農業2.0 | 学生団体eat_happy ~食から農の魅力を伝えるイベント集団~

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こんにちは、のじまです。
今日も素晴らしい社会人の方とお話させていただきました。
最後はイベントの告知もございますので、合わせてぜひぜひご覧ください!


今回お会いしたのは株式会社ジーアップキャリアセンター取締役の林様。
人材やキャリア育成の分野で活躍していらっしゃいます。
http://www.g-up.co.jp/


$EAT-HAPPYのブログ-林様


○農業2.0がもてはやされる理由

世間で「農業が来る」と騒がれてから久しい。
今も、様々な企業が農業をキーにして動いている。

例えば飲食業界でも有名なワタミ。
ワタミファームを設立し、農業に取り組んでいる。
http://www.watamifarm.co.jp/

さらに人材系企業では、パソナグループが「芸農社員」なる制度を導入し、昨年話題になった。
http://www.pasonagroup.co.jp/news/company/2011/p11030701.html
この制度は芸術系就職を目指す若者を社員として採用する。
すると彼らは芸術を学びながら、農業という形で労働力を提供できる、というものだ。
社員だから、もちろん収入を得ることができる。

こういったユニークな観点から、新しい農業は始まっている。


さて、ここから何が受け取れるだろうか。
一次産業としての農業は、今になってどう変化し、これからどう変わっていくのか。

ここを林様に聞いてみると、こんな回答をいただくことができた。


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まず、野菜の価格の推移を考えてみよう。
バブル時代は高価格・高品質の野菜がもてはやされた。
その一方で、崩壊後は定価格が一層の人気を集めた。
その前の時代も、そのサイクルの繰り返しと言える。
つまり、野菜の価値と品質のバランスをめぐって私たちは消費を重ねてきたんだ。
でもね、今、私たちはそこに新しい価値を感じ始めた。

――それは、農業の付加価値、ということでしょうか。

そうそう。
私たちは今まで作物の「結果」だけを見てきたんだ。
それはいわば、作る「行程」を全て無視したものだ。
でも、その結果見えてきたのは「安全問題」などの側面だった。
そこに私たちはやっと気づいたんだよ。

――そうすると、「結果」で捉えるだけではすまなくなりますね。

プロダクトとしての作物という見方から、農業の全ての行程を意識しなければならなくなった。
ここには大きな変化がある。

――大きな変化には、大きな注目、大きな意識の集合があるはず。

うん。そこで、農業の中の「作物」と、プラスアルファを合わせて考える必要がでてきたんだ。


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なるほど。鈴木と僕はそれを頷きながらきいた。
そして考えた。これ、「農業=文化」に結び付くんじゃないか。



○農業=文化

おれ、農業は文化だと思ってるよ。
これは鈴木が会うたびにいう言葉だ。

実際、僕もそう思う。
それに、実際に創作活動をするとき、アイディアが出なくなると必ずあぜ道を散歩をする。


僕はバンドをやったり小説を書いてみたり、コラムを書いたりするのが好きだ。
漫画を描いたりもする。

もちろん才能は自慢できるほどではないので(笑)、よく息詰まる。
では、そんなとき、どうするか。
田んぼに歩きにいくのだ。

$EAT-HAPPYのブログ-田んぼ
ここが地元の田んぼ。


さて、ここで断言しよう。
田んぼには全てがある。
アイディアは田んぼに埋まっている。
田んぼイズマネー。


……失礼しました(笑)
でもこれは本当で、歩きにいくと、田んぼは全てが詰まっているのがわかるのだ。

今は夏。
散歩に出ると、まず草のにおいを感じる。
そして入道雲や大雨などの、とにかくスケールの大きい風景。
全てが五感に訴えてくる、エネルギッシュさがある。

それが朝なら生き物が起き出す感じを肌で感じることができるし、
夜になっても虫の声はやむことがない。
みんな、生きることに夢中すぎて、全てをわすれて飛び回っている。


これが秋になると、生物は肥え、落ちつきを見せてきて、だんだんと静かになる。
空気も自然とおだやかだ。
ぎらぎらくる太陽はとっくに表情を変えてしまった後。
そのときになると、生物はみんな死を覚悟している。

冬。
虫はほとんどが死に絶える。
それは草花も同じだ。
しかし、それが鬱屈した雰囲気をうみだすかと言うと、それは違う。
この季節の朝はどの季節よりさっぱりしていて、
一番の爽やかさを感じることができる。


季節を3つならべてみたが、ここで語っていることをカテゴリするなら
「生きている」か「死んでいる」か。
この二元論だ。
その二つで、すべてを語りつくせる。

しかし、田畑はそれを数百・数千の視点で見つめ、
そして再構築する。

「生きる」と「死ぬ」。
その全てが詰まっている。

だから、僕は田んぼを歩くのだ。


○大量生産の農業は終わる。

だから、声を大きくして言いたい。
プラスチックやシリコンのような大量生産品と、作物を比較する時代は終わったのだと。

作る過程、作る方法、作った結果。
これを全て見つめなおすことで農業は完結する。

売値だけを見て議論するだけでは農業の魅力は理解することができないし、
田畑の魅力を知らず知らずのうちに失うことになる。

だから、作る場である田畑を見つめてほしい。
僕はそう思っています。


蛇足だが、農業がこうして広い認識を求められている中、工場見学が流行っているのも少し皮肉的な感じを覚える。

大量生産、つまり「結果」・プロダクトとしての価値。これを崇拝する象徴であった向上で、作る「過程」が注目されている。

なんとも皮肉な結果ではないだろうか。


○イベントのお知らせ!

さて、最後にイベントのお知らせ!

おいしいものを食べる会第二回開催決定!!


【日にち】7月17日日曜日
【場所】池袋を予定
【時間】調整中(午後から)
【費用】調整中(たぶん1000円以内!)
【定員】30人
【資格】「食べるのが好き!」それだけ。
※予約制

今回も代表である鈴木家特製!高級枝豆の「だだちゃ豆」、
これをたっぷりお届けします。
今回はおいしいアレンジ料理も!

さらにさらに、今回は僕の意見を中心にお話しさせていただきましたが、実は林様の貴重なお話はまだまだ残っております。
そこで、そこでのお話を対談形式でコラムにまとめます!
これは必見ですよー!

きっかけは食べるのが好きだけでOK。
でも、その過程でちょこっと勉強もできたらいいですよね!

もし行きたいと言う方は、
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ぜひぜひご応募お待ちしてます!

ではではー