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主要4団体スーパーライト級王座統一戦。WBC&WBO王者は右ファイター型の ホセ・カルロス・ラミレス 、 対するWBAスーパー&IBF王者は左ボクサーファイター型の ジョシュ・テイラー 、 無敗の豪傑同士、最高に勝負論のある統一戦です!!
▼ ホセ・カルロス・ラミレス vs ジョシュ・テイラー
序盤ペースを握ったのは意外にもラミレスでしたが、中盤のダウン以降ペースが逆転、以降テイラーの優れたカウンターが冴え渡り、終盤は逃げ切り、という流れ…当ブログ管理人の採点はESPN番組中採点と全く同じ採点でした。
興味深かったポイントはラミレスの距離合わせの速さ。強引に見えるファイタースタイルなれど、喧嘩四つ且つレンジキープ態勢のテイラーに対し、軽い二軸感覚の右からスッとアングルを変えつつポジショニングする速さたるや…初回こそテイラーのジャブに手こずったものの2回には既に距離合わせを終了させているという…ムーブメント自体が洗練された所作ではないので不器用に見えるラミレスですが、ここら辺のポジショニング感覚は本当に優れています。
またラミレスはプログレイスのように待ち受けで単発を返すようなタイプではなく、前進しながら延々と手数が出せるタイプ。鉤突きのような変則的フックの当て勘も高く、序盤は既視感が無いほどテイラーを苦しめていたと思います。
しかしながら…ムーブメント的な洗練であったり精度の差が勝負を分けてしまったのも事実で…ラミレス、6Rいきなりの右からのやや雑な入りを、この上なく精度の高いテイラーのスリップカウンターで狙い打たれてしまいます。 これはこの試合のベストパンチで、10Rにも同様のカウンターをテイラーは放っているのですが、ラミレスの身体の突っ込み具合で見事にパンチの距離・角度をそれぞれ微調整している点にも注目です。
ここからは一気にリングジェネラルシップが逆転した感じで、カウンターを恐れるラミレスが入り辛くなったのもあり、テイラーの見事な主体性溢れるボクシングスキルが堪能出来るRが続きます。 ラミレスはダウン、被弾を重ね、終盤逆転を目論み強引に出るも届かず。テイラー、はっきりと差を付けての勝利であったと思います。
これで、女子を除けば バーナード・ホプキンス、ジャーメイン・テーラー、テレンス・クロフォード、オレクサンドル・ウシク、テオフィモ・ロペスに次ぐ、6人目の4団体統一世界王者となったジョシュ・テイラー。 今後の動向にも注目ですね。
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〇 結果:テイラー 12R判定勝利 3-0( 114-111×3 )