白
白ですっ、白なんです・・・・。


瑠璃黒蝶(るりたては)様より、白さんです・・・><


こうっ、画力のある方が描くと違いますね・・・。作者冥利につきるよー><


目の優しさとか、髪の毛のフワフワ感とか・・・・何といっても着物がかっこよす><


今回お世話になった瑠璃黒蝶様のサイト→ http://x39.peps.jp/darkspica



 俺は将軍の真意を確かめるために江戸へ行った。とりあえず情報を集めるために俺は吉原へ向かう。色の町とも称される吉原には、幕内の高官も良く訪れる。とりあえず、行きつけの遊郭である『宴乃荘』に入る。受付には顔なじみの主人が立っている。


「おぃおぃ、旦那ぁ、こっちに戻られたんですかい!またしばし滞在ですかねぇ?」


「いやっ、すぐ帰る・・・。俺と顔見知りの女、全部呼んで来てくれ。先客がいる場合は、時間を作らせてくれ、相応の金を払う。」


 数ヶ月前に草月とあった部屋に入る。広い部屋の真ん中であぐらをかいていると、そろそろと何人も遊女が入ってくる。


「樹はん・・・ごっつお久しぶりどすなぁ・・・・。むこでのお仕事・・・・長かったんですやろなぁ・・・・・。」


 上品な京都弁で話し、艶やかに体を寄せてくる太夫に口付けをし、本題に入る。


「まぁなっ・・・・。今回も仕事なんだが・・・・。家康様の周りで・・・変わった事は無かったか・・・?」


「そうどすなぁ・・・・。最近坊主が・・・・・のさばっとるとか・・・よう聞きましたけどぉ・・・。」


 俺は自分の中の知識をかき集める。家康の時代に有名となる僧の名は天海と沢庵しか出てこない。その中で疑惑が多いのは天海である。


「その坊主は・・・・天海っつわなかったか・・・?」


「そぅどすなぁ・・・・・・。そんなきも・・・・はんなりしてますよってに・・・・。」


「悪い、直接話を聞いてくるわ。」


 もうすこし居てくれという遊女達の言葉に耳も傾けず、俺は城へ向かった。難なく城内に入り、家康所にまで至った。家康はいつも通りの優しい笑顔を俺に見せてくる。


「将軍様・・・・。何ゆえに・・・伊賀と甲賀の戦争を望まれたのですか?」


「樹や、主は戦わんでよい・・・・ここに、いときゃ・・。全部天海の言うとおりにしておけば、上手くいくのじゃ。」


 家康がそういった瞬間、奥の間より一人の男が現れる。烏帽子をかぶった平安貴族のような格好の青年。まさかと思って俺は顔を強張らせる。


「私が天海です・・・。和田・・・樹様・・・。家康様より話しは聞いております・・・・。少々二人で話しませんかね?」


 これが、最強最悪の男との出会いであった。



 目の前に居る美しい少女の口から放たれた言葉に、俺たち三人は言葉を失った。


「藤林剛蘭殿にうちの長から書を届けるようにと言いつけられてきた。案内しろ・・・。」


「なぁなぁ・・・ねぇーちゃん・・・・いやっ・・・・・そうだな・・・・。君が人目に付くとまずいからな・・・・。俺らが案内するよ・・・。」


 俺は彼女にかける言葉が無かった。先代の佐助を葬ったのは自分なのだ。おそらく彼女はそれを知っている。知っているにもかかわらず彼女の口からその事が出ることはなかった。


「ねぇ・・・・・。猿飛・・・・さん?その・・・・根津・・・・甚八・・・さんからっ・・・。『気高く散った』と伝えてくれって。」


 移動中、白は恐る恐る口にした。すると燐は歩みを止め、白をにらみつける。


「お前が・・・甚八姉さんを・・・・!!」


 飛び掛ろうとする彼女を制し、俺は口を開く。


「落ち着けって!止めを刺したのは・・・・俺だ・・・。彼女は・・・・俺らとの戦いに意味を見つけ

それに殉じたんだ。」


「ふざけるなっ!『水龍』!お前のせいで・・・・お前のせいで・・才蔵も・・・・甚八姉さんも・・・・佐助先生も・・・!」


 胸が痛くなる。覚悟はしていた。しかし、実際に突きつけられると重すぎる現実。自分の覚悟が甘かったとしかいえない、自分には彼女に何もしてやれないという事を悟り、必死に言葉を探した。


「・・・・・殺したいなら・・・殺せ・・・。ただし・・・俺が忍を止めたときだ・・・・。ただな・・・・経験談だが・・・敵を討ったところで・・・何も始まらない・・・。」


 その言葉以降、俺達四人はただ黙々と歩みを進めた。そして藤林の家に着くと、燐は彼に巻物を渡す。すると藤林の顔が見る見る青く変化していく。綾乃が気を使って声をかけると、藤林の口から衝撃の言葉が漏れた。


「せ・・・・戦争じゃ・・・つっ・・・遂に甲賀と伊賀の戦争が始まるのじゃ・・・・。しかも・・・・上様からの命で・・・・。」


「何?」


 一同に動揺の色が見える。


「じーさん、俺は江戸に行って色々と調べてくる・・・・。半蔵さんが居ながら・・・どうしてこんなことに・・・・。」