ヘッドホンアンプの自作 の続きです。
前回DC安定もバッチリと書いたのですが
アイドリングを増やしたり、温度上昇すると、とんでもなく不安定に (T_T)
かなり苦労しました・・・・・
順を追って変更点をお知らせします。
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まずはメイン回路を、4ch分の作成です。
3・4ch製作の様子です。
3.4ch製作中、先に完成した1・2chでのDC不安定が発覚し
かなり、へこみました。
しかしめげずに、
回路図
(12Vと書いていますが実際は14V)
アルミL型チャンネルで放熱
USB-DACの出力がトランス中点なしのバランスOUT、後続はBTl仕様なので
どっちみちバランス入力のプリアンプが要るので
バランス型ステレオミキサー仕様でプリアンプを製作
平衡ステレオミキサー回路図
とりあえずここまで作ってから
困難を極めた、DCオフセット対策を始めました
DCサーボで定電流回路に返す
DCサーボでゲートに返す
どちらも反応が遅くてダメです。
DCサーボはあきらめ
電源部のカレントミラー部を引っ張り出して熱結合
これもダメです。
手でトランジスタを触っみると
特に折り返しカスコード部が過敏な様子です。
・ ・ ・ 結局帰還回路にコンデンサーを入れるのが抜群の効き目でした。
めちゃくちゃ単純かつシンプルな方法です。
・・・ただし、音には影響します。
アイドリング25mAで
±2mVに収まりました。
最終のヘッドホンアンプ回路図
定電流回路も-5Vに変更しました
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±15V電源を新調。TDK DC-DCコンバータにヒートシンク
ケースに収めてみます。
予算の都合で手持ちの、タカチSY-190に
いっぱいいっぱいです。
でもケースを買う財力はありません (´□`。)
-60db出力や他の入力はあきらめました。
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平衡型プリアンプをミキサー仕様にしたのは
簡単な会議でマイクやワイヤレスマイクを使いながらノートPCからプレゼンができるように
マイクミキサーも付けたかったからです。
ということで、マイクミキサーの制作です。
ステレオミキサーに重ね、ラグ板4枚重ね
手持ちの共立のVUメーターを装備して
RK27-50kA-4連(3000円)を最後に通販
ぎゅうぎゅうです。
LEDではなくランプの光は良いです。
マイク入力1にはスルー出力を3.5φステレオジャックで装備し録音モニターも可能に
最終仕様は
入力
USB ×1
平衡 ×2 モノラル
出力
不平衡 ×1 3.5φジャック : ステレオ 1V (2Ωmaxぐらい)
平衡 ×1 XLR : ステレオ 2V (4Ωmaxぐらい)
平衡入力スルー ×1 3.5φジャック : モノラル
デスクトップ・スピーカーを十分駆動できます。
会議での使用には、パワーアンプが必要です。
帰還部のDCカット用2200uは残念ですが・・・音は良いです。
バランス型のヘッドホンを試してみたいです。
最後にブロック図
今回学んだ事や疑問点
抵抗1本による折り返しカスコードは外的要因に極めて弱い、定電流式なら・・・
SEPPエミッタフォロワの安定性は?エミッタ抵抗への依存度は高いと思う
どの箇所でもVbeの変化に強い設計が必要!
DC帰還は大いに有効。コンデンサーレスの方式は?
もとより・・・
DCオフセットはどこまでが許されるのか?
ペルケ式は大胆不敵
まとまりのない教訓ですが、
了