注目のWBO世界ウェルター級タイトルマッチ。ホーンにとってはパッキャオから奪ったベルトのV2戦。クロフォードにとっては3階級制覇が掛かった挑戦です。
結果から書くと、ニュースサイトで報道されている通りのクロフォードの圧勝でした。
▼ テレンス・クロフォード vs ジェフ・ホーン
クロフォード、初回からサウスポー設定でホーンの突進を迎え撃つ。 パッキャオ戦を見れば分かる通り 、ホーンのプレスやアタックは甘い物では無いはずなのですが … 。
クロフォード、ホーンの左リードには右フックを被せ、頭を下げてのアタックには左アッパーを突き上げる、ワンツーには左クロス … 3Rまでにはこれらのカウンタータイミングもパーフェクトな状態に … 。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180610/22/dagekilab/25/ce/j/o0560046914208678722.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180610/22/dagekilab/f9/6a/j/o0560050714208678755.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180610/22/dagekilab/04/6b/j/o0560049214208678817.jpg?caw=800)
おまけにホーンが攻めあぐねて間を取ろうとすると、今度はクロフォードから矢のような右リードジャブ、ワンツーで攻め込んで行く … ホーンは八方塞がりの状態だが … 持ち前のタフネスとスタミナでアタックのタイミングを変えたり ( スイッチ&ステップインなども取り入れつつ ) フェイントを交えたアタックで何とか打開策を打ち出そうとする。
しかしクロフォードは全くブレず、ホーンにパンチを合わせていく。しかも序盤からタイミングの合っているカウンターのフォローを徐々に強め、ダメージングブローへと変換していく。
8Rには完全に効かせ、9R、ついに あのタフなホーンを沈めてみせました。
なんたる理路整然とした詰将棋。パッキャオ戦ではあれだけクリーンエフェクティブヒットを奪っていたホーンが、クロフォードに対しては猛進をかわされ 打たれるのみ。やはり両手両足どちらも利き側として扱えるクロフォードの身体能力 … そこから織り成される緩急自在なボクサーファイト … ( 各パンチの角度や精度、足取りの正確さにも注目 ) … ホーンの圧力でも簡単にコントロールしてしまうのですから その牙城は果てしなく高いです。
そんな中でも、交通事故的なホーンの一発など、クロフォードのパンチと交錯するシーンに期待もしてしまいましたが … クロフォードの方が同時打ちのポジショニングニングのケアにも長けているので、被弾するのはホーンの方ばかりでした … 。
どちらが王者だったのか忘れてしまうほどのワンサイドゲーム。ライト~Sライト~ウェルターという大変厳しい3階級をあっさりと制覇してみせたクロフォード。
クロフォードを攻略出来るのは一体どんなタイプの選手なのでしょう … 。