 ( 敵地などの地政学的要因も含む ) 贔屓判定、 柵判定、 八百判定、 こんな物が許されて良い訳が無いんです。 何の為に映像録画やスタッツ/データ収集しているのかも含めて、 いつ何時どのような状況でも判定基準通りの判定が下される競技/世界にすべきなんです。 其処だけは絶対にブレてはいけない。





〇 結果:ヘイニー 12R判定勝利 3-0( 116-112、 115-113×2 )