書名に惹かれて今井・秋田「言葉の本質」(中公新書、2023刊)を読ん
でいます。副題は、言葉はどう生まれ、進化したか。著者は認知科学、
言語心理学者で、理屈っぽい本である。認知科学の未解決の記号設地問題
がいきなり出てくる(p.ii)。これはもともと人工知能AIとして考えられた
ものらしい。
言葉は抽象的な記号であるとか。とすると、コンピュータに意味が分かる
のかとなる。そしてオノマトペをテーマとして取り上げている。オノマトペ
とはネットで調べると、擬声語とか擬態語だ。例えば、豚の鳴き声ブーブー
とか雷はゴロゴロ、豊かなボリュームをたっぷり、煙はもくもくなど。
言葉とは記号だと云うメインテーマから逸れてきたような気がする(心理学?)