登場人物紹介 雲のジュウザ | 北斗の拳好きすぎるブログ

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たまに他のアニメも語っちゃいます。

 
 

雲のジュウザ

 
 


 

 流派:我流

 宿星:南斗五車星



 


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幼馴染のユリアに恋心を抱くも、ユリアが母違いの妹だと知らされ大きなショックを受ける。それ以降は無頼の生を送り、五車星としての任務を放棄。
リハクからの召集も無視し続けるなど自由奔放に生きていた。

 

しかし、南斗の城へ強制連行されたジュウザは、将の正体がユリアだと知り遂に動き出す。
 
生気を取り戻しラオウの前に立ちはだかったジュウザは、黒王号を奪取し任務であるラオウの足止めに成功。
 
だが、この時掠ったラオウの蹴りが深手となったことで、改めて死を賭して挑む覚悟をした。
 

 


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二日後、ユリアの愛する男の成長を自ら確認するため、ケンシロウの元へ。
強く、そして心優しいその姿を見届けた後、再びラオウの元へ向かった。

 

 
再戦では防具を壊し、服を脱ぎ捨てて挑み、身体に塗った油でラオウの攻撃を滑らせ”撃壁背水掌”を打ち込むことに成功。しかし、ラオウにこれを放つ寸前に秘孔を突かれていた為、威力は半減。
 

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その後、無防備の状態で拳を受け、命と引き換えにせめて腕一本取ろうとするも、剛力には敵わず、秘孔・解亜門天聴を突かれてしまう。
これによって将の正体を吐かされそうになるが、全身から血を噴き出し、息絶えそうになりながらも耐えたジュウザは、「拳王のクソバカヤロウ」と言い放ち、最期まで雲のジュウザとして闘い絶命した。
 
 

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黒王がジュウザに土をかけたことで、遺体はラオウの部下によって丁重に弔われた。


 

アニメ版では更に闘いは続き、ジュウザらしい我流の拳が披露され、互角の闘いが繰り広げられた。しかし、実は既に息絶えており、死しても尚闘い続けたことでラオウを驚かせる。
 
最期は、倒れたジュウザから流れる血に空と雲が映り、雲のように自由に生きるジュウザの姿が描かれている。
 

 


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我流の拳

 

 
変幻自在に技を繰り出し、何度もラオウを驚かせたジュウザの強さは正直、計り知れないものである。
唯一無二の我流がゆえに比較は難しいが、その実力はトキやサウザーと同等と言っても過言ではない。

 

『北斗の拳』では、北斗神拳、南斗聖拳を初め、様々な流派が存在する。
 
そのどれにも属せず、自ら編み出した拳法というのが我流の拳なのだが、我流だから強いというわけではない。
 
我流というのは、無型がゆえに誰にも読めないという強みはあるが、それはその者の才能によって千差万別。
 
ラオウ曰く、拳の強弱はそもそも天賦の才。
 
ラオウ、トキに匹敵する才を持つと言われているジュウザだからこそ、我流の拳が極められたのである。
 
ラオウがジュウザを恐れていたのも正にその才。
 
ジュウザには、我流で己の力を最大限に引き出すセンスがるのだ。
 
 
そしてそれは、誰に教わるでもない我流だからこそ発揮されるものであり、何の縛りもなく全てが自在である。
 
また、無頼の生を送っていたにもかかわらず、その拳は衰えることなく健在。
 
ケンシロウとの決戦までラオウが死なないことは小学生の私でもわかっていたことだが、もしかしたら倒してしまうんじゃないかと思ってしまうほど、とにかく強い。
 
その強さは決して、ラオウが過大評価しているのではなく、事実なのである。


 

「おれは雲!おれはおれの意思で動く」

 

 
これは、ジュウザが最期に残した言葉だ。

 

ジュウザは、秘孔効果に耐え将の正体を吐かなかった。
 
アニメではその後も闘い続けており、秘孔を無効化してるも同じ。
だが、その精神やそれ以前の彼の言動全てによって、ラオウに将がユリアだと知らせる結果に。
 
発言なんてもう、最初から最後まで大ヒントを出してるようなものである。そんなことしたらこの闘い自体も無駄になり、秘孔に耐えた意味もない。
初めてこの場面をアニメで見た時、私はそう不思議に思っていたのだ。
 
だが、この瞬間からジュウザに恋をし、ジュウザ登場から死までを何度も繰り返し見ていた私は、気付いたのだ。
 
 
敢えてにおわせたなと。
 
 
恐らく、無意識の内に「大好きなジュウザの死を無駄にしたくない」という想いが働いたのだろう。

 

ジュウザはあえて、将がユリアであることをラオウに勘ぐらせたのだ。
 
何故なら、リハクの策がよくわからないから。
 
 
今のケンシロウではラオウに敵わないからって、ユリアと会わせた所でケンシロウが強化するわけではない。それならシンに負けてない。
 
二人を会わせ逃がしたとしても、ラオウを避けることは不可能。北斗と南斗が一体となることが、宗家の秘拳のような効果がないのなら、ただの感動の再会である。
 
 
ただ、ケンシロウの力はモチベーションで大きく左右するため、ユリアと会うことで限界突破する可能性はある。しかし、ヒューイとシュレン単独でラオウに向かわせるリハクに、そんな発想は当然ないのだ。
 
おっさんの考えとはそういうものである。
 
 
ジュウザは、蹴りが掠っただけであれほどの傷を負ったことで、自分がラオウに勝てないことはわかっていた。
それなら、ケンシロウが勝てるように持っていけばいいんじゃないかと、わざわざ黒王と共にラオウの元へ戻ったのだ。
 
本気で任務を果たすつもりなら、ケンシロウがユリアの元にたどり着くまで黒王を返さなければ済む話で、ジュウザが命を捨てるのはその後でもよかった。
 
それを、命懸けで挑めばそれなりの傷を負わせる事は可能だろうと、ユリアの為に闘ったのである。
 
 
しかし、時間が経って傷が癒えてはそれこそ意味がないからと、敢えて口を割らずにユリアだと悟らせた。そうすれば自分を倒した後、ラオウは受けた傷など忘れユリアの元へ全力疾走する。
 
ボロボロのラオウと、腕に少し傷を負ったケンシロウなら、ケンシロウ勝てんじゃね?と。
 
もし本当にそう計算していたのであれば、腕一本取れなかった事意外はリハクの策より完璧である。
 
 
それに、実際ラオウは深手を負っている。
 
効いていなさそうに見えるが、それは将がユリアと知った歓喜と興奮によるアドレナリンみたいなもので、実際身体は万全ではない。
 
ジュウザとの闘いがなければ、攻撃力、闘気量もMAX状態であり、ケンシロウのダメージは倍になっていたかもしれない。
 
また、倒れるようにおやすみになられるほど、ラオウはかなりのエネルギーを消費していた。それは、ケンシロウとの闘いやリハクの罠のせいだけでなく、その前のジュウザ戦でのダメージも大きかったからだろう。
 
 
ジュウザは、我が将…いや、愛するユリアの明るい未来の為に己の意思で動き、判断し、闘いの果てに凄絶な死を遂げた。最後の最後まで雲のジュウザというのは、そういうことに違いない。そうに決まってるし、実際そうなんだよ。





 

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