昨日の日曜日、ぼんやりとTVスイッチを入れたら、ウィルス学の権威・山内一也氏のレクチャーといふか呟きがあった。
「敵対と共生のはざま」
20世紀はウィルス根絶を目指し、21世紀は「ウィルスと共生」と語る。
それはどういった意味なのか。
46億年の地球。
30億年前にウィルスが出現し、20万年前のホモサピエンスが出現した「生命の1年歴(地球カレンダー)http://www.ne.jp/asahi/21st/web/earthcalender.htm」からみると、
5月のウィルス、6億年前にオゾン層が形成され有害な紫外線が遮られると
大型の多細胞生物が出現するのが11月14日。
12月31日の午後11時37分になって、ようやくホモサピエンスがアフリカに出現する。
つまり、ウィルスは、ヒトを含む生物全てよりも、遙か以前から存在している物質(生物とは別)であるから、
あらゆる変化に適応してきた。換言するなら、環境の変化についていけないものは「消え去った」ことにほかならない。
新型コロナウィルスを、「したたかで賢く、やっかいだ」と評するのではなく、「したたか」なものが次の生体細胞に移動してきただけのこと。
「ポリドナウイルス」は芋虫に巣くう寄生バチの卵巣に感染する。
寄生バチが芋虫に卵を産むと同時に芋虫に侵入し、寄生バチの卵や幼虫を芋虫の免疫から守る物質作りに一役買う。
芋虫のホルモンを乱してサナギになるのを防ぎ、寄生バチの誕生も助ける。
「ポリドナウイルス」はハチと共生してきた歴史を持つ。
約20億年前、ある真核生物が、プロテオバクテリアを取り込み、
共生する相手を取り込んだ生物を宿主(しゅくしゅ)と呼ぶ。
宿主の細胞の中で、プロテオバクテリアがミトコンドリアへと変化。
さらに「ミトコンドリアを介した細胞内抗ウイルス 自然免疫の調節機構」 については、後日へhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/biophys/51/4/51_4_174/_pdf