私のメンバー観 ①hyde | Have a stroll

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ラルク・高野哲界隈に関するひとりごと。
基本遅筆でだいたい長文ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

突然ですが、いつもブログをご覧いただいているみなさま、ありがとうございます。
こんなブログをブックマークしていただいている方もたくさんいらっしゃるようで…。
個人的に書き留めておきたいことを書きたくて始めたブログですが、読んでくださる方がいらっしゃるのは嬉しい限りです。

さて、ラルクが一段落して私のファン活動も沈静化(?)しているので、「メンバー観」みたいなものを書いてみたいと思います。
まずは、私がラルクを好きになったきっかけはhydeさんなので、hydeさんから。
ソロとVAMPSでは大文字のHYDEですが、分けきれない部分もあるのでここではhydeに統一します。

私は友達と話す時も心の中でも(?)呼び方はずっとhydeさん、です。
ファンになった当時の友達とかがhydeさんと呼んでいた影響なのか…。
hydeとかハイちゃんとかハイたんとか呼んだことはないですねぇ。
(ライブではhydeー!って叫んだりするけど)

ラルクを知ったきっかけは、中2の時、バンド好きの先輩に
「ラルクのhydeさんって知ってる?めちゃめちゃカッコいいんだよ」
と言って見せてもらった、アルバム“True”の発売の時のMyojoの記事でした。
(Myojoに載ってたんですよねぇw)
今見るとそんなに写りが良い写真でもないんですが、一目惚れでした。
それで興味を持ってTrueを買ってハマりました。
その後すぐに活動休止になってしまったのでメンバーのキャラクターやバンドのカラーはほとんどわかっていなかったのですが、中3のクラスで私より少し前からラルクのファンだった友達ができ、旧譜を聴いたりしながらますますハマっていきました。

私はこの頃に知ったTierraやheavenlyの世界観が本当に大好きです。
それまで流行の音楽を聴いているくらいだった自分にとって(その後ラルクも「流行の音楽」になっていく訳ですが…)、あまりにも自分の中になかった世界観で。
自分の知らなかった世界が一気に開けたような気がしてドキドキしました。
もちろん曲や歌詞や演奏の良さというのが前提にあって、それが好きだから好きになった訳ですが、それだけではない、ラルクが描き出す美しい世界。
それを体現していたのが、長い髪で中性的な衣装を着た、女性より美しいhydeさんという存在でした。
未だに、男性でも女性でも、あの頃のhydeさんより美しい人は見たことがない…と思っていますw
ビデオ“Siesta”は大好きで、テープが擦り切れるくらい何度も何度も観ています。
後になって古本屋で買ったのですが、写真集“heavenly christmas"のhydeさんは神ですね!
髪型、メイク、衣装、体型、醸し出す雰囲気、全てあの頃のhydeさんでなければあり得ない魅力が詰まっていると思います。

友達がラルクが出演したTV番組の録画を見せてくれたりして、面白くてかわいい人達なんだなwと思ってときめいたりしてました。
「熱帯シナモンズ」に出演した時や、その後hydeさんが富士山に登った時着ていたグレーのボーダーで丈の長い服とか、大好きでした。
それと、sakuraの事件があった時だったのでメンバーが雑誌で出したコメントを読んだりして(残念なことに初めて買った音楽雑誌はその関連のものです)、少しずつメンバーの人間性を知っていきました。

98年のお正月に本屋で大量に平積みされていたオフィシャルインタビュー本の“is”を買いました。
ここでほぼ初めて、メンバーやバンドの考え方を深く知ったのですが、これは私に大きな影響を与えました。
私は、hydeさんがとても前向きで自分とバンドの状況を客観的に捉えることができ、また個性的なメンバーを「繋ぐ」役割の人なのだと認識しました。
「まとめる」のではなくて、メンバーの良いところを引き出しながら、緩衝材のように柔らかく場を包む人。
hydeさんはリーダーシップを取れる人だと思いますが、ラルクではリーダーが考えていることを同じレベルで(同じ意見ということではなく)考えることができるけれども、常にリーダーを立てることを考えている。
その認識は今も変わっていません。
だからこそラルクはここまで続いているのだと思うし、だからこそラルク以外にhydeさん自身の考えを活かした活動をしたいのだと思います。
それから、isで印象的だったのは、hydeさんが家族をとても大切に思っていて、それを言葉で表現していたことです。
恥ずかしながら反抗期真っ只中だった自分には、「何があっても自分を愛してくれるのは両親だけだから、大切にしたい」というような言葉は驚きでした。
「若い男の人が、しかもロッカーが、こんなことを言うなんて!」ってw
そんなことを思うような子供だった自分が「両親、大切にしなきゃな」なんて思うようになったので(単純w)、大袈裟かもしれませんが、自分の「大人」としての自我を形成するのに影響を与えてくれたのだと思います。

その後ユッキーが加入し、シングル3枚同時発売、ミリオンヒット連発、紅白出場等、ラルクの「最盛期」(あまり好きな表現ではありませんが…)と言われる時代へ突入しました。
DIVE TO BLUEでHEY!×3に出演した時、hydeさんが髪を切って立てていたのを初めて見た時は、衝撃でした…。
この時期、「かわいいとか綺麗って言われることに飽きた」と言っていましたが(そんなこと言ってみたい!w)、アイドル的な扱われ方への反抗、もっとロックバンドとして見られたいという思いや、「ビジュアル系」から脱却してより広い層の支持を得たい、というような気持ちがあったのでしょう。
でも、私の好きな中性的なhydeさんのビジュアルからかけ離れていくのはとても残念でした。
今もですが、ロックっぽい、ハードな服装やメイクをしたhydeさんもカッコいいとは思うんですが、それならHAKUEIさんやBUCK-TICKの櫻井さんみたいなスタイルもいい人がしたほうがカッコいい…と思ってしまうし。
それに伴ってなのかわかりませんが、「特に好きなメンバーはhydeさん」という気持ちはだんだん薄れていき、「特定のメンバーではなくラルク全体が好き」という気持ちに変化していきました。
別に幻滅したり嫌いになった訳ではなく、hydeさんの歌や曲、人間性は大好きだし尊敬しているけど「萌え」みたいな気持ちがあまりなくなっていったというか…w
これは、今も基本的に同じです。

ラルクがスターダムに駆け上がっていき、あり得ないような記録を作ったり賞をもらったり、壮大な活動を展開しているのを見ているのは本当に嬉しかったし、その頃リリースした作品も好きなものがたくさんあったけど、私はいろいろと違和感や矛盾を感じていました。
やっていることはとても華やかなのに、なんだかメンバーは楽しくなさそう。
ラルクはいつも「不機嫌なバンド」になってしまったように見えて。
ブレイクして、ラルクをアイドル的に見ているミーハーな中高生や、マナーもわきまえない無作法なファンや、ラルクで商売をしようとしたり引きずり降ろそうとする人達が急激に増え、殺人的なスケジュールでプライベートも制限され、特にhydeさんはその中心にいたので戸惑いや苛立ちも多かったと思います。
でも、STAY AWAYの歌詞を見て意味を知った時は、本当にがっかりしました。
確かに苛立つ状況なのはわかるし、歌詞が必ずしも現実のことを言っている訳じゃないのもわかってる。
だけど、なぜこんなに大好きなバンドの楽しみにしていた新曲を買って、「あっちへ行け」と言われなればいけないの?
と思ってしまいました。

そして、雑誌のインタビューで、
hydeさんが「ライブやりたくない」と話していたのは本当にショックでした。
しかもその後、hydeさんによると「初期衝動を取り戻すため」「ライブというより、かっこいいライブビデオが撮りたい」という理由でライブハウスでの“REALIVE”ツアーが決まったこと、真偽はわかりませんがカメラが入ったファイナルでは意図的に男性ファンが前方に集められていたという噂…。
そんなにラルクが楽しくないの?
私みたいな音楽の知識もない女子供のファンはいらないの?
極め付けはナゴヤドームで見た“TOUR 2000 REAL”の名古屋公演。
メンバーは動かず、MCもほとんどなく、重苦しい空気で
「私が好きになったラルクはもういない」
と思いました。
キラキラして美しくて、メンバーが前向きに楽しく音楽をしていたように見えた、昔のラルクに戻ったらいいのに、と思いながら、ラルク全体に対する気持ちが薄れていきました。
その後ラルクは活動休止状態になりましたが、あの状況なら当然のことかな、と思っていました。
私自身も大学入試があったり、大学に入ったらサークル活動に熱中していて、音楽自体から意識が遠のいていました。
…メンバー観と言いながら私のファン史みたいになってますねw

ソロ活動に入っていったのも自然な流れだと思っていました。
ファンクラブも更新しなかったのであまり活動を把握していませんでしたが、一応、まだ興味はあったのでソロ作品はアルバムだけ買いました。
ROENTGENを聴いた時は、「あぁ、hydeさんはこれがやりたかったのね」と、すごく納得しました。
アコースティックだったりロックとは少し違う音楽性も、細部にまで張り巡らされたhydeさんのこだわりも、これはラルクではできないことだな、と感じました。
かなり好きなアルバムです。
でも、“666”を聴いた時は、カッコいいし曲も良いけど、「こういうハードロックだったらラルクでもできるんじゃないの?」と、ちょっと複雑な気持ちになりました。
結局、hydeさんがイニシアチブを取るかどうかが焦点なんだとわかりましたが。
私はLAメタルみたいな乾いたアメリカ風の音は、カッコいいとは思うけどあまり惹かれないジャンルだということもあり、ライブに行きたい、というほどには熱中できなかった感じです。
VAMPSもその延長だと思いますが、好きな曲もいっぱいあって友達に誘ってもらって行ったライブも楽しかったので、今はツアーをやったら1回くらい観に行きたいなぁ、という程度に、適度に(?)楽しませてもらっている感じです。

ラルクはREADY STEADY GOで復活して、本当に良いリセットをしてくれたと思います。
hydeさんはお子さんが産まれたことで、特に歌詞の世界は大きく変化したと感じます。
初期の絵画的であったり幻想的な部分が強かったり恋愛の切なさを歌った詞も好きですが(今となっては失われたものへの回顧的な憧憬もプラスされて余計に素敵に聴こえる、ということもあります)、反戦やかけがえのないものへの愛情、未来への祈りみたいな色がより濃く出ている詞も好きです。
前者だとVoice、風の行方、Vivid Colors、the Forth Avenue Cafe、NEO UNIVERSE等、後者だとMy Dear、MY HEART DRAWS A DREAM、星空、未来世界、VAMPSのSWEET DREAMSとか。
kenちゃんが「音楽は下世話では駄目。下世話では後で聴いてつまらなくなる」と言っていましたが、hydeさんの歌詞はそういう下世話な部分、生活感がない所が好きです。
リアルな歌詞でも素敵な詞を書く人もたくさんいるけど、この世界観はhydeさんにしか描けないし、それがラルクの曲、特にkenちゃんの曲にすごく合っていると思います。

今のhydeさんに思うことは、“THE HYDE”の項目でも書きましたが、自分の好きなことをVAMPSでやりながら、ラルクを続けてくれたら良いな、ということです。
ラルクは大きいだけに制約も多いだろうし、メンバーの絶妙なパワーバランスの上に成り立っているバンドだと思うので、hydeさんといういろんな才能やバイタリティがある人をラルクだけに閉じ込めておくのは、彼にとってもラルクにとっても、やっぱり良くないのではないかと思います。
良くないというか、無理があるというか。
hydeさんがラルクよりVAMPSを優先させているとか、VAMPSの活動のせいでラルクが止まってしまうとか不満を持っている人も多いみたいですが、私はVAMPSが好きだからという訳ではなく、ラルクのためにもVAMPSをやっていて欲しいと思うというか…。
彼なりにラルクでやりたいこともたくさん持っていて、ラルクの活動ではそれを目一杯やって、ラルクの良さを感じてくれているように思います。
と言いつつ、初期の頃のインタビューでhydeさんが
「好きな作曲家はken、好きなプロデューサーはJack Danger、ラルクは家族」
と答えいてたのを読むと、あぁ、hydeさんラルク大好きだったんだねぇ、とかわいくて仕方なくて、ラルクというバンドがhydeさんがやりたいことを全てできる場所にはならなかったんだと思うと、ちょっと切ない気分にはなるんですけどね。
でも、もしもhydeさんが脱退ということになったら、もうラルクは解散するでしょうね。
hydeさんの才能と美貌と、それ以上に人柄が彼がラルクをラルクたらしめている所以なのだと思います。
私は、ラルクが続いてくれて、これからも新しい価値を生み出し続けてくれたらそれが1番幸せです。

中性的なルックスを一時は否定していたhydeさんが、最近は逆手に取っているようなところは、私は個人的には嬉しいですw
それでも昔と比べてしまうので手放しで「かわいいー!」とか言うよりは「よく頑張ってますねぇw」っていう気持ちが多いんですが、たまに息を飲んでしまう時があり(味スタ初日とかMSGとか)、そういう時は悔しいけど嬉しい、みたいな気持ちですw
昔から言われている「男性アイドル40歳の壁」(ルックス的に30代までは綺麗、かわいい路線でいけても40歳を越えると難しい)というのを今はまだ驚異的な水準で延長していると思うけど、この先どうなっていくのか…見守っていきたいと思います。


 
ファンになったきっかけ。Myojo たぶん96年12月号

 
ラルクに夢中な初期hydeさん
ロッキンf別冊 怖るべき子供たち1994
Les Enfants TerriblesⅡ

 
大好きなTierraの頃。SHOXX 94年7月号

 
同号で好きな写真wかっわいいww
この体型が魅力のひとつだと感じられた時期。

 
大好きなheavenlyの頃の雰囲気が漂うB-PASS 95年3月号

 
これも好きな写真。B-PASS 95年9月号

 
B-PASS 2000年8月号
ラルクへの気持ちが冷めていった頃。

 
女優帽萌えましたwこれからも頑張ってください。
2012年5月 国立競技場ライブのニュース写真