=爺様=
爺様は、豊平地区福祉のまち推進センターの運営委員長の職をおおせつかっている。
高齢者・病弱者等の見守り・支援や子育て支援(子育てサロン「こりんご東園ひろば」「こりんご旭水ひろば」等)活動にあたる、運営委員のみなさんや福祉推進員(連合町内会構成の各単位町内会長から推薦をいただいた地域ボランティア)の活動の調整や、区社協・地区社協、介護予防センター・地域包括支援センター、区保健福祉部局との情報交換や会議、研修会等なかなか忙しいが。
地域にお住いの皆様の(ふ)普段の日常生活(く)=くらしの (し)幸せ を支援する ふ・く・し
活動に従事している。
その事業項目の「子育て支援」活動の中で、「子供を抱っこしながら、或いはベビーカーに載せながら歩いているおかあさんが、子供から何かを訴えて”ママ”と呼んだり、叫んだりしているのに顔も見ない。・・・片手にスマホ」の状況を何回も見ている。
乳幼児の最大の保護者は母親である(サルや犬・猫・ライオンだって、必死で子を守り、愛情を注ぐ)。何かを訴えたときは、目線を合わせ”どうしたの”と、声をかけ、場合によっては抱きしめてあげて欲しい。
ある研修の機会にある市立幼稚園の園長先生から「マリトル」のお話を聞く機会があった。
それから、己の勉強不足に気づき、資料を調べたら、友田先生の以下の資料に辿りつき、本も購入した。
振り返ってみれば、自分の子育てが「完全に失敗だった」と、愕然とした。
長男は、言語発達の遅れが顕著で、言葉の教室や病院等も廻ったが、・・・結果的に言葉の治療教室の精神科医に「集団教育の場に入り教育を受ける」ことを勧められ、住所地に近い保育所に入所できるよう某市教委に掛け合ったが、「共働きでないからダメ」と一蹴された。窓口の職員が恨めしかった。
しかし、引き下がらなかった。「窓口の一係の判断で却下するのか!子の将来がかかっている。医者が集団教育が望ましい、と言っている。上司に報告し、内部検討をして結論を出し、入所却下の場合は、その根拠と理由を書面で開示せよ!」とやってしまった。2~3日後に「入所決定通知書」が送られてきた。・・・・今、考えると 子育ての大失敗。仕事優先人間、家内に子育て任せっぱなし。爺様も、妻も良く「大声で叱った。」「もっとぎゅっと我が子を抱きしめれば良かった。」と反省。
しかし、"覆水盆にかえらず" ・・その息子もとうに50歳は過ぎたが、仕事にはついている。
子育てに悩みはつきもの、心配なことは、福祉のまち推進センターや区の健康・子ども課等に相談下さい。爺は素人だが、失敗の体験者だから簡単な悩みならアドバイスできるかもしれない。
そんなことなので、専門家の話を参考資料から抜粋しました。一読下さい。
〇 子供には、面と向かって、ちゃんと話を聞く。”ぎゆっと抱きしめる”
〇 子供の前で夫婦喧嘩はしない。
〇 手を挙げたり、大声で叱らない。
〇 スマホは、必要なとき以外禁止(スマホ中毒症候群・・食事の時も離せないのがいるらし
い。)
〇 子育て優先。幼子を置きっぱなしで、夫婦(愛人?)でパチンコ。酒飲み。挙句は殴り合
い。
マルトリートメント(避けるべき子育て)が子どもの脳の発達に与える影響について
福井大学 子どものこころの発達研究センター 発達支援研究部門 教授 友田 明美
私はこれまで、外見からはわかりづらい「こころの傷」を可視化するために、さまざまな「マルトリートメント」を受けた人の脳の画像をMRI(磁気共鳴画像化装置)という機械を使って
調べてきました。
その結果、分かってきたのは、虐待や体罰を受けることで、脳の大事な部分に「傷」がつくということです。つまり、「マルトリートメント」が発達段階にある子どもの脳に大きなストレスを与え、実際に変形させていることが明らかになりました。
図省略
高解像度MR画像(Voxel Based Morphometry:VBM法)による、小児期にさまざまな虐待を受けた若年成人と健常対照者との脳皮質容積の比較検討結果。
· (A)小児期に性的虐待を受けた若年成人女性群の脳の視覚野(視覚に関連)の容積が減少し
ていた。
· (B)小児期に過度の体罰を受けた若年成人群の脳の右前頭前野(感情や理性に関連)など
の容積の減少があった。
· (C)小児期に親から日常的に暴言や悪態を受けてきた若年成人群の脳の上側頭回灰白質を
含めた聴覚野(聴覚に関連)の容積が増加し、発達に異常がみられた。
· (D)小児期に両親間のDVを目撃した若年成人群の脳の視覚野(視覚に関連)の容積が減少
していた。
この傷がずっと続くことから、虐待を受けた子どもは大人になっても辛い思いをするのです。
これまでは、生来的な要因で起こると思われていた子どもの学習意欲の低下を招いたり、引きこもりになったり、大人になってからも精神疾患を引き起こしたりする可能性があることが分かったのです。
ですから子どもの脳にとっては、日々、子どもに何気なくかけている言葉、とっている行動が過度なストレスとなり、知らず知らずのうちに、子どものこころ(脳)を傷つけてしまうことがあるのです。
実際に、親から暴言を浴びせられるなどの「マルトリートメント」の経験を持つ子どもは、過度の不安感や情緒障害、引きこもりといった症状・問題を引き起こす場合があります。
なぜなら、過酷な体験がトラウマ(こころの傷)となるからです。人は、あまりにも過酷で耐えがたい体験をしたとき、その体験記憶を『瞬間冷凍』し、感覚を麻痺させることで自分の身を守ります。
しかし、その体験は新鮮な状態で丸ごと保存され、類似した音や視覚などの刺激で何度も、何年後でも『解凍』されることがあるのです。
最悪なことに、トラウマは成長したあとにこころの病気やDV行為、アルコールや薬物依存などの形で現れることもあります。
参考文献
1. 1)友田明美.「新版いやされない傷 - 児童虐待と傷ついていく脳」,診断と治療社,2012.
2. 2)友田明美.「子どもの脳を傷つける親たち」,NHK出版,2017.
3. 3)友田明美,藤澤玲子.「虐待が脳を変える - 脳科学者からのメッセージ」,新曜社,2018.
4. 4)友田明美.「脳を傷つけない子育て マンガですっきりわかる」,河出書房新社,2019.
5. 5)友田明美.「その育児が子どもの脳を変形させる」,PHP研究所,2019.
6. 6)友田明美.「親の脳を癒やせば子どもの脳は変わる」,NHK出版,2019.