応援してくださっている皆様ありがとうございます!
さて、半年の時間が流れたところでしたが、もちろんeat_happy自体も変わってきています。
5月に設立してから、ちょうど6か月。
赤ちゃんでいえば、やっと「ことばを発する」ことができるようになるくらい。
僕らもおなじように、情報発信くらいは、なんとかできるようになりました。

そこでもっとも変わったのが、当団体のコンセプト。
かなり、わかりやすくなりました。
○スタートは「食」から。農につづく、いちばん簡単なルートをデザインします。
ぼくらのわかってもらいたいことは「農の素晴らしさ」です。
それをわかってもらうには、「興味を持ってもらう」段階から「実際に体験してもらう」段階まですすんでもらわねばなりません。
しかし、言いたいことにかぎって、なかなかわかってもらえない。こんな経験ありませんか。恋愛だって、仕事だって。こんなに言ってるのに、なんで振り向いてくれないんだよー!と、叫びだしたくなるときがあったはず。
それはもちろん、農の大切さを伝えたかった僕らもおなじです。
設立まもなくのeat_happyは、ビジネスコンテストで援農(農家への泊まり込み支援)のプランを提唱したことがありました。
しかし、対するこたえは「いきなり農家にいくなんて……」。TPP、地域復興、若者の農業離れ。おなかにたまるぜい肉のように、しつこい問題ばかり増えていく。
でも、結局みんな他人ごと。このままじゃ、ちょっと悔しい。
そう考えたぼくらは、「レベル別ステップ」をベースに農をわかりやすく段階分けしました。食から農という切り口で、身近なところから深いところまでを一貫してカバー。こうすることで、農を「身近で、わかりやすく、簡単な」ものにしたいと考えています。
○「あなたの農レベル、いくつ?」ステップをふんで、農への近道をサポート。
ステップをふんで、農の深いところまでを一貫してカバーしたい。
だから、僕らは開催イベントを3つのレベルに分けました。
レベル1:農を知る→レベル2:農にさわる→レベル3:農とくらす
このステップを、イベントでデザインします。
農業レベル1:おいしいものを食べる会
→「都内カフェをジャックして、限定メニューをやろう!しかも、特産で!」


ファーストステップはおいしいものを食べる会。都内のカフェとコラボし、特産を使って限定メニューを提供する「交流会」です。学生中心に、30人程度の規模で二カ月に一度のペースで開催しています。
ただ特産をつかうとはいっても、スーパーから買ってくるのではありません。実際に生産者の方にお会いし、どう作っているかをこの目で見届けます。それを経験したうえで、自分たちの言葉で農とは何かを伝えていく。これが食べる会の主旨になります。
ここで農って何だろう?と思えたなら、次のステップへ!
参加者に提供できる新しい価値:地方特産の魅力と新しい出会い
農業レベル2:MERRY FARMING屋上農園
→「東京タワー!六本木ヒルズ!東京百万ドルの夜景、と……農!?」



アートディレクター・水谷孝次さんとコラボして、六本木のビル屋上で農園を運営しています。レベル2ということで、実際の作業がイベントに組み込まれています。
とはいいつつも、予備知識は不要。現在は蕪、ホウレンソウなどを外部参加者と協力してつくっています。
土いじりを1時間ちょっとで終わらせた後は、お菓子をつまみながら交流会。
野菜が育ったら、12月末の収穫祭でお祝いです!
参加者に提供できる新しい価値:気軽に参加できる農園というコミュニティ
農業レベル3:ファームステイ
→「農で暮らす、を実感しよう!」



農家と一緒に生活できれば、農のことがいちばんよくわかる。それなら泊めてもらっちゃおう!というのがこのイベント。
メンバー内では山梨、山形へ3回のステイを経験させていただきました。
レベル3ということで、一般参加者にはややハードルが高いものとなっています。しかし、食べる会などで一般参加者とふれあっている分、安心感をもって申し込んでもらえると考えています。将来的には耕作放棄地を自分たちでよみがえらせるインターンプロジェクトも計画中。
参加者に提供できる新しい価値:深い農体験
【食を入り口に、実際に農業にふれるまでを、ワンストップでていねいにカバーします】
ワンストップカバーできるということ。これは、農にさわる人に安心感を持ってもらうこと。
ふだん触れない分野だからこそ、安心感が必要だとおもうのです。
だから、僕らはすべて、自分たちで提供することに意味があると考えています。
例えばファームステイというハードルの高いイベントでも、以前から知り合っている人のイベントなら行きやすい。そう思ってもらえるかもしれません。

たとえばむずかしい工程も、手順をふむから実現できるのです。
不透明なしごとでも、一貫してやっているところなら任せて安心なのです。
だから、僕らはまず「食」をスタートにする。幅広い層にうったえることができるから。
そして、体験してもらう。農にふれるという選択肢があるから。
最後に、くらしてもらう。ほんとうの農を知ってほしいから。
これこそ、農の近道だと思うのです。
僕らが考える農の近道をデザインすることとは、こういうことです。
半年かけて、僕らは自分たちのスタイルを構築してきました。
しかし、いまだに不十分な点もたくさんあります。
新しく増えた仲間といっしょにブラッシュアップを頑張っていきます。