野球はドラマだ、特にMLBは。
いつも冷静(これウソ)な私が大興奮したのは5回裏だった。
試合は、サイヤングのベテラン、カーショー**で苦しいピッチングが続く
(中略、 外野席には投手カーショーの奥さんが乳飲み子を抱え、お子さんが両脇に座っている。旦那の1球1球を祈るように追う姿は、どう表現したらいいのだろうか。)
**;前日、引退の記者会見があったらしく、詳細はどこか検索すれば出るだろう、、
さて、2回凡退したオータニが打席に立つ。表情は、いつもと変わらず、ルーチーン通りに打席に立つ。
ピッチャーはジャイアンツの某。
彼には悪いが、場面は完全にヒールだった。
ここで忘れてはいけないのが、5回表、ストライクで1死を取ったあと、ロバーツ監督の行動だ。
彼が立ち上がり、マウンドに向かってゆっくり歩き出した。 マウン上で、好投カーショーの背を軽く叩き笑顔で握手する。 そして二人並んでベンチに向かうシーンに 球場全体がスタンディング・オベーションする。一流の舞台監督でも実現不能な「圧巻の舞台」を、ごく自然に演じていた。
カーショーの奥さんが、左手で何度も涙を拭う姿が 一層際立っていた。
不運なのは、ジャイアンツの某。彼の不運に同情するが、運命とは避けられないことを再認識すべきだろう。4回まで、彼が主役だったのは、その優れた投球技術によるものであり、この事実を否定できる人はいないと思う。
たった一つだけ欠けていたのは、己の力量への「過信」だったと思う。
彼はムキになって4シームを外角に投げ続けるが、5球目の外角に流れる球をオオタニはコンパクトにバットを振った。単にミートするだけでなく、しっかりと振りぬく。
木製バットだからこそ、手掌に伝わるミート時の感触が頭脳に伝わり、神経筋ネットワークがフルに活動した結果がホームランとなったのだと思う。
レフトのライン際へ飛んでいくボールを追いながらオータニは走り出し、そして確信して1塁ベースに向かう。
思わず私は、椅子から立ち上げり、両手の親指を上に突き出した。
頭の中が真っ白になり、数秒後我に返り 残り少なった髪の毛が気になったが。
嬉しさと興奮のあまり、7-8m離れた部屋で仕事中の同僚に声をかけた、「オータニ、52号で逆転したよ」と。
キョトンとした同僚を尻目に、私はテレビのある部屋に戻り、また勝利を確信。2番ベッツがソロ・ホームラン。
ダッグアウトで、力投し続けたカーショーとオータニがハグするショットが流れ、
改めて感心したのは、ロバーツ監督の力量だ。
この試合の陰(かげ)のヒーローは、間違いなくロバーツ監督だ。
わたしには、ここ数日続く ドンヨリとした心の澱(おり)があった。仕事、家族、親族、学生時代の同期など様々なネガティブ感情があるも、一気にスワイプされた、そんな試合だった。
Oops, まだ中継は8回表、3点差。 レフトのファインプレーで 8裏に。
そして間違いなく 勝利を確信する。 ジ・エンドへ。
と、またしてもウソを書いた。
時刻は13時58分、目出度く試合終了したが、小心者の私はこっそり隣室のテレビを観ていた、1球1球のボール判定にも観客のどよめきが響き、ハラハラドキドキの連続。
これぞ、MLの醍醐味だ。 (職場のある人曰く、私は 大ゴミだ、、と)
蛇足;試合後のマウンドで土を掘り返す姿があった。
ホームグランドのピッチャープレートを掘り起こしている。
走者のベースは、よく記念に持ち帰るようだが、ピッチャープレートとは 思いつかなかった。ニホンのウサギ小屋には、第一保管できるスペースがないから、やはり米国はレベルが違うと 少し羨むも、世界はやはり広いなあと感じた。
幸運なことに、放送が土曜日で 動揺することなく(これも偽証?)、観戦できた。 もしこの試合がウィークデイだったら、どうなっただろうか、
間違いなく私は職場放棄しているだろう、、、、、
