✅リーグ戦スタッツまとめ(5試合 合計)
ポイント:312点(平均63.2pts)
FG%:115/313本(36.7%)全体10位
2pts:77/171本(45%)
3pts:38/142本(26.8%)
アシスト:76本(15.2本)全体8位
リバウンド:179本(OF:41本 DF:138本)全体:9位
平均:OF:8.2本 DF:27.6本
スティール:33本(平均:6.6本)全体:10位
ターンオーバー:67本(13.4本)全体:8位
失点数:333点(平均:66.7点)
○東京2020オリンピック(グループリーグスタッツ)
合計:3試合
ポイント:245点(平均81.7pts)
FG%:65/155本(41.9%)
2pts:43/101本(42.6%)
3pts:41/93本(44.1%)
アシスト:70本(平均23.3本)
リバウンド:76本(OF:17本 DF:59本)
平均:OF:5.7本 DF:19.7本
スティール:23本(平均:7.7本)
ターンオーバー:40本(平均:13.3本)
失点:239点(平均:79.6点)
●停滞したオフェンスと連携
東京オリンピック時の脅威的な3ポイントが影を潜めた今大会。
オリンピックで活躍をした林選手・三好選手という日本を代表するSGがチームから離れた事(林選手は怪我、三好選手は引退)で親善試合から課題となっていた3ポイントが結果的に改善されなかった事がOFでの得点不足に大きく作用した。
勿論選手の要因もあるが、東京オリンピックからシステムを変更した事も要因の一つではないだろうか。以前のトムHCのシステムは打つタイミングが明確になっていることにより、思い切りの良いシュートが打ててた部分が、恩塚HCのバスケットは選手達がDFを見ながらクリエイト(創造する・考案する)というバスケットとなっている為、より高度なマインドが求められる事と、自らがタイミングを見つけて打つという点で、まだまだ慣れが必要になっていると考える。また、タイムシェアシステムという点も短時間でリズムを作る作業やリズム作りという点では、波に乗り来れないケースが出てきてしまったようにも思える。
勿論、タイムシェアシステムはメリットも沢山あるとは思うが、今回は3ポイントの決定力という点でのデメリットとしてのみに焦点を当てている。
●警戒されたトランジッションとTO
日本の得意とするプレッシャーDFからTOを誘発して早い展開に持ち込むという日本本来の持ち味を徹底的に攻略された。
日本代表といえばバックコートからプレッシャーをかけチャンスがあればトラップDFを仕掛けて相手のTOを狙うという戦略があるが、今大会では相手チームが事前にミスを減らすようにサポートを置いたり、ビックマンがフロントコートで早めに受けたりと、対策を講じた。またインサイドでのダブルチームも早いボール回しでミスを回避された事で、相手チームのTO数が東京オリンピックのグループリーグでは平均17本だったところが、14本と伸び悩んだ要因となった。
逆に対戦チームはシュートを決めたあとも徹底したPGへのインバウンドパスを遮断し、早いボール運びをストップすると同時にPGからのエントリーの回数を減らしたことも、日本のオフェンスが停滞する要因になったのではないかと。
●タイムシェアシステムは成功したのか??
ここが今大会最大の議論のポイントなのかもしれない。
本来タイムシェアをするメリット・デメリットは、大きく2つ。
☆メリット
・フレッシュな状態を利用してDFで足をフルに使って守備をすること。40分間存分に足を使ってかき回す。
・OF面では相手守備陣にマトを絞らせにくくする。
★デメリット
・短時間でのプレイの為、1回の出場でシュートタッチや試合のリズムを作る・合わせるのが難しい。
・調子の良い選手がいても時間で変更する。
このメリット・デメリットのバランスが実際はどうだったのか。
東京オリンピックの平均失点が80点近かった部分が、66.7点まで
減少しているが、OF面では逆に81.7点あった攻撃面が63.2点となった部分を考えると、数字的な部分だけを考えるとデメリットの方が先行したようにも思う。
しかしこれは1大会同士の比較である為、これが確証ではないし、ここまでの親善試合やW杯予選で勝ち上がってきた成果も考えると、中々難しい見解であることは間違いない。
そしてこの大会まで勝利が多く、大きな敗戦なく勝ち進んできてしまった事もあり、大きな課題やトラブルが生まれなかった事が結果として大会中に大きな課題を乗り越えられない要因でもあったのではないだろうか。
今大会で金メダルを目標に掲げてきた日本代表がグループリーグで1勝しかできず敗退するという事は、誰もが想像していなかった事である以上、避難・落胆の声があるのは仕方がない事ではある。
しかし、恩塚HCがアジアカップ優勝、予選・親善試合での功績は素晴らしいものである事も間違いない。
ここからパリオリンピックに向けて、課題と向き合ってチャレンジする姿を私自身は応援したいし、期待をしたい。
この悔しい思いを繰り返さない為にも日本一丸となって戦う姿を応援しましょう。
頑張れAKATSUKI JAPAN🇯🇵!
バスケで日本🇯🇵を元気に!