こんにちは。多聞です。
今日はいつもとは少し違う話をします。
韓国の有名なお寺を訪れたときに感じたことについて書いてみたいと思います。
韓国の慶尚南道(キョンサンナンド)という地域には、海印寺(ヘインサ)というお寺があります。
海印寺は802年に創建され、すでに1,200年以上の歴史を持つ古刹です。長い歴史を持つことでも有名ですが、最もよく知られている理由は、高麗時代に作られた「八万大蔵経」(パルマンデジャンキョン)という木版の経典が保管されていることです。
2007年にはユネスコの「世界の記憶」にも登録されており、韓国では八万大蔵経と聞けば、すぐに海印寺を思い浮かべる人が多くいます。
そのように有名な海印寺の境内へ入るためには、いくつかの門を通ります。
二つ目の門は天王門と呼ばれ、その中へ入ると、四天王が左右に立っている姿を見ることができます。
四天王の前に立ち、その大きな目と圧倒されるほどの姿を見ていると、以前、ある知人から聞いた言葉を思い出しました。
その人は、
「四天王が怖い」と言っていました。
そのときは特に深く考えずに聞き流していたのですが、不思議なことに、海印寺を訪れたその日、その言葉が心の中から聞こえてきました。
「なぜ今、この言葉を思い出したのだろう。」
「何かのメッセージがあるのではないだろうか。」
そう思い、家へ帰ってから瞑想に入りました。
「あの人は、なぜ四天王を怖いと言ったのだろう。」
木で作られた四天王の姿を、実際には怖がる理由などありません。
それでも怖いと感じたのは、仏法を守護する四天王の姿が、その人の心の中にある何かを表に現してくれたのではないか?
それに気づいたとき、私はこの「怖い」という感情について集中しました。
怖いと感じたとき、皆さんは普段どうするでしょうか。
おそらく、その場から離れようとするのではないでしょうか。
人には、自分に恐怖を与えるものから逃げようとする性質があります。例えば、高所恐怖症の人が高い場所から離れようとするのと同じです。
それでは、四天王像は何を刺激し、私たちの心の中に「怖い」という感情を生じさせたのでしょうか。その理由は単にその場から逃がせるためではないはずです。
心の働きを通して、何がこのような感情を引き起こしているのかを知るためのきっかけを与えてくれたのです。
私たちは、つい自分に甘くなってしまいます。
何か問題が起きるまでは、自分からわざわざ探し出して行動しようとしないところがあります。そのため、このように心に波紋を起こす出来事がなければ、自分の心を見つめようとさえしなくなります。
もし怖いという気持ちが生まれたなら、自分自身にこう語りかけてみてください。
「私の心の中に隠れていたものが、今、姿を現したんだ。これはとてもよい機会だ」
その次は、怖いという感情から、自分自身を切り離すことです。このように声に出すことも良い方法です。
「この怖いという感情は、私そのものではない」
そうして感情との間に距離を置くことができたら、今度は、その感情を引き起こしている心を静かに見つめてみるのです。
そうやって、その正体を確かめていきます。
言葉で説明するのは簡単ですが、実際には決して容易なことではないかもしれません。自分の心と正面から向き合うこと自体に、勇気が必要だからです。
ですから、どうか勇気を出してください。
この世で起きるすべてのことは、私がこの世に生まれてきたからこそ経験するものです。
これらすべてが「私のために起きていること」だということを、忘れないでください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。




