ソーンダース戦 以来のカネロの試合はプラントとのスーパーミドル級4団体統一戦。
▼ サウル・カネロ・アルバレス vs カレブ・プラント
カネロが最も苦とするオーソL字型アウトボクサーへの対応進化。 それこそが本戦の見所でしたが、 6R以降のカネロはまさにその答えを明示するような戦術で、 手練れのプラントを最期にはしっかりと削り取ってみせました。
プラントほどの徹底した半身型後傾L字の選手に対して、 中間距離を保っていてはさすがのカネロでもペース取りは出来ません。 6R以降のジワリとウォークオンで近付いてのゼロ距離設定こそL字攻略の鍵かと。 ボディショットはエルボーブロックのやや後ろまで反則スレスレの右を痛打しつつ、 左ボディ、 あるいはそれをフェイントとした左フックを上に。 やはりショルダースルーを超えての右は直撃ヒットは やや流され、 クリーンヒットは狙い辛いが、 それを見せてのジャブや左フックに繋いでクリーンヒットを奪う。
半身のプラントに対し正面から左フックを当てる為のラテラルステップも巧みで、 見事としか言いようのないカネロのムーブメントの数々。 ゼロ距離付近まで近付かれてしまうとL字体制のプラントからはショルダースルーで流してからの右ショートカウンターくらいしか武器がなく、 中盤以降はカネロの攻勢が続くRが目立ちました。 プラントも見事なボディワーク&フットワークでソーンダース以上の健闘を見せましたが、 やはり、 カネロは強かった。
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◎ 結果:カネロ 11R KO勝利