小学校1,2年生の頃 当時僕が住んでいた 静岡県清水市興津中町(現 静岡市)の駄菓子屋「あさひや」さん。なんでも売っている。興津小学校の近くに位置し文具から 駄菓子、日用品が売られ 店の奥には おでんや ところてん 軽食 また一杯飲めるスペースまであり何かと重宝な存在であった。好奇心まんまんのお買い物(買い食い)。串刺しのカステラや麩菓子、するめの甘露煮、漫画のブロマイドやくじ引きなど それに静岡おでん すべて5円単位のものを お小遣いの10円を握りしめ 何を買うか 思案したものだった。
私と同世代の人には 子どもが近所の駄菓子屋さんで小遣いを使うシーンは 全国どこにでもあるありふれた昭和の光景だと思うが 駄菓子屋さんに おでんが売っているのは 静岡県独特の風習だそうだ。
そこで 静岡おでんとは?
真っ黒い出汁で煮込まれていて おでんダネはすべて単品ごと串に刺されている。独自の味噌だれにつけて 青のりと魚粉をかけて 食べる。 豚モツ、牛すじ、黒はんぺん、なるとが入っている。この4項目を満たし かつ 駄菓子屋に売られていてこそ 「静岡おでん」と名乗れるそうだ。静岡県のファーストフードである。
このお店「あさひや」さんは その典型である。
昨年 某テレビ局の番組「日本の遺産」 にとりあげられ全国放送された。たまたまそれを現在住む石川県で見て懐かしくなり40年ぶりに静岡県興津を尋ねた。40年ぶりに食べるおでんの味・・・これだった。当時は1本5円だったが 今でも50円 充分良心的価格だ。
石川県には黒はんぺん、なるとはない。昔食べた珍しい、懐かしい味だった。
持参のタッパに入る限りテイクアウトさせてもらった。わざわざ裏日本から来てくれたと たくさんおまけしてくれた。こうした人間の温かさも ここにはある。
コンビニに席巻されて、全国的に駄菓子屋さんが減りつつあるなか 日本の遺産としてずっと残ってほしいものだ。


















