中谷潤人 vs アンヘル・アコスタ | R I N G C H E C K !

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現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
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強い … 強過ぎる …





▼ 中谷潤人 vs アンヘル・アコスタ







実力者同士の喧嘩四つ対決 … と思ってましたが、 ここまで差があるとは … ご存知の通り、 お互いにクイックネス < ヘヴィネスなハードパンチを持つ者同士でしたが、 サウスポーの中間 ~ 遠距離を保ちながら それを放てるボクサーは世界的に見ても 数えられるほどしか居ません。





中谷選手の選手の強味はその上記パンチの質感、 加えてロー&ワイドスタンスを巧みに用い、 足を使わずとも省エネで空間を支配する距離感です。 クイックネスの無さは相変わらず指摘されますが、 それは多彩なパンチの打ち分けで十分に補填されていると思いますし ( 特に左のロングフック、 アッパーは白眉 ) 、 現在のスタイルを貫くのであればショートの回転などよりも、 現在の一撃と返しを大事にするオフェンスを更に磨き上げて行くべきかと。





些かヒヤッとするのは、 強打の左から同じく強打の右を返す際に、 右のテイクバックを大きく取り過ぎて身体が開いてしまう所 ( アコスタの数少ない攻勢シーンはそこに合わせた右ストレート/アッパーでした。) そこは改善すべき点だと思いますが … 逆に言うと それ以外には本当に穴が無い … この長い距離感を保ちながらゴリゴリのファイター以上の硬く重い拳を突き続け、 相手を削り取る … 尚且つ マグラモ戦 を見ても分かる通り、 接近戦にも最早ビハインド無しという … おそらく JCM をも簡単に斬って堕とすのでは … 。





中谷選手 … 日本のボクシング史を見ても稀に見るほど完成度の高い素晴らしき実力派サウスポー … 間違いなく世界の軽量級の覇権を握る存在だと思います !















◎ 結果:中谷選手 4R TKO勝利