宇宙航空研究開発機構 調布航空宇宙センター 行ってきました | ドラゴンのラジコン日記

ドラゴンのラジコン日記

F3A修行中なのにぐりぐりフライトに夢中


ネタは沢山有りますが、忙しすぎて更新が遅れています。
と言いつつブログ更新に1時間使ってましたw

日曜日は、調布のJAXA の一般公開日でした。


ソニックブームの低減研究機。

沈頭鋲。
日本らしい(^_^)




自動着陸実験機。
特徴的なのは、リフティングボディーでしょうか?

STOL短距離離着陸機 飛鳥。


そして初のご対面。
電動飛行機!!!
思ったよりモーターが小型でビックリです。


モーターはやっぱりドイツでした。

右下の飛行機機になるんですけど!
やっぱりドイツが設計すると双胴デザインになるのかな?
というより世界的に研究機が相胴にブーム?!

こちらは、VTOL垂直離着陸機ジェットエンジンの研究。



これらの夢を形にする為に大切なのが、基礎研究です。


風洞は大学で使っていたのでお馴染みです。

しかし、本物というか大型の風洞を見るのは初めてです。



こちらはフラッターの検証するための実験です。
フラッターは飛行機を一瞬でバラバラにしてしまう恐ろしい振動現象です。

紙に(フー)と息を吹きかけるとブルブル振動するかと思います。
それがフラッターです。

ラジコン飛行機を飛ばしていて経験もあると人もいるかもしれません。
僕は経験しましたw






1:45〜



様々な翼型がありました。


風洞を動かすのって大掛かりなんですね。
外の施設をみて驚きました。

こちらは、超音速風洞です。




シュリーレン現象を使って衝撃波を観察します。


こちらも巨大なチャンバーです。
風洞模型。
最近では、磁石によって模型を浮かして極力空中と同じ条件で測定ができるようになってきているそうです。



興味があった、感圧塗料です。
低圧だと暗く光り高圧だと明るく光ります。







写真だと伝わりませんが、チャンバー部分だけでも直径5mはありました。


こちらも気になっていた、境界層の研究です。
なんと今回が初発表!


境界層は航空機に大敵とされています。
ざっくり説明すると、空気には粘性があって、サラサラしたりドロドロしたりしています。
同じ風の強さなのに冬の方が風が強く感じるのもそのためです。

基本的に壁に沿って、壁面が最も抵抗があり徐々に流れが滑らかになります。
空気のドロドロした空気の流れは飛行機の性能に大きく影響してきます。

飛行性能 燃費 など。

ステルス性を重視する機体でも
壁(胴体)付近の流れの悪い空気を取り込まない様に工夫されています。


第二次世界大戦でも このようにラジエーターに境界層を吸い込まないように胴体と空気取り入れ口の間隔を空けています。


日本は・・・・

中スロットルでオーバーヒートなど悩まされていました。
流れの悪い空気を吸い込み効率良く冷却できなかったのかもしれません。
震電、カッコいいから良いけど!




JAXAでは標準的なNACA翼 12を使って境界層の解析を行っていました。

翼型上面。
境界層のある付近に、ラジコンでお馴染み電動ダクテットファンを取り付けて、強制的に境界層を吸い込ませて、空気抵抗を減らす試みをしているそうです。


今わかっているのは、境界層はランダムな流れで境界層部分だけの解析は難しいとの事です。


ラジコン実験機。お馴染みのサーボが使われていました。


こちらはスーパーコンピュータ!!

映画でイメージする巨大サーバーです。





フルカラー 石膏3Dプリンターです。

流れの可視化に利用されていました。




飛行機みた後は、飛行機作りたくなりますよね!

静岡ホビーショーの1/144展示会に向けて急遽1/144のギガントを作ります!!!!




合間にbv141
多分平成最後のプラモですw




こだわり木目!!



世界で飛行した航空機の中で、最も非対称な機体です。

単発機で良好な視界を確保した偵察機という仕様書より生まれました。
エアフィックス1/72キットですが結構大っきいです。


こちらはピットロードの1/144
安心して組み立てが進みます。

やばい(^ω^)




引き続き作ります!!


オマケ




今更ですが、神戸でラジコン飛行機が墜落して火災が発生したそうです。
幸いけが人はいません。
明日は我が身。
安全確認してフライトを楽しみましょう!


GWまであと少し。
帰省準備してないし、ギガントは地元で作ることになりそうです。


忘れてはいけないのが アミュージンクホビーから1/48  トリュプフリューゲルが発売します。


値段も3000円と驚きの価格です。
先行予約だと2400〜なので2機配備致します。

ドイツ末期の試作機の中でもぶっ飛んている設計思想です。

JAXAに訪れてわかったこと。
世界が80年前のドイツに追いついてきました。
空想案が実現できる世の中になった。

ドローンを始め、ほとんど1940年に設計された、わけわからん形・機構の航空機が近年形になって空を飛び始めています(^∇^)


一番基礎研究が大切という事を改めて感じる事が出来ました。