ビジネスコンテストを終えて | 学生団体eat_happy ~食から農の魅力を伝えるイベント集団~

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こんにちは!野島です。
eat_happyで戦略を考えたり、コラムを書いたりしてクリエイティブ(のまねごと)をやっています。

今回は、先日のビジネスコンテストの反省をもとに、記事を書かせていただきます!



○去る6月26日。
私たちeat_happyはビジネスコンテストの決勝に出場しました。


設立一ヶ月になるかならないか。
役職も決まっておらず、代表も決まって2週間とたたないまま。

全てが目まぐるしく、全てが思い通りにいかない。
一言でまとめると、「パーフェクトには程遠い」。
そんな決勝だったと思います。


さて、これからどうしようか。
帰路に着くか着かないか。
ここで思わぬ出会いがありました。

株式会社みんれび営業部長の秋田様とお食事をご一緒させていただくことができたのです。

反省会と称して、方針を考えるメンバー。
そこで秋田様には
「とにかく、とがった方がいい」
そうアドバイスをいただきました。

しかし、その一方で
「やると決めたら、とことん調べる。競合のことを調べ抜いて、出しぬくんだ」
こうもおっしゃっていました。

聞きながら僕は
「なるほど、これは難しいぞ」
と感じました。

というのは、2つをまとめると「自分と他者を相対化しながらなお尖る」
ということになるからです。


まず、とことん調べるということは尖るということのブレーキになりがちです。

調べるということは、相手の強さと直面し、自分の弱みを直視することです。
それをいやというほどやるのが、とことん調べることだと自分は考えています。

すると、競合が大手であればあるほど、もう勝てないという落胆、非積極性、あきらめ、その他負の感情がとめどなく溢れてくる。
そうなれば、尖ることは容易にできるでしょうか。
否、そのぶん難しくなるはずです。

だから、「自分と他者を相対化しながらなお尖る」というのは非常に難しい。


○さて、これからどうするか。

秋田さんのお話について、帰りの電車の中でずっと考えていました。

その時、頭に思い浮かんだことがあります。
それは進化論にも似た「必然性を伴った純粋性」です。
これだ。これが自分たちに必要なんだ。


キリンを例に出してみます。
首の長いキリン。その長さは異様ともいえるほどです。

しかし、気になるのは首の長い個体。
これが偶然に生き残ったのか。

それは違います。
突然変異的でありながら、彼らはその特性で「危険を知らせてくれる偵察役」という地位を築いてきた。
その結果、厳しい生存競争の中で生き残った。

つまり、キリンの進化は必然だったといえるのです。


音楽でいえば、セックスピストルズの出現も同様だと言えます。
あの大英帝国とまで言われた大国・イギリスが不況に陥り、社会は不安と不満であふれていた。

そこで地位を築き上げたのがセックスピストルズ。
God Save the Queenで大騒動を巻き起こしたあのバンドだった。

これも、ただぱっと出てきたように見えて、
実は時代に求められて出現した。
いわば必然的なバンドだったのです。


彼らの「生きている」感じ、
「混じりけの無い」感じ。

これらの感覚は全て、
彼らが「やるべきことをやるべきようにやった」から生まれている。
その結果、今でもその存在は語り継がれている。生き残っている。

首が長く、それが異様に見えても、
必然性があるから生き残る。

むしろ、それは強みとなって
時代を生き抜く力となる。

必然性を伴った選択がそれらを純粋せしめているのです。
その純度は時代を超え、そのものにゆるぎないアイデンティティを与える。


○ではこの純度の話をビジネスに応用するために、
必然性をビジネスに持ち込むにはどうすればいいか。

考えた結果、答えは、「徹底的に調べること」でした。
戻ってきてしまいましたが、ここにたどり着きました。

今思えば、「自分と他者を相対化しながらなお尖ること」、これが苦しいのは当然です。
なぜなら、自分たちが生存競争で勝つためのステップを模索することだからです。
それが生易しい訳がありません。


だから、徹底的に調べることで、ニーズを掴む。
比較することで、世の中になく、自分にあるものを見極める。

そして、全てのベクトルを見定めて、自分たちを突然変異させる。

これこそ、ビジネスとしてのイノベーションなのではないでしょうか。


それを考えればパーム油でエネルギー問題を解決するグループやNEiBiグループの皆さんの受賞はまさに必然的だったと言えるでしょう。



さて、方向性は見つかりました。
eat_happyの進むべき方向も議論しました。

「やることを、とことんやる」

これを胸に、僕らは頑張っていきます。



※この「必然性を伴った純粋論」は僕の尊敬する先輩が教えてくれたものです。
入江さん、引用させてもらいました!笑