映画「モアナと伝説の海」(日本語吹替え版)を観た映画



「アナと雪の女王」「ベイマックス」「ズートピア」と、
ここにきて素晴らしい作品を連発しているディズニー・スタジオによる長編アニメ
「リトル・マーメイド」「アラジン」のロン・クレメンツ&ジョン・マスカー監督。2016年 アメリカ製作。

(あらすじ)
命の女神テ・フィティの心が半神マウイによって盗まれ、この世に闇が生まれた。
千年もの永きに渡って海に出ることを禁じられた島で育った少女モアナは、幼い頃の出会いがきっかけで海に愛され、特別な力を持つ。
少女は島の長である父親の反対を押し切り、世界を救うため一人大海原へと旅立ち、
力を失った英雄マウイと共にテ・フィティの心を返すため、幾多の困難に立ち向かっていくのだった。






先日の東京への出張時に、
「ラ・ラ・ランド」を観ようかと思っていたのだが、残念ながら上映時間が合わず・・・
子供たちで溢れかえる休日の映画館で
スーツを着た47歳のおっさんが1人でディズニー映画を観ることに若干の躊躇をおぼえ
あまり気乗りしなかったのだが、時間つぶしのつもりで観たしだいにひひ

気乗りしなかった、というのも、
Dannaはディズニーの映画では「民族テーマもの」は好みではないブタ
過去の「ポカホンタス」「ムーラン」「リロ&スティッチ」(スティッチは宇宙人だが)などなど
民族性を全面に押し出された作品は楽しめなかった・・・
それは恐らく「剣と魔法のファンタジー」という
ディズニーの王道路線が期待できないからであるクマ
この「モアナ」も見るからにポリネシアンものであり、
期待値はすごく低かったのだぶーぶー

Dannaは予備知識なしで映画館に行ったので、ストーリー予想としては・・・
ハワイアンな地で、16歳の女子が太っちょダンスィ~とともに旅に出て海と戯れ、
海の怖さを知るとともに家族の絆的なものを感じ、
最後はモーゼの「十戒」よろしく海を割る特殊能力で奇跡を起こしてハッピーエンド、
みたいな感じだったにひひ
だいたい、「モアナ」って、
Dannaは山本モナしか想像できませんぞ~ガーン

・・・しかし、この予想、微妙に合ってるところがありつつも、
本質はじぇんじぇん違ってました~えっ
海を舞台にした、まさしく「剣と魔法のファンタジー」の世界ラブラブ!
超海洋冒険活劇でしたぞ~!

さすがはディズニー!
これはまたしても大感動の傑作の誕生だ!



しかし、この作品、何と言っても気になるのは
ディズニーお得意(?)の2番煎じぶりであるブタ

大ヒットした「アナと雪の女王」のように、
タイトルが「人名 と ~」シリーズ(あくまでも日本だけだけどね)。

「アラジン」のジーニーよろしく登場する
お調子者の万能能力者マウイ。

「リトル・マーメイド」や「ニモ」で見かけたことのある亀やカニ。

ディズニー映画を観まくってきた者としては、本当に既視感にかられることばかりなのだが・・・
やっぱり特筆すべきは主題歌なのであるドキドキ
「アナ雪」の「レリゴー」の2匹目のドジョウを狙いまくった曲
「How far I'll go」が素晴らしすぎるのだ音譜
オリジナル英語版では、劇中歌はアウリイ・クラヴァーリョ、エンディングはアレッシア・カーラが歌い、
先日のアカデミー賞で「最優秀歌曲賞」に輝いたようなのだが、それもうなずける!

邦題は「どこまでも~How far I'll go」。
明らかに「ありのままで~Let it go」を意識してますなブタ

これも「レリゴー」を松たか子とメイ・Jが歌ったように
劇中歌は、「2016年ミュージカルのど自慢」で最優秀賞を獲った現役大学生、屋比久知奈が歌い、
エンディング・テーマは加藤ミリヤが担当している。
特に屋比久知奈が歌うバージョンが素晴らしすぎ、
日本語吹替え版をチョイスして良かった、と心底思ったのである晴れ



劇中で歌われるシーンはいくつかあるのだが・・・
「アナ雪」の時と同じく、曲のテーマは「心の声の叫び」わんわん
「海に出たい!」と、抑制されていた内面をさらけ出す時に人間は成長することを
感動とともに実感できる名曲の誕生である。

この映画は、ぜひ上映前の「インサイド・ヘッド」みたいな短編
「インナー・ワーキング」と合わせて
テーマを楽しみたい示唆に溢れるミュージカル作品だしっぽフリフリ

しかし、今回の「モアナと海の伝説」
ディズニーにしては斬新な試みもされている!
王子様が登場しないのだ!

メインキャストで出てくるダンスィ~のマウイは、
高慢で太っちょで、タトゥーありまくりで
顔は小錦かニッチェの江上敬子、もしくは真壁刀義な
内面的にも外面的にも子供に積極的に関わらせたくない”ジャインアン”タイプブタ
モアナも、よくディズニーに出てくるような”おてんばプリンス”タイプではなく、
思い込みで猪突猛進し”世界を守るマッチョ”タイプだという・・・



このビジュアルの2人が全編に渡って登場!

「アナ雪」の王子様役も最後はゲスだったからなぁ~
「女性の時代」の行きつく所は、男子は邪魔、ってところなのだろうか?にひひ


それにしてもこの作品・・・ちょっと宣伝の仕方を変えたほうがいいのではないか?
予告編とかでイメージしていたものと実際の内容が結構違っていたので・・・
「伝説の海」だなんてタイトルがキレイすぎる
Dannaがタイトルをつけるとすれば・・・
「マッド・モアナ」かな?

ペタしてね