映子「君がいると、人生は面白い。「先生と迷い猫」が本日の映画ね」
雨西「世間からはヘンクツと言われる元・校長先生の家に、毎朝やってくる三毛猫のミイ。先立たれた妻を思い出すことに耐えられず苛立つ日々。だが、ミイが突然来なくなるとなぜか心配になり探し始める。そんな中で街の人たちと関わっていき――てな、感じだな」
映子「なかなかに良かったわね。こういうハートフルな作品はたまに観ると心に染みるわ」
雨西「何をおいてもまず触れなきゃならないのは、主演のイッセー尾形だな。ちょっとした仕草に至るまで味があるから観てて飽きない、流石の演技力」
映子「逆に言うと、イッセー尾形がいなければ成立しない作品でもあるわね。話としては静かな内容だから。要約するなら、いなくなった猫を探すってだけだし」
雨西「だからこそ、人は何か心の支えにしているってテーマが活きるんだろな」
映子「ラストでミイちゃんが帰ってきたのかどうなのかをぼかしてあるけど、最後の鳴き声は校長先生の夢じゃなく、庭にひょっこりと戻ってきたって信じたくなっちゃうわよね」
雨西「という訳で評価は「★2つ」くらいかな。ストレスが溜まって殺伐とした生活を過ごしているあなたにおススメの1本だな」