ヒトは原人ホモハビリスの時代から、獣毛を失い始めたとされています。夏井先生のお考え[注1]では、ヒトは突然変異で獣毛が薄くなったのだそうです。獣毛のない裸のサルは、乱婚的血縁集団では、どちらかと云うとメリットの方が多かった。足底は厚い角膜で保護されている。鋭いものさえ踏まなければ、傷付くことはありません。もちろんライオンやトラなど捕食獣に襲われた時は逃げる他ありません。
そして、裸同士の性交(交尾)を気持ちいいと感じる個体が出現し、さらに快感を覚えることが分かり、そのことが性交頻度を高め、淘汰圧となった。ホモサピだけが生き残るのである。頻繁な性交により、群れの結束を高め、生き延びてきた霊長類は、ヒトとボノボだけである。性交(交尾)の快感を高めるものは、基本的には、生存に有利なもの、淘汰圧となる。性器の周りの黒い毛は視覚的刺激を強め、性感をさらに高める効果がある。
端的に云うと、裸の正常位セックスがヒトの結び付きを強め、コトバを産み、文明を創り上げた 、と読めそうです。獣毛のないことは、草原で直立歩行する人では、生存上の不利とはならなかった。一方、樹上生活を続けるボノボの場合は、獣毛をなくす訳には行かなかった、樹上の移動では身体に傷がつき易いから。
注1:夏井睦「炭水化物が人類を滅ぼす[最終解答編]」光文社新書(2017年10月)、サブタイトル:植物vsヒトの全人類史(pp.220-222)、腰巻には、2割の冒険家遺伝子がいま、開始する - - 糖質からの独立戦争、とあります。
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