ガーボンタ・デービス vs ユリオルキス・ガンボア | R I N G C H E C K !

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楽しみにしてはいましたが、 さすがに現実は厳しいだろうなぁ … という予想もしてしまったWBAライト級タイトルマッチ。












新旧スター対決。 デービス25歳、 ガンボア38歳。 お互い166㎝とライト級にしては低い身長ですが、 リーチに関してはデービスが10cm上回っています。 どちらもオフェンシブなボクサーファイタースタイルですが、 卓越したバネと爆発力を開放したアタック/チャージが信条のサウスポーと、 リーチの短さからベタ足並進の細かなグライディング能力とインサイドでの回転力が命のオーソドックス、 メカニズム/システムは全く異なる両者。






▼ ガーボンタ・デービス vs ユリオルキス・ガンボア







しかし、 勝負の焦点は そういった部分にまで至りませんでした。 こんな事を言うのは反則だし、 選手に失礼である事も承知しておりますが … それでも ガンボアが全盛期の頃 に 両者の対決を観たかったなぁ … と、 どうしても言いたくなってしまいます … 。





マルチネス戦で復調していたとは言え、 やはりエネルギーに満ち溢れた若きデービスを目の前にすると、 ガンボアのクイックネス/リアクションの著しい目減りは明らかで … ガンボアにとっては かなり厳しい戦いとなりました。





ただ、 不利な状況になる事も覚悟の上の表情に見えましたし、 しつこいクリンチワークも作戦の上だったのかな、 とも感じました。 デービスの方も、 単発ショットの質は物凄く高いのですが、 得意の各種アッパーにしても しっかりとテイクバックを下肢の屈曲に乗せ発射準備をしてから発射するので、 とことん粘るガンボアに対して追撃を掛けるタイミングを失う場面も何度か見られました。 もちろん最終回の決定打・詰めは見事でしたが … あそこまで粘るガンボアを観ていて … 最後まで立った状態で居させてあげたかった … と個人的に思ってしまったり … ( ガンボアファンの私 … クロフォード戦での敗戦時 よりも 更に哀しい気分に陥ってしまいました … )





※ 後述 : ガンボアは2Rアキレス腱断裂の怪我 があり、 それがその後の動きの悪さに繋がってしまったそうです。 しかしアキレス腱断裂の状態で7Rの攻勢などバランス崩さず仕掛けていたのは驚きです。 11Rまで立っていた事も凄い … 。 元五輪金メダリストであり元世界チャンピオンでもあるガンボアの誇り高き部分 … そこも実は しっかりと見せてくれていた試合だったのでした … 。















結果 : デービス 12R KO勝利