登場人物紹介 黒王 | 北斗の拳好きすぎるブログ

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黒王






 ラオウの愛馬


人間を踏み潰せるほどの巨躯で、並の兵ならば蹴散らし葬る力を持つ。


ラオウ以外誰も乗せたことがなかったが、ジュウザに無理矢理乗られた際は、最初は抵抗するも圧倒され、その背を許した。

ラオウとケンシロウの最終決戦では、ケンシロウを迎えに行き北斗練気闘座まで運ぶ。
そして、ラオウ死後はケンシロウとユリアを乗せ、共に安住の地を求める旅に出た。

ユリアの死により、虚無となったケンシロウに代わって、ショウザと共に敵部隊に特攻。ショウザは死に、黒王自身も左目に傷を負う。
これによって復活したケンシロウと共に、再びバットとリンの元へ。
連れさらわれたリンを追い海を渡ったケンシロウに続き、バット達と共に修羅の国へ渡る。
カイオウを倒したケンシロウと再び旅に出るが、雷雨の中突然歩みを止め、絶命した。




前回のキャラ語りで燃え尽きてしまい忘れていた。



ラオウという絶対的なご主人様がいる間、黒王が自ら背を許したのはジュウザのみである。
最初は暴れて拒んでいたが、ジュウザの威圧的な目力に静まったのだ。

黒王自身が認めただけあって、主の敵ではあるものの、死を弔おうとするなど、黒王にとってジュウザは特別な存在だった。

ゆえに、その息子ショウザもまた特別であり、まだ幼い彼を死なせたくはなかったのだろう。鬱状態のケンシロウに代わり、ショウザを守りながら戦ったのだ。

実際、ショウザは背中に矢を受けており、前方からの攻撃は全て黒王が盾となったと考えられる。
守ることは出来なかったが、黒王の左目の傷は、ショウザと共に戦いショウザを守ろうとした証なのである。



ケンシロウに腹立ったのは私だけだろうか。
私がジュウザを異常なまでに好きだから、腹が立っただけなのだろうか。

ケンシロウがラオウを超えられないのは、そういう所である。愛に関してはケンシロウの方が深いかも知れない。だがケンシロウ自身が後に、ラオウを「最も愛が深く」的なことを言っていた。
なるほど、そういうことかと。強さだけでなく、ケンシロウは愛も不安定なのである。もうユリアとなったらユリアのみ、そこしか見えていない。

ユリア死んだ、あーもう無理、友達もみんな死んだし、家族もみんな死んだし、辛い、なにこれ。


そんなケンシロウに対し、黒王は突進して攻撃する。現主であるケンシロウに噛み付くのである。
だが鬱のケンシロウには通用しないのだ。何故なら、死にたいから。殺してくれって言ってるし。

いや、わかるよ、そりゃ鬱にもなるよ。基本的には明確な目的とかなくて、宿命という名の時の流れに身を任せる感じだったし。だからこそ、その都度乗り越え、結果的に北斗神拳伝承者としての道を歩むようになった。
そして気付けば、血縁者ゼロ。友人ゼロ。挙句にユリア死んだらそりゃもう、何する気も起きないのはわかる。次から次へと馬鹿共が殺戮を繰り返し、もういい加減にしてくれよ、知らんわ…と、疲れきってしまうのもわかる。


だがしかし。
↑まだマイブーム

それじゃあ強敵たちの死はなんだったのか。「俺の中で生きよ」はそんなに軽い想いだったのか。

黒王も、同じ気持ちだったと思う。
ラオウはある程度恐怖で統治して、その先をケンシロウに引き継いだのである。時代を任せたのである。それを何だ、逃げろって何だ、と。
うちの主はこんな未来のために昇天したのか、何今更メンタルやられてんだよ、死んだ魚の目してんじゃねーよ!やれよこの野郎!
立ち上がれよ北斗神拳伝承者!と。


この怒りは、ラオウと共に覇道を進み、闘い続けてきた黒王の悲しみである。

勿論、ラオウだって人間だから完璧ではなかった。時にはご乱心となり、暴れん坊将軍してた時もあった。散々振り回された。しかし、ラオウは進むことをやめなかった。道を外そうと、進み続けていたのだ。
ところがケンシロウは、病みに病んでこのザマである。
なんだってんだこんちくしょう。


つまり、黒王とは強く逞しく、そして心優しい馬なのだ。






マミヤの村で、連戦での痛み分けだと言うのに散っていった拳王軍。それに引きかえ、黒王はラオウを支えるように寄り添い、背に乗せ去っていった。
拳王軍の誰よりも忠誠心が厚く、主のプライドを守ろうとするその姿は、孤独なラオウにとって唯一の味方であり、理解者なのである。

愛馬を超えた、相方だ。

ゆえに、



これはさすがのラオウも激怒。

拳王様のブチ切れシーンPart1である。
因みにPart2は、私の記憶が正しければジュウザにクソバカヤロウと言われた時だ。
ただ、ここまで怒ってない。


ケンシロウに殴られ駄馬とまで言われたが、賢い黒王はその意図をわかっている。だからこそ、新たな主として認めており、主がケンシロウとなってからはケンシロウのスタイルに合わせている。

本当に賢い。