2曲目はリクエストにお応えして演奏したという『君にキスを』ドラムのハイハットのリズムが楽しい!
続いてはビートルズテイストなロックンロール曲『Lazy baby love 』を、デモバージョンで。小気味よいリフとロックンロールのパターンで田中さんのロック魂がチラリ。田中さんのボーカルがポール・マッカートニーみたいだ。
新アルバムからのナイアガラ色の濃い『素敵なイルサ』は、演奏前にウォール・オブ・サウンドをライブで再現するのは、難しいので12弦ギターを使用します!とおっしゃってましたが、サポートメンバーがコーラスを重ねて、しっかりと厚みのあるサウンドを披露。
伊藤銀次さんに凄く褒められたという『いつでも どこでも』は、気だるさを醸し出すボーカルメロディー。ゆったりとした曲で初期ソロの大滝さんを彷彿させる。ジャジーなギターにメロディーの展開が素晴らしく雰囲気のある曲。
「デモバージョンをやる事が増えて、リスナーの皆さんからは慣れ親しんでるCDバージョンをやって欲しい!と言われるんですが、演奏してる側からすると、飽きちゃうとこがあって、デモバージョンとか聴き直すと、これ!良いじゃん!やろうよって。」
確かに作り手側からすると、アレンジ、レコーディング、リハーサル、そしてステージで演奏。となると、リスナーが曲を聴く随分前から聞いてるわけですから、飽きるという気持ちわかりますね。
『Postcard』では、ギターの弦が切れるハプニングあり!でも百戦錬磨のギターリストには問題なし!切れても慌てず、騒がず、フィンガリングポジションを3弦2弦中心に変えて長いソロを交えて、曲は難なく終了。
弦を切ったのは、18、9才以来かも?と驚きの表情の田中さん。ギターの高木さんから予備弦を受け取り、エリック・クラプトンのニックネーム"M r.スローハンド"由来の話をしながら弦を交換。
「指がゆっくり動いてるように見えるけど、実は凄い早いフレーズを弾いてたから、"スローハンド"と呼ばれる!って説がありますが、実はエリッククラプトンは弦を変えるのが大嫌いで、本番中にで弦を切る事が多かった。弦が切れると仕方なくステージ上で弦を交換するんですが、ゆっくりゆっくりとお客さんの目の前で交換してたので、"スローハンド!"と呼ばれるようになったと。」
ロックトリビアありがとうございます!
へえ〜へえ〜へえ〜ボタン連打しました。
「弦を替えましたけど、次の曲ではギター使いません。(キッパリと言い切り。)」その言葉で笑いが起こる。
「こういうのは早めの対処が良いのよ~(ニコニコした表情)」とお茶目に答え、次はハンドマイクを片手に、手持ち無沙汰の左手をポケットに入れ、ピアノ伴奏がメインのバラード『エアポート』を歌い上げる。
ここで中締め?エフェクターの効いたギターのアルペジオのイントロで『春雨道中』
が始まる。この曲は映像で何度も見ていますが、生で見るとギターが凄く迫力がある!「やっぱりライブは違うなぁ〜良いなあ〜」と思ったんですが、今回のライブはもう1人のギターリスト高木大輔さんが入ってるから、ギターの音がデカくて当然でした。洋画のライブのような圧巻のアウトロのギターソロが終わり、ひと呼吸。
本日のスペシャルゲストの高野寛さんの登場!ライブの冒頭に夢が叶った!と言ったくらい、田中さんにとっては特別な存在。初めて高野寛さんを知った時のエピソードが語られる。
「高校生の時にTVを見ながら、ギターを弾いてて、それってジェフベックがCM見ながら出てきた曲に合わせてギターを弾くってのを、聞いてマネしてやってたんですけど、当時は洋楽しか聴かなくて、邦楽では"はっぴいえんど"にしか興味が無く、いつものようにTVで邦楽アーティストが歌ってるのを見て、つまらないなぁ~とチャンネルを回したら、アレ?アレレ?って気になって、チャンネルを戻してもう一度ちゃんと見た歌手。それが『土曜ソリトンSIDE-B』で歌う高野寛さん!でした。自分で言うのもなんですが、良いミュージシャンは良いミュージシャンがわかるんですよね。(ニヤリ)この人は僕と同じ!とシンパシーを感じたと。」
で、高野寛さんと田中拡邦さんはいろいろ共通点があるようです。
・身長177センチ
・血液型B型
・ギターリスト&シンガーソングライター
・髪型?
実は田中さんご自身が高野さんに似てきてるなぁと思い、敢えて意識して髪を切ったら、同じくらいのタイミングで高野さんも髪を切ってて、余計に似てしまったと…。
高野さんのこの前出たミニアルバム"から『ポートレイト』をママレイドラグバンドをバックに披露。最近の曲の中では1番好きな曲。今回はサビを田中さんとハモってたので、いつもの『ポートレイト』とは違うこの日だけのスペシャルなバージョンで嬉しかった!
もう1曲共演、田中さんの唯一のハモリ曲ということで、『A Sunshine Day(And One Fain Day)』ではアコギ2本に鍵盤の清野さんのピアニカが素朴な感じで聞いてる方が笑顔になる素敵なハーモニーを聞かせてくれました。
二人が並んで歌う姿を見て、バングラデシュコンサートの『ヒア カムズ ザ サン』を歌うジョージ・ハリソンとバッドフィンガーのピート・ハムの画像が頭に浮かんできた。
高野寛さんの出番は2曲でおしまい。うーん!もっと聞きたい!アンコールの時に出て来てくれるのを待ちましょう!
再び、MAMALAID RAGだけで演奏。
FM佐賀25周年ジングルから生まれた『wave』はキラーチューンだと思う!
♪この波に乗せて〜のフレーズが耳に残って思わず口づさんでしまう。
フランク・シナトラばりに歌い上げる熱い熱いバラード『愛の知らせ』は胸にジーンと来る名曲だ!
そして、ママレイドラグ田中さんの幅広い音楽性が実感できるロックな曲に関してのMC!!
ラジオに行った時に、「なんか、ボサノバって感じですよね〜」と言われてカチン!ときた事があったんですが、前に高橋幸宏さんも「おしゃれな音楽と言われたくない!」とおっしゃってて、まさしくその感じで、舐められないようにガツンとロックな曲をやります!
『銀の爪』この曲はヤバかった!目を瞑り恍惚の表情でギターソロをガンガン弾く田中さん。うわぁ!クラプトンじゃん!凄え!こんなにギター弾きまくるライブって前に見た"クリエイション"の竹田さんのギター以来かも?曲が終わり、田中さん、少し照れながらの一言、
「ボサノバだけじゃないんだぜ!(ò_óˇ)ᕤ」
再び7thアルバムから軽快なオープニング曲の『Bon Voyage!』16ビートのカッティングギターが気持ち良い。サポートメンバーのコーラスワークも綺麗!
『ふたりで目覚めたら』でフュージョンのようなめちゃくちゃカッコいい軽快なカッティングギターのリズムで本編終了!
終わると拍手のリズムが1つになって、ママレイドラグを呼び戻す手拍子に!
アンコールに応え、直ぐにステージに戻って来てくれて、水中歩行で健康を維持されてるという高野寛さんも再び登場!
高野寛さんの誕生日がついこの前だった?と言う怪情報の話から、高野さんが口づさんだ♪ララララ ラ~ララララの歌唱指導で観客が歌い出すとそのまま曲に入っていくという見事な一体感を生む演出で始まったのが、
『夢の中で会えるでしょう』。耳にメロディーが残る印象的な高野寛さんの曲でした!
アンコールもう一曲!『ワトソン!』で終わったかと思いきゃ、まだまだ!と観客からの手拍子が起こり、2回目のアンコール!観客も演奏者も楽しんで最後の曲『Day and Night Blues』
田中さん、高野さん、鈴木さんのギターソロに、清野さんのエレピ!
1番最後は3点セットでドラマー伊吹さんが、ツェッペリンのボンゾを彷彿させる叩きまくりのアウトロの壮絶!圧巻!ドラムソロ!
ライブ終了!盛り上がったー!
→終演後に伊吹文裕さんに聞いたら、最後のソロは、やはり、レッドツェッペリンのドラマー ボンゾ(ジョン・ボーナム)を意識して叩いてたとの事!
MAMALAID RAG 田中さんは、今年後半にレコード製作とライブを計画されてるみたいです。リリース出来るかわかんないですがお楽しみに!とは言われてました。
1.目抜き通り
2.君にキスを
3.Lazy baby love
※『Lazy Girl 』demo version
4.素敵なイルサ
5.いつでも どこでも
6.NICE ※『私をニースに連れてって』demo version
7.Postcard
8.エアポート
9.春雨道中
10.ポートレイト ※ w高野寛
11.A Sunshine Day(And One Fain Day)w高野寛
12.wave
13.愛の知らせ
14.銀の爪
15.Bon Voyage!
16.ふたりで目覚めたら
~encore 1~
17.夢の中で会えるでしょう※ w高野寛
18.ワトソン! w高野寛
~ encore 2~
19.Day and Night Blues w高野寛