登場人物紹介 南斗六聖拳 シン | 北斗の拳好きすぎるブログ

北斗の拳好きすぎるブログ

北斗の拳を心から敬愛するブログ。

たまに他のアニメも語っちゃいます。


南斗六聖拳・シン






 流派:南斗孤鷲拳

 宿星:殉星





image00.jpg


南斗六聖拳の一人。

ケンシロウの婚約者であるユリアを愛していたシンは、ジャギに唆される形でユリアの強奪を決意。
二人が旅に出る所を襲撃し、勝利した際にケンシロウの胸に七つの傷をつけ、ユリアを連れ攫った。




image01.jpg


その後は自らを「KING」と名乗り、巨大軍閥KING軍を統率し関東一円を支配。ユリアの愛を得る為に与えうる全てを与え、ユリアの為だけの街、サザンクロスを築き上げた。


だが、その為に罪のない人達が犠牲となることに耐えられなかったユリアは、シンの目の前で居城から身を投げる。



image02.jpg


南斗五車星らによってユリアは一命を取り留めたが、ラオウが接近しているとの報せを受けたシンは、ユリアを五車星に託す。ユリア殺しの悪名をあえてかぶることで、ラオウの魔の手からユリアを守った。



image05.jpg



そして、ユリアを取り戻すために現れたケンシロウとの最終決戦。

傍らに精巧に作られたユリアの人形を置き、生きていると見せかけ闘いは始まるが、拳を見切られており劣勢となる。

そこで、ケンシロウの執念の元を断ち切ろうとユリアの胸を貫くが、執念に勝る怒りの拳を受け敗北。


決着後、ユリアは既にこの世にいないことを明かし、自ら身を投げ命を絶った。


亡骸はケンシロウの手によって弔われている。







第64代北斗神拳伝承者となり、恋人であるユリアと安住の地を求め、旅に出ようとしていたケンシロウ。

暴力が支配する乱世という時代に最適な、最強の暗殺拳を伝承したにも関わらず、ユリアとの旅に出ようとしていたケンシロウ。

そんな彼に、現実を突き付けた第一人者がシンである。


当時ラスボスとして描かれた彼は、まさにラスボスだった。正真正銘のラスボスだった。

北斗神拳に対する南斗聖拳、主人公のライバル的存在、ヒロインの強奪、「力こそが正義」、王道である。

しかも、関東一円を支配していたというのだから、その時点では誰が何と言おうと、ラスボスはシンなのである。


ラスボスに相応しい強さも当然兼ね備えており、北斗神拳伝承者となったケンシロウにあっさり勝利した事がその証拠だ。


作中でケンシロウがボッコボコにされた相手とは、シン以外だとサウザーとカイオウの二人。だが、これらの敗因は特殊である。サウザーの場合、秘孔が効かず一方的に攻撃を受けてしまった為。カイオウの場合は宗家に対する憎悪からの凄まじい量の魔闘気によって、無想転生も通用しなかった。

(特殊なだけで立派な敗北)

しかし、シンに関しては違う。シンプルに拳の勝負で敗れた。怒りも哀しみも背負っていない進化前とは言え、北斗神拳伝承者。1800年もの間、不敗だった北斗神拳伝承者。敗れればユリアを奪われてしまうという危機的状況の中、普通に負けた。





1800年の歴史が…。


恐るべし南斗獄屠拳。

あの一瞬で、両手両足の関節を断ち切るという凄技を披露し、一生消えない「七つの傷」を付けたのだ。

(実際、蹴りでそんな事が可能なのだろうかと長年疑問だったが、実は「手刀切り」だったということがDD北斗によって明らかとなった。)



また、シンの孤鷲拳の貫通技は脅威の破壊力である。





こんにちは!!!





シンの強さを計るにあたって、原作ではあまり参考になるものがない。そこで、私がシンを好きになったあのアニメオリジナルストーリー、バルコム将軍のクーデター事件の出番である。


多勢を相手に、手技足技をくり広げ圧倒的強さを魅せるKING。手刀で敵を切り裂き、突きで貫き、拳で粉砕するという、地上のどんな物質をも力で打ち砕くその拳の威力は凄まじい。

更には跳躍力も優れており、広範囲での攻撃、防御が可能。相手の技を見切るのも早い。

つまり、集団リンチにもタイマンにも強い、超万能型戦士なのだ。シンの戦闘力をレーダーチャートにしたら多分、綺麗な正五角形になるだろう。

これらを踏まえ、対ケンシロウ戦での成果も含めると、サウザーの次に強いんじゃないかと思う。

再戦までは。






惨敗である。


その理由は簡単。シンの原動力は、ユリアのみ。

シンは、ユリアを守る為にケンシロウから強奪した。

ユリアを守る力を得るため、KING軍を創り上げ遮二無二走り、ユリアの為の組織はやがて膨れ上がり、ユリアを守り抜く不動の権力を手に入れた。彼は、ユリアだけで、拳王や聖帝に並ぶ巨大軍閥を完成させたのだ。

そして、そのユリアの為の地位や富、名声を手に入れたシンは、次にユリアの心を開く為、ユリアの町『サザンクロス』を建設。関東一円を支配したのも、ユリアに与え得るすべてのものを与える為。ユリアを女王とし、何不自由ない夢のような生活をプレゼントしたのだ。


ユリア!!!!!


そう、シンはユリアで出来ている。

ラオウやサウザーが覇権を掌握せんがためにやっていたことを、シンはユリア愛だけでやっていた。

つまり再戦での敗因は、ユリアが居ない事と、ユリアを求める事さえも出来なくなった為である。

初戦では、ユリアを守りたいという気持ちがシンの肉体を極限まで強化し、ケンシロウに圧勝した。
「欲望、執念」。聞こえは悪いが、「ユリアを守りたい欲、ユリアを守りたいという執念」である。
しかし、ユリアの心までも欲しくなったシンは、ユリアを追い詰め自殺に追いやった。そこで、生きてさえいてくれればいいと、遂に諦めたのだ。
そして、ケンシロウの欲望、執念、それらを凌駕する怒りに敗れた。

だが、それこそが愛なのである。

「俺かケンシロウ、どちらかが…」と言っていたように、シンは純粋にユリアが生きる幸せを願った。
乱世などになっていなければ、これこそがシンの本音であり、愛である。

ユリア殺しの悪名をかぶり、五車に預けたシンの愛が、ユリアを守り抜き、安住の地での安らかな死へと繋がったのだ。



アニメのシン


ケンシロウを倒した(と思いこんでいた)報奨が滞ったことから、将軍バルコムは緊急会議を開く。そこには、シンのやり方に不満を抱く者達が集まった。
その者達によるとシンは、KING軍を強大化し暴力による支配で制圧してはいたが、「女は犯すな、略奪はするな」と命令していたという。
そこで、この帝国を乗っ取ろうという計画が立てられ、その反逆精神は軍全体に広まった。

そして、KING軍はシンを襲撃するがさすがシン様。お強い。流れるように次から次へと切り裂き、打ちのめしていくのだ。最終的にはバルコムの鋼鉄の肉体も砕き、完全勝利。残る反乱軍は士気を失い、その場から逃げ去った。

また、バルコム達の謀反会議の少し前、シンはユリアの世話係をしていたサキを追放。理不尽な解雇にユリアは深く悲しんだが、実は、この不穏な空気を察知したシンは、サキの身を案じ故郷へ避難させたのだ。

粋な計らいである。

この、原作にはないアニメシン様のカッコ良さ、優しさを、どうしても原作オンリーの方に知っていただきたい。
原作だけでもシンの魅力は十分に伝わるんだろうけど、アニメシン様は本当にかっこいいんだよ。古川登志夫さんもピッタリなんだよ。古川登志夫さんの声によって、執念深さがより一層増しているというか、古川登志夫さんがシンを更に輝かせていると私は思う。