HBO 2018.3.3 Big Match | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
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ライトヘビー級 2大王者の共演。 両者共にジャバーであり、 かつ攻撃的なボクサーファイターですが、 よりバイオレントでスラッガー要素の強い セルゲイ・コバレフ と、 エレガントで基礎力の高い ディミトリー・ビボル 、 スタイルは大きく異なります。 見比べてみましょう。







▼ セルゲイ・コバレフ vs イゴール・ミハルキン




コバレフはクラッシャーとしての側面をしっかり残しつつも、 テクニックレベルは更に上げて来ている印象。 ストップ&ゴーを多用しつつ ナチュラルで力みのないブローでミハルキンをリード ( サウスポーに対しての逆ワンツーアタックは特に白眉でした ) コバレフのトレーナーは かつてカストロと激闘を繰り広げた ジョン・デビッド・ジャクソン が務めていましたが、 ウォードに連敗した後、 大喧嘩して袂を分かつ事に ^  現在、 コバレフのトレーナーを務めているのは、 ウズベクのアマボクナショナルチームでガイブナザロフをはじめとするトップアマ選手達を育ててきた名トレーナー、 アブラー・タルサンプラトフ。 コバレフ、 新たなトレーナーとは今の所 良い具合に調整が出来ている様子です。








▼ ディミトリー・ビボル vs スリバン・バレラ




トップコンテンダーでありヘビーハンドを持ったキューバン、 バレラを迎えたビボルですが そのボクシングに揺るぎ無し。 多彩な角度から放たれる左リードジャブは、 逐一逆手の右ガードをピシッピシッと上げる勤勉なもので、 ミドルレンジをきっかりキープしながらバレラのヘビーハンドを捌きボックス。 色気はありませんが、 これだけの強豪をも 流れの中で きっちり倒してみせる右ストレートの決定力も さすが。 13戦全勝11KOの快進撃は続きます。




ビボルのトレーナーは1980年代からロシアで名選手達を育ててきた名老匠ゲンナジー・マシアノフ。 私は このマシアノフトレーナーとビボルのミット打ちが大好きなんです。  ↓ まるで ミヤギさん と ダニエル君 のような二人の師弟感が最高です ^




▼ ディミトリー・ビボル / ミット打ち








WBAビボル、 WBCステベンソン、 IBFベテルビエフ、 WBOコバレフ … ライトヘビー級の統一戦が行なわれるとしたら … 誰が誰と絡んでも面白すぎます。