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OldLionの備忘録

年老いたライオンは錆びない。狩りを続け、振る舞いは日々深みを増していく。
いつまでも自分を忘れず、狩りを忘れぬライオンでありたい。
そんなライオンになるための日進月歩。

次男が生まれるのだけど、少し前まで抱えていた不安が抑えきれなかった。

今は少しだけ抑えられるようになってきた気がする。

 

嫁が5日間病院に入る、その間長男の子育ては自分が見るという、この状況は自分には恐怖でしかなかった。

想像してみると、結構恐ろしい。

子供は僕がそばにいるとママを探そうとして泣くし、明確に「不安」が見え隠れする。だから寝ないし、僕は長男の心中を察して胃がキリキリするし、寝れない。

 

あと、自分の時間が作れないことが「恐怖」だった。常に勉強していないと、現状維持は衰退につながる、という価値観を刷り込まれていて、昔から勉強は自分を自分でいさせるための「進歩の儀式」であった。

 

勉強し続けてないと、焦る。子供のことを思うと寝れない。

 

差し迫るとわかっている恐怖はやはり人を不安にさせるものだ。

出産日に向けて、今日も眠れないのか、という不安のループに強制的に入っていく。夜の時間。

 

◆◆◆

 

不安が和らいできたのは、別に何か特別なことがあったわけではない。

他人でなく自分に向き合うようになってきたからだと思う。

 

他人がどう感じるかを思ってキャリアを作る、子供がどう感じるかを考えて子育てで胃がきゅうきゅうするというのを少しずつ無くしてみた。自分が納得しているならば、それが一番良い。それは働く上でも、誰かを愛する上でも。今に対しての納得感、日々、毎日こそが自分が最高に幸せだという現実、これが精神を安定させるのに、きいている。

 

◆◆◆

昔から、働くことはトレードオフだと思っていた。

 
何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない。家族との安定を実現するには、自分の志は捨てなければならないし、お金を得るためには、他の何か大事なものを差し出さなければいけない。とか。実際そういう現実を経験してきたし。
 
けど、トレードオフで傷付けば傷つくほどに、満たされない方の希望が膨らんでいって、自分を包み込んでいく。不安になっていって今いる現実から飛び出したくなる。自分の人生を改善し続けて、ぎりぎり綱渡りしている感じ。
 
それがちょっと変わった。今の生活が最高だ、と思うように変わってきた。他人の人生も最高で最適。自分の人生も然り。
トレードオフなのではなくて、その時その時で必要なパーツが組み合わさって自分を作っていく。
だから昔の俺と比べて今の俺は良い悪い、じゃなくて、それぞれ時代に合わせた最適な自分になっているんだなと
 

◆◆◆

「今日よりも明日が良くなる自信」で突き進んでいる人がいるとしたら、それってアドレナリン全開なんだろうと思う。

いろんなもののバランスを自分で取らなくていい人なのかな。敢えて自分がとるリスクを無視して、家庭や仕事や趣味に勤しんでいるのかもしれない。

自分という小舟に乗って、小舟を操縦するのは自分しかいないという現実では、結構大変。

現実は金を稼げというが、世間は家庭を大事にせよという、友達は起業しようという。どれも取れない自分がもどかしく、他人が羨ましい。

 

自分にないものを考えすぎると、日常の行動が、不思議なほど、無意味なものに思えてくる。今やっていることは最適ではなくて、明日に向けて挑戦し続けなければいけないのではないか。

 

けど案外そんなことないのだと思う。

今の自分が幸せで、満足していたら、それがまず最高なのじゃないか。別に誰に見せる人生でもないし、日々がなるようになっていく。

そんな感覚が夜を満たしていくと、ふと張り詰めていた神経が穏やかさの次元を取り戻したように思えるし、今過ごしている時間が未来に向かって流れ出していくように思える。逆説的に。

 

時間の進みが早いなぁ、と感じる。いい感じ。