週末ランニング(苅田港)、北部九州の産業 | 福岡県議会議員 「走る、弁護士!」 堀 大助
こんにちは。

昨日は、週末ランニングで、苅田町(「かんだ」と読みます)の湾岸工場地帯を走ってきました。中学生のころは週末たんびに釣りに来たもんです。
1時間半程度で、約15km。久々に6分/Km切れました。


$ほり 大助


この週末ランニング、これから時間のあるときに、いろんな場所に出かけていって続けていきたいと思っています。
ランニングは体調管理や精神鍛錬に効果的だし、安上がり。それにいろんな場所に行くことで、走りながら地域について学ぶことが出来ます。まさに一石二鳥、いや三鳥?


僕の大好きな作家、村上春樹さんも、大のランニング愛好家なのですが、彼もそのエッセイ『遠い太鼓』の中で、「街を見て回るにはランニングが一番だ」と言っています。「歩きでは時間が掛かり過ぎる。かといって車ではその街の匂いや物音、ちょっとした風景などを逃してしまう。街の表情を見ながらのんびり走るのがいい」と。


さて、今回の舞台、苅田町ですが、近年では九州でも随一の工業地帯。苅田港周辺には、ぱっと挙げるだけでも、以下のような会社・工場が存在します。

・日産自動車九州、日産車体九州
・トヨタ自動車九州
・三菱マテリアル九州工場
・日立金属九州工場
・麻生セメント苅田工場
・宇部興産苅田セメント工場
・クリオン
・九州電力苅田火力発電所


$ほり 大助

$ほり 大助


町のホームページによれば、製造品出荷額は1.2兆円超(平成22年度)。
苅田港の貿易輸出額は6600億円超(同23年度)。貿易輸出額は平成元年が3460億円なので、凄い発展です。また、6600億円のうち、約6500億円が自動車の輸出となっております。

福岡県では、隣接県も含めた「北部九州自動車150万台先進生産拠点推進構想」を推進しておりますが、その一大拠点にこの苅田町が選ばれています。同構想では、苅田町だけで自動車65万台・エンジン22万基の生産能力を計上しております。  

苅田町には、このように自動車産業などで培った技術がありますし、九州で唯一24時間発着陸可能な海上空港の北九州空港、東九州自動車道を通じた九州・本州全域への高速道路交通網、そして国際貿易港である苅田港と、陸海空すべての物流インフラが整備されています。

この技術とインフラがあることから、現在福岡県では、今後の成長が見込まれる航空宇宙産業を県内に誘致する方針で、「福岡県航空機産業振興会議」を組織しているのですが、苅田町を含む北九州地域が有力な候補地となっております。

長い間かけて築いてきた確固たる技術と素晴らしいインフラを活かし、今後の更なる発展が期待されます。


以上のような事情もあり、苅田町は財政力が非常に強い自治体として県下でも有名です(財政力指数は県下1位)。1975年以降、地方交付税不交付団体であり続けているそうです(2011年は県下で唯一)。
そのためか、町には立派な図書館や温水プールなどの公共施設があり、道路や駅も随分と立派なものになっています。


自治体経営にとって財政の問題は非常に大切ですね。(足による投票に対し)住民を惹き付けるためのサービス、インフラ整備、企業誘致、雇用創出など、さまざまな課題に対処して正のスパイラルを作っていくためにも、財政健全化は欠かせません。