定年退職して短時間再雇用となった現在。
何が変わったかというと…
自分の時間の増加。
精神的負担の減少。
収入の減少笑
収入の減少に関しては、生活のサイズダウンで対応するしかないので、色々と試し中。
なかなか急にはできひんけど笑
近年、家庭状況が変遷しまくっているので、実質どの程度の変化が生じるのかがわからない中、確実に予定より経済的負担が軽減されることがあるのでご紹介。
慶應義塾大学。
入学当時の塾長、長谷山 彰氏の入学式での言葉。
(慶應義塾大学では、先生を呼ぶとき、「君付け」してた。慶應義塾はもともと、創設者の福沢諭吉のみが先生として発足しているので、教職員や学生はすべて福沢諭吉の門下生なので、平等に「君付け」で呼ぶ風習が残っているとのこと。もちろん学生は教授を「先生」って呼んでるけど笑)
「勉強したい者については、慶應義塾大学がすべての環境を整える。」
なんて心強い、自信に満ち溢れた言葉なんだろう。かっこええなぁ。と思ったものです。
具体的なことはわからなかったですけどね。
学習環境については僕にはわからないんですが、(多分、本人も今の環境が当たり前やと思ってるやろしね。言えるのは、研究に関しての不満は一切聞いたことが無い。思う存分打ち込んでいる様子。「ほんまに慶應入ってよかった。」って言ってる。)経済的には具体的にわかってきたので、そのあたりを。
もともと大学は4年間で卒業して、卒業後は自分の自由にしてくれたらいいと思っていました。
遊ぼうが就職しようが起業しようが自分探しの時間に充てようが。
その代わり、自分で生活しなさいよ、と。
ところがまさかの進学。
どうする?
僕は基本前述の考え方だったので、学費も自分で払えばいいやん、って思ってました。
まぁ、学生の無職のうちから貸与型の奨学金受けて利息付きの借金するくらいなら無利息で立て替えてやるつもりではいましたが。
でも、妻の説得も受け、修士課程のあと2年間は学費も仕送りもすることにしました。(そこそこの高級車が買える金額。)
その後、本人は、博士前期課程途中で博士後期課程への進学の意志を固める。(やりたいことがはっきりとした模様。)
いや、さすがに困った。
今は日々の生活はできるだろうが、老後が…
学費は立て替えるとして、生活費の仕送りはどうしよう?
バイト増やしてもらって仕送りを家賃分だけにする?
でも、バイト増やして研究に没頭できひんのも可哀そうやし…
悩む毎日でしたが、年度末から本人から色々と報告がありまして。
「『研究のすすめ奨学金』選ばれたわ。」「おっ!」
「教授が動いてくれて、大学助教するわ。(大学院生がなれる週1のバイトみたいな感じ。有給・研究奨励。)」「おおっ!」
「『JST 博士後期課程学生支援プロジェクト(国家研究開発法人科学技術振興機構)』選ばれたわ。」「おおおっ!」
※いずれも給付
結果、
1.『研究のすすめ奨学金』を学費に充て、親からの借金が減る(立替が減る)
2.『JST 博士後期課程学生支援プロジェクト』で、仕送り0円
3.研究費もいくらか給付されるので、PCを買い替え(研究に必要なアプリ?はMacに対応していないものが多いらしい)
4.海外での研究についても上限はあるが給付される(来年、オーストリアでの学会で発表する)
5・学会でのQAに対応できるレベルの英語力を身に付けるための学習にお金が回せる
という事態になった。
要約すると、「金は出したるし、アルバイトなんかせんと研究に時間を使いよし。そのかわり、在学中の研究成果は全て学校のもんやしな。」って感じ。
あらためて塾長の言葉は本当やったんやな、って思った。
周りを認めさせるほど真摯に研究に取り組んでいる本人の実力の結果やとは思うけど。
慶應義塾大学かっこいい。
息子もかっこいい。