全国の地域おこし協力隊や議員さん、僕ら学生が一同に集まるのだ。
とにかくすごい三日間だった!

緑に囲まれた棚田風景。
ここには超小型水力発電があれば、
無線LAN装備の古民家もある。
セグウェイ農業が発表されたと思えば、
開催された映画祭にはメディアが飛びつく。
果たして、こんなにアツい田舎はあるだろうか。
もちろんコンテンツとして見ても面白いのだが、もっとも注目すべきは人々の笑顔だ。
ここの人たちは笑顔であふれている。
いろんな大人が50人以上も集まって、ひたすら笑っている。
僕はこの光景に、ものすごいパワーを感じた。
そもそも、みんなが面白いと思わなければ商売はできないのだ。
面白くなければストーリーははじまらない。
ストーリーがなければ人の心に届かない。
心に届かなければ愛が生まれない。
その結果、ものは売れず、サービスは受け入れられないのだ。
しかし、面白ければストーリーが湧き出し、
人の心を動かし、
そして「これを買いたい、支援したい」という愛が生まれる。
その結果、ものには強力な付加価値がつき、受け入れられる。
これを見事に実践して、協創LLP(岡山の棚田再生や地域活性に取り組む)は成功モデルを作り上げてきたという。

これを考えていた時、僕は論語の句「近きもの悦べば遠き者来らむ」を思い出した。
身内が楽しまなければ、新しい仲間は寄ってこない。という教えだ。
これを岡山の彼らは、忠実すぎるくらいに守っている。

その結果、メディアは彼らをしきりに取り上げる。
プロジェクトも舞い込む。
何より、仕事が降ってくる。
それについて岡山で活躍するかっちさんはこういう。
仕事はどんどんやってくるんじゃ、と。

田舎には仕事がないと言われる。
実際それで苦しんでいる人がいるのも事実だ。
しかしかっちさんは、「田舎には仕事なんてなんぼでもあるけぇ」と言っていた。
このずれがまた面白い。
田舎は都会よりも新しいのかもしれない。