マル秘・人脈活用術:その2 | 良書のレビュー研究所

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マル秘・人脈活用術:その2



■人は与えることで協力してくれる

「ネットワーキングとは、お互いの利益ある、ギブ・アンド・テイクの、ウィン・ウィン関係を築き上げること」

これをベースに人とのつながりを形成していく、これがこの本のポイントです。

ウィンウィンの関係にするためには、

「他の条件がすべて同じなら、人は知り、気に入り、知っている相手に仕事や紹介を回す」

という人間の心理的な特徴を利用して、相手に気に入ってもらえるような接し方をすることが重要であるということを述べています。

そうするためには、「仕事ください」では、また関係性も深くない相手からは、嫌がられてしまうのが常識です。

嫌がられないためには、相手に仕事を回すという「ギブ」の精神で接していくことが大切なのです。「知り、気に入り、信用している関係の作り方」これが重要なのです。




■具体的な人脈構築の進め方

異業種交流会、商工会議所、といった場所では、大抵名刺交換をしておしまい、と言うパターンがほとんどですが、これは、単なる時間の浪費に過ぎないことを指摘しています。

このような場所では、自分の仕事の内容を話したり、仕事ください、みたいな会話になってしまうと、もうその時点で次につながらない結果となってしまいます。


そこで、簡単な自己紹介が終わったら、会話の99%は、相手や相手の仕事に関する質問を投げかけ、答えを聞くことに時間を費やすようにすることがポイントであると書いています。

この相手に投げかける質問には、10の具体的な質問内容が紹介されています。

この10の質問で相手に気分良くなってもらうことが大切だということで、自分の話は一切しないというのがポイントです。



また、重要なポイントの一つとして、ある相手に仕事を紹介するための友好的な質問、というものが書かれていました。それを使用すれば、確実に相手に良い印象を持ってもらうことができるわけです。

異業種交流会での他の人たちと差別化された自分は、相手の印象に残りやすい状態となります。これが重要な部分です。



■異業種交流会での行動の仕方

交流会で確実に成果を手にするためには、7つのステップがあり、それを順番に実行するだけで、相手が自分に持つ印象が良くなり、記憶にも残りやすくなるという方法が書かれています。

これの7つのステップを覚えて交流会に行くだけで、今までとは違った確実な成果を実感できると書かれていました。これはすぐにでも、誰にでも行動できる簡単な内容なので、使わない手はありません。