No.104 アプリで追うジャンボジェット | D菩薩の仕事いろいろ趣味いろいろ

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成田空港からB747ジャンボ機の定期旅客便が消滅してもうすぐ2年経ちますが、羽田空港には今も1日3便、ルフトハンザ、カンタス、タイ国際が飛ばしています。このうちカンタスとタイの夜行便に対してルフトハンザは白昼堂々の羽田発着。

 

ルフトハンザは今も世界最大36機のB747フリートを保有していますが、関空=フランクフルト線がこの3月からの夏ダイヤでB747からミュンヘン発着のエアバス350に突如変わったりするので、羽田便も撮れるうちに撮っておこうと思い立ち、先週土曜日に出かけました。お目当てのLH716便の羽田到着は12:15。それまで練習を兼ねてその辺を行き交う飛行機を気ままに撮ります。

 

これはJALのTokyo2020仕様のB777。札幌行き511便です。
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ちなみに飛行機の撮影の際、被写体の位置とか時間を確認するためガチのマニアは航空管制無線を傍受したりしますが、そんな投資などできない初心者のD菩薩は、代わりにスマホアプリを使います。最近の航空機事故などでメディアにもよく登場する「Flight Radar 24」。

 

これで探すと、今回の私のターゲットは11:32現在まだ新潟の手前の日本海上にいます。
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到着まであと54分です。

 

羽田に行き交う飛行機を見ていると、ラッピング技術の進歩で、まぁいろんなデザインの機体にあふれています。JAL系J-Airのブラジル製エンブラエル機は「しまじろう」と仲間たち。こりゃ子どもたちも喜ぶわ。
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この日は朝一で羽田から南紀白浜を往復し、これから宮崎へ向かうJL691便です。

 

このスカイマーク機のスポンサーは、バスケットボールのBリーグ。
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今朝は名古屋から那覇へ飛び、そして羽田。これから713便として札幌へ向かいます。こんな細かい飛行プランも「Flight Radar 24」で調べれば、すぐにわかります。

 

そうこうするうち、B747のLH716便は木更津の上空まで迫っています。スマホでは画面が小さいので、iPadに切り替え。
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あと4分で着陸します。

 

さてここで初心者D菩薩にひとつの試練。アプリの表示と風向きからして、今日のLH716便は南から北へ向かって着陸するのですが、平行する2本のA滑走路とC滑走路、どちらに着陸するかがわからないのです。Aは西側で内陸、Cは東側で東京湾に面しています。とりあえず「国際線ターミナルに近い」という理由でこの日は国内線第一ターミナルの展望デッキからA滑走路を狙っているのですが、それらしい機影はまだ近づいてきません。アプリだと、今ちょうど着陸です…。

 

そんな中、A滑走路にANAのTokyo2020仕様のB777が来ました。長崎からの664便。
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JALに比べると、いつの時代もANAのデザインはポップでおもしろいですね。

 

このころには、お目当てのLH716便は目の前のA滑走路でなく、私の場所からは見えないC滑走路に着陸したことが確定的になります。すると、なんとさっきのANA Tokyo2020とすれ違いで既に駐機場へ向かってやってくるではないですか!
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ジャンボジェットのズラリと16個並ぶ後輪が接地の瞬間に豪快な煙を上げる着陸シーンを撮りたかったのに…。

 

またいつか近いうちにリベンジするさと気を取り直します。

 

いつ見ても妖艶にして流麗なフォルム。
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このB747-8型の中身は21世紀最先端のハイテク機ですが、外観は1960~70年代のアナログ&レトロの傑作です。

 

ちなみにその夜帰宅して、羽田空港の4本の滑走路の運用についてネットで調べたところ、平行して南北に走るAとCに南から北風に向かって着陸の場合、西日本やアジア、オセアニアなど羽田より西および南から飛んでくる飛行機は西側にあるA滑走路、北日本や欧米など羽田より東および北から飛んでくる飛行機は東側にあるC滑走路を使うのだそうです。
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(出展: 国土交通省HP)

 

つまり国内線か国際線かではなく、どの方角から羽田に進入するかで決まる。これが南風の場合だと、横風用のBとD滑走路も絡んでちょっと複雑になりますが、とても合理的な規則性があることを理解しました。

 

さっき羽田に到着したLH716便の折り返しで2時間後にフランクフルトへ出発するLH717便は、午後に風向きが変わったため、C滑走路を南に向かって離陸することを現地の情報で知ります。

 

B747が駐機する国際線ターミナルとの間を、那覇からのスカイマークのラッピング機が横切ります。
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これは「TAKA GIRL」というソフトバンク・ホークスの女性ファン向けの広告のようです。

 

なお、この位置でのルフトハンザ B747は、アプリ「Flight Radar 24」ではこんなふうに表示されます(青い矢印が私の見ている方向)。
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このアプリ情報にはターゲットの飛行機について実に様々な面白ネタが満載で、例えば画面に赤枠で示した「Recent D-ABYI flights」(D-ABYIは、このジャンボ機の個体登録番号)を選ぶと、直近過去の運行状況を最大約30便まで遡って日付と行き先、実際の発着時刻などで表示します。

 

これによると、このジャンボ機は出発時の日付ベースで、5/13にサンパウロ→フランクフルト、5/14 フランクフルト→ボストン、5/14 ボストン→フランクフルト、5/17 フランクフルト→東京(さっき到着したLH716便)、5/18 東京→フランクフルト(今から飛ぶLH717便)とほとんど休みなく飛び続けていることがわかります。

 

LH717便の離陸まであと30分。

 

クジラのデザインは伝統的にANAのイメージですが、JAL系のトランスオーシャン機にもあるようです。
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後方にはミッキーマウス90周年記念のJAL B777。よし、今日はラッピング機の追っ掛けに徹してみよう!

 

Air DOのB767札幌行きは、地元北海道の名所イラストがいっぱい。
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このスカイマーク札幌行きは、日ハムを応援。
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ソラシドエアの熊本行きには、さりげなく「くまモン」が…。
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お、ANAのスターウォーズ仕様機!
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今年の正月に大阪まで乗りました。
https://blogs.yahoo.co.jp/college_view_1541/16626774.html

 

スカイツリーに絡めて、ANAが3機。
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そうこうするうち、LH717便が出発。今日は50分遅れです。
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想定どおりC滑走路の北端に向かうのがアプリでもわかります。
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離陸開始。スカイツリーと絡めて。
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14:57、フランクフルトまで11時間の旅の始まりです。
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アプリもずっと追いかけます。
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21:54、7時間後に家でアプリを見てみると、すでにシベリアを超えて北極圏を飛行中。
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翌未明の1:21、LH717便は既にフランクフルトへ降下の最中です。出発時の50分遅れをリカバーして、ほぼ定刻、あと21分で着陸します。
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「Flight Radar 24」は、その瞬間に飛んでいる世界中の旅客機を自由に追えますが、この画面では「Lufthansa」と「B747」でフィルターしています。するとフランクフルト空港にもう1機のB747が待機していることに気づきました(赤丸)。

 

気になって、そっちのB747をタップしてみると、なんとそれは今日ずっと追いかけてきたジャンボ機の24時間後に羽田に向かう新しいLH716便です!(赤丸)
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しかも写真をよく見ると、それは黒い鼻先に側面ストライプの希少な「レトロ塗装機」ではないですか!

 

ちなみにそのころ(1:39=現地時刻18:39)、羽田からのLH717便(青矢印)はフランクフルトに無事タッチダウン。お疲れさまでした。

 

さて、昼間久々にB747を追いかけ回した余韻に浸りながら「彼」のフランクフルト無事到着をアプリで見届けてから寝ようと思っていたら、明日のB747羽田便が「レトロ塗装機」であることを知ってしまった偶然。貴重な土日に2日連チャンで羽田に通うアホらしさと、36機中1機しかない貴重な「レトロ塗装機」が明日確実に羽田に来るという誘惑の戦い。

 

明日を逃すと今度いつ羽田に来るかわかりません。悩みながら、とりあえず寝ます。

 

到着予定は昼過ぎだし、朝起きてから決めよっと。
結果は次週のブログで…。(おわり)