目の輝きはギラギラとし、虎視眈々という表現が似合う男がホワイト・ハート・レーンに帰ってきた。
両翼をもがれ、地に這いつくばった状態にあるチームを再び大空へと飛び立たせるために。
デフォーのポーツマスでの評価は悪くない。
それこそレドナップが電撃的にトットナムに行くまでは、長身のクラウチと共に頼もしい活躍を見せていた。
しかし、トニー・アダムスが監督に就任してからは、チームの成績も振るわず、得点が取れない原因をFWのせいにされることさえあった。
そういった状況に嫌気がさしたのか、信頼してくれる恩師を追っかけてなのかはわからないが、彼は青いユニフォームを脱ぎ、再び白のユニフォームに袖を通した。
ポーツマスとしては頼もしい男を失ったが、トットナムとしてはどうだろうか。
客観的に見る限り、これは英断だったように思う。
というのもトットナムのFW陣は明らかに層が薄い。
EUROで活躍したパブリチェンコは最近わりとましなプレーをしだしたが、まだまだ彼の特徴が発揮された試合は少なく、イングランドの水に馴染めていない。
ダレン・ベントは今シーズンこそはと期待されながらも全くもってぱっとしない。
ドス・サントスとフレイザー・キャンベルは将来的には大きな期待を抱けそうだが、即戦力として数えるにはあまりにも心許ない。
今思えばこんなチーム状態でファン・デ・ラモス前監督はよくシーズンを戦おうとしたものだ。
以上の条件から考察するに知将レドナップが愛弟子デフォーを呼び寄せたのは至極当然だったのかもしれない。
そんなデフォーも先日行われた古巣ポーツマスとの対戦で非常に良い動きを見せ、得点も挙げた。
残念ながらスコアは1-1のドローに終わったが、中盤のモドリッチとも非常に良い関係を築けている印象をうけた。
唯一残念だったのはパブリチェンコが早々に怪我をしてしまい、デフォーとのコンビネーションを確認する時間が無かったことだ。
しかし、デフォーとパブリチェンコは大きな期待も込めて、とても上手くいくだろうとコメントしておきたい。
デフォーの帰還をきっかけにトットナムが天高く舞い上がる日を楽しみにしたいと思う。