こちらこそ、ありがとうございます。
応援してくれる方々がたくさんいたから、最後まで滑れました。
東日本大会の男子フリーの後、宮田大地くんに演技の感想を送りました。
その返事として、届いた言葉です。
私1人だけが見ているのはもったいなく、大地くんの了解を得て、掲載しました。

(ちなみに、お写真は春関の時のもので、加工は友人のMさんがしました。Thanks!)
ここからは、東日本で見た大地くんの、私の拙い感想です。
よかったら、少々のお時間、おつきあいください。
大地くんの東日本の結果です。
SP 44.93 16位
FS 86.93 15位
総合 131.86 15位
全日本の枠内通過はなりませんでした。
この結果は、辛かったです。
でも、一番辛いのは、大地くんだと思います。
最後の全日本挑戦は、終わってしまったからです。
今回、大地くんの姿をリンク外では一度も見ませんでした。
他の選手がロビーとかジャッジ反対側の観客席などで応援している姿は見ましたが、大地くんだけは見ることがありませんでした。
それは私が見落としていたのかもしれないのですが。
でも、会場にもあまりいなかったようです。
スポホウさんのインタビューで、少しわかるところがありました。↓
【フィギュア】第44回東日本選手権 小林建斗&小林諒真『Wコバヤシ』躍進 全日本選手権の切符つかむ!
記録用として、インタビューを掲載させていただきます。
宮田大地
FS後
ー昨日のショートを振り返って
ジャンプの調子が上がらなかったんですけど、久々に試合で滑っていて楽しいと思えた瞬間で、その点は良かったと思います。スピン2つが点数なくなっちゃっていたので、残念だなと思いました。
ー6分間練習の時点で腰を押さえるような仕草が見られました。ケガの具合は
結構ずっと腰の痛みと付き合いながらやってきて、ここに来てちょっとひどくなったかなという感じです。
ーショートの後病院に向かわれたということですが
痛み止めは持っていたんですけど、もう少し処方してもらおうと思って行きました。今日は昨日よりましかなという状態で迎えました。
ーフリーを振り返って
まず最後まで滑れたことは良かったと思います。2年前棄権して逃げた形になってしまったので。今回ラストですし、内容は散々でしたけど、滑り切れて良かったです。
ー最初のトウループは高さもあって綺麗に決まっていました
最初はのびのびと滑れていましたね。
ー後半にいくにつれ、表情も苦しくなったように見えました
腰痛の影響で体が思うように動かなくなったというのはあったかもしれないです。
ー昨日はスピンで乱れがありましたが、今日は乱れなく回れていたように見えました
そうですね、頑張って回りました。
ー演技を終えた時の気持ちは
終わっちゃったなぁというのが一番でしたね。
ー最後まで観客の皆さんが大きな声援を送ってくださっていました
良い時も悪い時もずっと応援してくれて。応援してくれる方々がいたから続けてこられたのかなというのはすごく感じています。
ー全日本出場は叶いませんでしたが、今後については
インカレは出たいなと思っています。まずは腰の状態を治してという感じですね。
ー今シーズンが引退シーズンだということを明言されていますが、最後の大会となるインカレに向けて意気込みをお願いします
しっかりと体を治して、自分が出来る全てを出したいなと思います。
SPの後は、すぐに病院に行ったのでしょうか。
スポホウさんのインタビューがありません。
腰の痛みは持病だと、大地くんから聞いたことがあります。
東京ブロックの時は、痛みはなかったのに・・・
SPの6分間練習の時に、すぐにわかりました。
腰を押さえる動作が多く、ジャンプも高さが出ない。
本番もシビアな演技になりました。
もしかして、FSは棄権するのでは・・・
と思いましたが、FSの滑走順が出て、そこに名前がありました。
いろいろと考えてしまいました。
あんな感じに見えたけど、4分間、滑ることが出来る状態なのか。
腰は痛いのだろうけど、演技をすることが出来るぐらいの痛みなのだろうか・・・
ならば、今日のあの演技は、なんだったのだろう。
いつもならするであろう振付が、おざなりにされるのを見るのは、すごく辛かったです。
「演技を見る」以前のことが気になってしょうがない。
もどかしくもありました。
でも、そんなに痛いのならば、2年前の東インカレの時のようなことにならないだろうか。
あの時も、演技は声にならない悲鳴を上げていて、見ていて辛かった・・・
そしてその後に開催された地元の東伏見で行われた東日本大会を棄権。
その後しばらく氷上に立つことが出来ないくらいの腰痛を患うことになってしまったから、今回もそうならないだろうか、と。
そして、もしSPの後に大地くんに会っていたら、私はなんと声をかけただろう。
そのことを、ずっと考えていました。
無理するな、は違う。
フリーを滑るなら、無理をしているわけではないのだろう。
気持ちを引き留めるようなことは、言うべきでないだろう。
がんばれ、も違う。
腰の痛い状態で、もうがんばっているのだろうし、それ以上何にがんばれと言えるのだろう。
でも、SPの時のような演技でいい、とは思えなかったのです。
ケガをしていたとはいえ。
そこには、宮田大地のスケートの世界を感じられなかったから。
つまりは、Pride。
宮田大地というスケーターのプライドを感じられるスケートが見たい。
ジャンプがダメでも、宮田大地ならではの雄大なスケールのスケーティングと表現。
そんなスケートが見たい。
そう思った時、FSの使用曲「GLADIATOR」のクライマックスを思い出しました。
主人公は、仇敵に罠に填められてローマ帝国将軍の地位を追われ殺されそうになり逃亡、挙げ句の果てに妻子をも殺されます。グラディエーター(剣闘士)に身を落としながらも、生き延びたのは復讐のため。そして、その機会は思いがけない顛末から巡ってくるのですが、仇敵の皇帝は1対1の戦いを掲げながら、試合の前に主人公に深手の傷を負わせるのです。
そして戦いの幕が切って落とされた時、主人公は、その傷について何も語らず、ただただ目の前の敵に向かい、仇を討つのです。
かつてローマ帝国の敵に勇猛に戦ってきた主人公は、自分なりの戦いを最後まで貫き、復讐という本懐を遂げることが出来たのです。
ならば、大地くんも、グラディエーターのように自らのプライドをもって、できる限りを尽くして演技をしてほしい。
そんな風にも思いました。
そして、フリー本番。
昨日と違うことは、すぐにわかりました。
一蹴りが大きく伸びる、いつものスケーティング。
友人曰く、翼を広げ舞飛ぶ鳥のようなバッククロス。
それは、無駄な上下動がなく、高速でゆったりとコーナーのフェンス際を抜けていく。
深いエッジワークのステップは、静かに、しかし力強く、滑らかに。
ヴォーカルのコレオシークェンスは、メロディーのもつ細かな抑揚や間(ま)を再現。
そのエキゾティックで凜とした歌声は、一つ一つの動きから確かに響いていました。
そう、これぞ、宮田大地のSkating。
そして、ジャンプは、サルコウ以外は予定通り。
後半は、上がらないまま結果的に構成が低くなったり、Fallしたり。
ジャンプ構成を落とす作戦もあっただろう。
しかし、構成を落とす余地もないほどの痛みだったのか。
それとも意地だったのか。
でも、その姿は死力を尽くしている、さながら「グラディエーター」の主人公マキシマスのように感じました。
これらのことは、ジャッジディテールにも出ていたように思います。
後半、回転が全然足らないジャンプが多かったし、転倒もあったから、テクニカルは低い。
でも、プログラムコンポーネンツは、全体の7番目。
佐藤、唐川、鈴木、小林建、梶田、鎌田英の次でした。
SSは6点台のやや上。他の要素は5点台でしたが、ジャッジの中には6点台後半も。
他人事ながら、嬉しかったです。
やっと見られた。
ありがとう。
演技後の大地くんは、やっぱり腰が辛そうだったけど、挨拶をして観客に応えていました。
会場からはあたたかく大きな拍手。
その後、大地くんに演技の感想をおくりました。
そして、返事が返ってきたのです。

実は、フリーの日の朝にInstagramに投稿をしました。
この日のために新調したバナーのデザイン画と共に。
このInstagramを見てくれたかどうかは、わかりません。
でも、もしかしたら、と考えてしました。
大地くん、Instagramのアカウントありますからね。
と、私、ブログの前記事でも掲載していましたね(^◇^;)
見ていない人のために再掲です(笑)
そして、このバナーを大地くんに見てもらいたくて、フリーの日は、私比で相当早めに会場に向かいました。
そして、無事、掲出することが出来ました。

伝わったかな・・・( ´ ▽ ` )
大地くんの記事は、ここで一旦上げます。
でも、もう一つ、記事を書こうと思っています。
未鳥
P.S.
コメントで、大地くんのフリーのPCSの順位に関してご指摘を受けました。
確認したところ、ご指摘通りだったので、訂正しました。
鎌田選手には、大変失礼をしました。
お詫び申し上げます。