フレットレス・ベース指板調整 | D's design スタッフ ブログ

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茨城県日立市にあるギター工房D's designの工房日記です☆  Since 2010

ゴールデン・ウィーク中すっかりブログ更新がご無沙汰してしまい、浦島太郎になった気がします…(汗)。

さてサボっていた分早速更新せねば☆!

今回はフレットレス・ベースの調整です。
通常ギターやエレクトリック・ベースの指板(フィンガーボード)に、押弦時に音程を決める為に打たれている金属バー(フレット)が無いモデルです。

フレットレス・ベースの使い手としては、あまりにも有名なジャコ・パストリアス、先日亡くなった元JAPANのミック・カーン、そして個人的にDOOMの諸田コウ氏などが思い出されます。
あれ?亡くなっている方ばかりになってしまいましたね…(汗)。


Fender USA Jazz Bass
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このベース、ロッド調整・弦高調整と進めていくと押さえるポジションによってかなり音詰まりが出てしまいました。

実はこのベースの指板にはウレタン樹脂が塗装されており、その指板面が平滑でない事が原因でした。

オーナー様に相談した所、指板調整作業を追加する了承を頂けました。

早速指板調整の為サンディングしてみると…。
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やはりかなり樹脂面に凹凸があるようです。

樹脂面を削り取ってしまわない様、注意しながらの作業となりました。

指板調整完了後に弦を張って指盤面の状態を確認します。
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指板調整前と比較して音詰まりは改善され、プレヤビリティーも向上しました。

その後、オーナー様にお渡しできたのですが、随分弾き易くなったと仰って頂けました。



工房の現在の状況ですが、ゴールデン・ウィークから少しずつではありますが、新規のお客様の来房が出てきました。

この地域も被災している訳ですが、少しでも音楽の力で元気を取り戻す事が出来たらなと感じています。