神は近くにいたのかな? | 道楽者は行く!

道楽者は行く!

ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

前回の演奏会を開催したのは、2022年11月のことでした。

あの頃は、まだマスクをして舞台に立って歌を歌わねばならない時期でした。


では次の演奏会は来年の今頃ね!

なんて言えないのは、公共のリーズナブルなホールを休日に借りることはとても難しいからなのです。

なんとか抽選に当たって借りられることが出来たのは、三鷹芸術文化センター・風のホール。

私は歌ったことはおろか、何かを聴きに行ったことすらありませんでした。


どんなホールなのかなあと思いながら、本番に向けて練習を重ねていました。


一万人の第九・中野クラスで指導してくださっていたS先生を担いで、この合唱団が発足したのは2018年。

第1回の演奏会をコロナの世界に入っていくギリギリのタイミングで実施できたものの、そこから暫くは集団で合唱なんてもってのほかという世界で細々と活動してきました。

第2回の演奏会は、ちいさな規模で実施。

第3回は、ホールで歌うことは出来ましたが、先述の通りまだ全員がマスクをつけて歌うという状況でした。

しかし、そんな状況下にあってもS先生は、いつも我々をいい景色が見える場所まで引き上げてくれたように思っています。


だから、今回も決して簡単ではないモーツァルトのレクイエムであったとしても、なんとかなってしまうのかなあと思っていました。

しかし、演奏会が近づいて来ても、これなら大丈夫だ!と確信は持てずにいました。

初めてホールに入ったオケ合わせの日に、その響きの良さに驚き、一気に期待は高まっていきました。



本番の日、朝9時に集合し、まずはみんなでステージの上に山台を設置し、椅子や譜面台を用意します。

素人合唱団は、なんだって自分でやらねばならないのです。



ゲネプロ。

つまり通し稽古。

オケが入り、ソリストも勢ぞろいしてプラグラム通りに歌います。


行ける!

きっと成功する。

そう思える状態でステージに上がりました。


ステージに上がってビックリ!

上から見る限り、ほぼ満員のように見えたからです。

友人や関係者に、多く協力してもらいチケットを買ってもらいました。

この景色は、そんな、みんなの努力が身を結んだ瞬間でした。

そして歌います。



第1部は、モーツァルトの小品を3曲。


Te Deum

難局で、何度も何度もダメだしをされてきましたが、なんとかいい滑り出しができたのでは?


Sancta Maria,mater Dei

ホールに幸せが満ちているのではないかと感じていました。


Regina coeli

ここでソリストが登場。

観客のため息が聞こえた気がしました。


休憩中に女声陣は、白いブラウスから黒に着替え。

さあ、第2部のRequiemです。


これについては、私がなにかを書くよりも、先生の感想を引用します。


フライハイト・コーア第4回定期演奏会、無事に終了いたしました。ご来場頂いた多くのお客様ありがとうございました。

特にモーツァルト「レクイエム」では何かに導かれながら指揮をしていたような不思議な感覚にとらわれました。

2014年9月に父が亡くなってその年からサントリー一万人の第九の東京クラスの指導をするようになりました。あれから10年感慨深いものがありました。親父にもホールで聴いてほしかった。天国で聴いてると思うけどお酒が好きな人だったからすぐいびきかいて寝てしまったかもしれないけれど(笑)






そして、この日、ステージマネージャーをしてくださったYさんの感想も。


フライハイト・コーア

第4回定期演奏会

三鷹市芸術文化センター 風のホール


指揮:菅井寛太

ソプラノ:高島敦子

アルト:三宮美穂

テノール:佐藤淳史

バス:押見春喜


管弦楽:フライハイト室内管弦楽団

合唱:フライハイト・コーア 


モーツァルト《レクイエム》KV.626ほか


シュナイト・バッハ合唱団で永きに渡りお世話になった菅井寛太さんが率いるフライハイト・コーアさんの定期演奏会のお手伝いに行って参りました


私は前回からこちらの合唱団にお邪魔するようになりましたが、みなさんとても暖かく迎え入れてくださり、指揮者の人柄に集う合唱団のカラーが色濃く出ていると感じました

演奏もみなさんがひた向きに向き合う音楽への情熱が多分に発揮され、ほぼ満席のお客様にも恵まれたとても素敵な演奏会となりました

こんな素晴らしい演奏会に関わることができまして、とても幸せな時間を過ごすことができました


打ち上げも多いに盛り上がりまして、本当にお世話になりました

ありがとうございました!



そうなんです。

打ち上げが盛り上がったんです。

これは、やはり演奏会の出来がよかったからでしょう。

55人で開催した打ち上げ。

場所決めも司会も私。

これは、本当にうれしかったなあ。


そして、昨日、ソプラノのMさんから、友人からの感想だと言って、こんなLINEをいただきました。


オケとのバランスが良かったとの感想でした。

イグナチオ聖歌隊で歌っている信者ではない友人より。

神が近くに感じられたと。


そうなんですよねー。

私は信者でもなんでもありませんが、確かにレクイエムを歌い終え、指揮のS先生は直ぐに後ろを振り向くこともせず、しばしジッと立っている時に、なにか祈りのようなものを感じていたんですよね。


いい演奏会でした。

とても良い演奏会でした。