ケル・ブルック & キッド・ガラハド | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
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英国シェフィールド興行。 WBCスーパーウェルター級シルバータイトルマッチ。 ブルックの復帰戦となったこの試合、 相手は7位のベラルーシの強豪セルゲイ・ラブチェンコ。





▼ ケル・ブルック vs セルゲイ・ラブチェンコ




結果から言うとブルックの2RKO勝ち。 ブルックは ビジェ戦 以来 実に2年ぶりの勝利となりましたが … その間の相手が相手でしたからね。 ゴロフキンスペンス Jr. 、 この二人に連続で挑んでいける選手は他に居ないでしょう … 。 さてさて この試合、 ラブチェンコが初回からスピーディでパワフルなリードをどんどん突いて積極性を見せます。 フレームもあり、 右フックなどもパワフルに振って出る評判通りの良い選手でしたが … ブルックが経験してきた拳はラブチェンコのそれよりも遥かに重かった。 ブルック、 落ち着いたボディワークでラブチェンコのリードを外し、 差し合いの中で縦に変化を付け右アッパーをヒットさせると、 そこから一気に詰め、 あっという間に試合を終わらせてしまいました … 。 階級的にはウェルターが一番マッチすると思うのですが … スーパーウェルターでも楽しみなカードは目白押しです。








▼ キッド・ガラハド vs アービン・ベリー




ブルックとガラハドはイングル勢の中では 所謂 “ イングルイズム ” が見えにくい選手であり、 フリーキーさよりも、 どちらかと言うと堅実なボクシングという印象が先行するかもしれません。 しかし、 彼らのスタイルの細かい部分まで見てみると、 ピボットやサークリングの着地位置で自然にスイッチしたり、 その時その時の前手で左右どちらでもリードを作れたり、 奥手の当て勘の異常なまでの勘度の高さだったり、 柔軟性とバネを活かしナチュラルにフォローを利かせる硬打だったり … その根底にはイングルイズムを踏襲する部分が しっかりと 在ります。 ガラハド、 コラレスもジョニゴンもKOする事が出来なかったベリーを いとも簡単にKOしてみせました。 セルビー、 ワーリントン、 どちらとやっても興味深い一戦となる事は間違いないでしょう。














この二人でも ホプさんの存在感には まだまだ勝てませんが … ^